表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
28/108

~第二十七話~新しい品を購入~桃色吐息~

俺とリムは、シリルの町からユーグレストの町まで、戻る事にした。

戻る途中、現れた魔物がいて、その魔物は、一番最弱のクサライムだった。

クサライムが現れたけど、俺達に襲い掛かってくる感じが、全くしなくて、様子を見ている風に見えた。


「なあ、リム?」


「何?」


「このクサライムだけどな……襲い掛かってこないな?」


「そう見たいね? 何か様子を伺っている風に見えるわ」


「だろ、じゃあ……無理に戦う必要なくないか? 襲い掛かって来ないなら、ほっといて先に進もうぜ?」


「そうね、クサライム一匹だけみたいだし、そうしましょうか?」

そう決めて、俺達はユーグレストの町に、戻る事にした。歩いていると……何故かは知らないけど、クサライムがついて来ている。何でついて来るんだ……? とか思いながら、ほっといていると……

別のクサライムが現れて、合計四匹になった。

お、もしかして……合体するのか? クサライムは、四匹現れると、合体して、ネオクサライムになるので、その姿が見られるのかも知れないな?

よし、観察してみるか……と思い、立ち止まって、観察してみる事にした。

クサライムが、四匹集まり、くっついていき、そして体が混ざりあって、一瞬光り輝くと色が変色して、青色になったネオクサライムが、出現した。

変身シーン、一瞬かよ!? もっと時間をかけて、変化すると思ったのだがな……?


「クサライムが合体して、ネオクサライムになったわね?」


「そう見たいだな? どうする? リム」


「そうね……襲い掛かってきたら、戦いましょう?」


「解った」


ネオクサライムが、攻撃モーションに入ったのか、俺達に突進してきたので、俺とリムはそれを避けて、リムが、杖を取り出して、こう言う。


「ファイヤー・ボール」

リムの火系の術が発動

一番弱い火系のファイヤー・ボールが、ネオクサライムに命中したのだが……ダメージを受けた風には、全く見えなかった。


「このファイヤー・ボールでは、倒せないみたいね?」


「どうやらそのようだな、じゃ、俺はアシストするぜ? デス・トラップ」


俺がそう言うと、ネオクサライムの動きが止まる。


「リム、他の術を試してみてくれ」


「解ったわ、じゃあ、これならどうかしら? アイスドリル」

リムの水系の術が発動、氷の槍がネオクサライムに命中すると、体が凍って行き、氷状態になったみたいだった。


「状態異常の氷状態になったみたいだな」


「そう見たいね? でも……この術でも、倒せないみたいね……まあ、凍ったから動けはしないだろーけど……どうする? コウ」


「うん、そうだな……ほっとくか、どうせな……このままにしても、問題はないだろ?」


「ま、そうよね、じゃあ、行きましょうか」

氷の置物一体を、その場に残して、ユーグレストの町へと、向かう事にした。

数十分後、ユーグレストの町に辿りつく。町に辿り着いたので、俺達は、換金所へと向かう事にした。

換金所に辿り着き、中に入ると、今日は、カウンターには、二人ともいて、依頼者も数名並んでいたので、今日はどっちに並ぶか迷って、マックの方が、並ぶ人数が、少なかったので、マックの方に並ぶ事にした。数分後、俺の番になたので、俺はマックに話しかける。


「依頼を完了したぞ」


「あ……コウ様ですね? コウ様の依頼は……「荷物の搬送」となっておりましたが?」


「ああ、だから受取書を持ってきた」

俺はそう言って、バッグの中からシリルの町で貰った、受取書をマックに見せる。


「…………はい、確認が取れました、では、依頼料をお支払いするので、少々お待ちくださいませ」


奥の部屋に行き、数分後

「お待たせしました、こちらが依頼料の500ベリカとなっております」

俺は、500ベリカを受け取った後、バッグの中にしまった。

うん……結構溜まった感じがするかも? 少なくとも今のコイン袋の中に、2000ベリカ以上は入っている気がする。まあ、魔法のお陰なのか、重さが全く感じないけどな……


「コウ様、今日は他の依頼を受けますか?」

と、マックが聞いて来たが、別に明日でもいいか……と、そう思ったので


「いや、今日はやめにして、明日にするよ」

俺がそう言うと


「解りました、では、また明日、お越し下さいませ」


俺とリムは、換金所から出る事にした。

換金所を出た後、俺はリムに


「リム」


「何?」


「今もらったお金だけど、いるか?」


「そうね……500ベリカでしょ、そのお金でさ? 雑貨屋で何か買いましょうよ?」


「リムがそう言うんだったら、そうするか」


「ええ、じゃあ行きましょう」


「ああ」


俺とリムは、町の中を歩いて、ある一軒のお店へと向かう事にした。

数分後、お店に着いたので、店の中に入る。

店に入ると、野太い声で

「いらっしゃーい~あら~コウちゃん~来てくれてありがと~」

と、出迎えて来たのは、ここの雑貨屋「ロマンス」の店長、ロマスであった。うん……相変わらず、見た目が凄い……しかも何か、俺に好意?っぽいのを持っていそうな感じがして、ちょっと、恐怖なんだが……とりあえず俺は、用件だけ言って、さっさと出ようと思う事にした。


「店長さん、魔力を回復させる薬ってあるか?」

俺がそう言うと、ロマスが


「そうねー……ちょっと待ってね?」


投げキッスをした後、移動して、数分後……瓶に入った薬品を持って来た。


「これが魔力を回復させる薬、桃色吐息よー?」


「桃色吐息……?」


「そー、ほんとはマジック・ポーションとか言うらしいけどねー? それじゃ可愛くないじゃない、見た目も果実の桃の色にそっくりだしね~この店では、桃色吐息と命名しているのよー?」


「そ、そうですか……で……いくらですか?」


「そうねーせっかく来てくれたんだし、サービスで100ベリカにしとくわよ、本当は150ベリカだけどね?」

そうロマスが言うので、リムと相談して


「じゃあ、三本下さい」

と言うと


「ありがとうございましたー、大事に使ってねー?」


俺は受けとった品物を、バッグの中に入れて、300ベリカをロマスに支払った。

支払った後、ロマスが


「他に何かいるかしらー?」

とか言って来たが

「いえ、では、これで」

そう言って、雑貨屋から出る事にする事にした。雑貨屋から出た後、俺はバッグから一本、桃色吐息を取り出す。


「どうしたの、コウ?」


「これってさ……桃色吐息とか言っていただろ? ちょっと気になってな……だから飲んでみようと思うんだが、いいか?」


「別にいいんじゃない? でもコウ……そんなに魔力減ってないでしょ?」


「まあな、でも味が気になるし、飲んでみるよ」

そう言ってから、桃色吐息を飲んでみる。見た目がピンク色なので、すげー色合いなのだが、味に関しては、何故かフルーティーで、ちょっと美味しかった。薬だから、苦いと思ってたんだが……これは、飲み物としてもありだな? 一本全て飲み干して、空き瓶をどうしようか……と考えて、捨てるのも勿体無いので、そのままバッグの中に入れる事にした。

桃色吐息を飲み終わった後、俺達は、宿屋「ユーグレ」へと、向かう事にした。

宿屋「ユーグレ」に辿り着き、女将さんに宿泊代を払って、いつも宿泊している同じ部屋へと辿り着く。

結局……今日も一緒の部屋にはならなかった。

ま、いいか……と思う事にして、ベットにダイブして、明日の事を考える。

今現在、ネクロマンサーレベルは14だと思うし、レベル20で、第四の術を覚えるのだと思うので、やっぱり……討伐系の依頼を受けるべきか? とか、そう思いながら、眠くなってきたので、そのまま眠る事にして、今日の一日が、終了したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ