表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
27/108

~第二十六話~魔術師リムの魔法講座~

はい、零堵です。

今日確認してみれば

月間ランキング

三位から、二位に繰り上がっていました。


俺とリムは、アルゴ夫妻の家へと泊まる事になったのだった。

アルゴ夫妻の家に到着し、家の中に入るとアルゴがいて、キャシーさんが、事情を説明するとアルゴが「そうか、なら、泊まって行くといい」と、言ったので、泊まる事は、どうやらOKみたいだった。

寝る場所は、用意してくれたので、そこで眠る事になって、次の日


「朝ですよ? 起きて下さい」

キャシーさんの声が聞こえてきたので、俺は目が覚める。

目が覚めて、今日で異世界生活十日目と突入した。

キャシーさんが、朝食を用意してくれたみたいなので、それを頂いた後、レミーちゃんに魔法講座を行う事になったのだった。先生はリムで、俺はそのアシスタントって感じか?って思ってしまう。


「じゃあ、レミーちゃん、貴方の魔力を調べてみるわね?」

ちなみに家の中だと、危ない気もするので、家の裏手に回って、そこで授業を行う事になった。


「はい、お願いします」


レミーちゃんがそう言ってから、リムが


「じゃあ、調べるわよ? スペルサーチ」

そう言って、リムの術が発動


「レミーちゃんの魔力最大値が300みたいね? コウ、貴方、負けてるわよ?」


「十一歳で300は、高いほうなのか?」


「そうね……平均的な数値じゃないかしら? まあ、もっと高い子供もいる事は、いると思うわよ?」


「そうなのか……ま、俺は別に低くても問題は全くないしな? 今の所は」


「まあ、コウはそう言うわよね? じゃあ、レミーちゃん」


「うん」


「今から、貴方に教える術は、補助系の魔法を教えようと思うわ、まあ、見ててね?」


リムがそう言うと、自分に向けて、杖を構えると、このような呪文を、言い出した。


「レッグスビード」


リムの体が一瞬だけ、光出して、収まる。

……今の術、ゲーム「マジカル・クエスト」でも、見た事がない術だな……一体どんな術なんだ? そう思ったので、俺は、聞いてみる事にした。


「なあリム、その術って、どんな効果があるんだ?」


「まあ、見てて?」

そうリムが言うと、リムがいきなり走り出す。すると、かなり早いスピードで駆け抜け行って、数秒後にこの場所に戻ってきた。


「ハア……今のがこの呪文よ? 呪文はね……数十秒間だけ、足の速さが早くなると言う、呪文ね? 杖を渡すから、私と同じように、呪文を唱えてみてね? レミーちゃん」


「う、うん」


レミーちゃんに、リムが杖を渡して、レミーちゃんが、リムと同じように、呪文を唱えてみる。


「レッグスビード!」


そう言うと、リムと同じように、レミーちゃんの体も一瞬だけ光り輝いた。あれが魔法が発動した効果なのか……? とか、そう思ってしまった。


「うん、どうやら……成功みたいね? さ、走ってみて?」


「う、うん」


レミーちゃんが走り出す。

すると……かなり速いスピードで走っていき、数秒後戻ってきて、こう言った。


「お姉ちゃん! この魔法凄い!」


「そ、そう?」


「だって、私……走るの遅かったんだもん……これがあれば、移動するのに結構便利だと思うんだ」


「まあ、そうね、けどね……この術はね、使い過ぎると、足を痛めるから、多用しちゃ駄目よ?」


「う、うん解った……ねえ、お姉ちゃん?」


「ん、何?」


「杖を使わなくても、さっきの術、使える?」


「うーん……そうね……試してみるのもいいかもね、レミーちゃん、私に杖を返して、同じ呪文を言ってみて?」


「うん」


レミーちゃんが、リムに杖を返して同じ呪文を言う。


「レッグスビート!」


しかし……さっきみたいに、光る事はなく、レミーちゃんが、走り出して、戻ってくる。さっきとの速さが全く違った。レミーちゃん、足遅かったんだなあ……


「……どうやら、杖を使わないと、術は発動しないみたいね?」


「うん……そうみたい……ねえ?」


「何?」


「お兄ちゃんは、杖を持っている風には、全く見えないんだけど、魔法って使えるの?」


「使えるぞ?」


「本当?」


「ああ、なら見せてやるぜ? 行くぞ?」


俺は、まだ人には試してなかったので、レミーちゃんで、実験して見る事にして、呪文を言う事にした。


「デス・トラップ!」


レミーちゃんに指先を向けて、呪文を発動、レミーちゃんの動きが、固まった風に見える。


「レミーちゃん、動いてみて?」


「う、うん……あ、あれ? な、何で動けないの? 体が固まってるの……ず、ずっと動けなくなっちゃうの……?」

これで解った、うん、この術……人にも使えるな!ふっふっふ、嫌な奴に対して、動けなくしてやるのもありに出来るぜ! そんな事を思っていると


「大丈夫、時間が経てば、動けるから」


リムが言ったので、十秒経過して、レミーちゃんが動き始めた。


「う、動いた……良かった……」


「ちょっとコウ? レミーちゃんに術を使うのは、駄目じゃない」


「だってーレミーちゃんが、言うもんだからな? ま、他の術は、レミーちゃんには、やばそうだと思うぜ?」


「他の二つはレミーちゃんに使ったら駄目よ! さ、後は、私が他の術を教えるから、コウはここにいなくていいわよ?」


「はいはい、じゃあ、俺は退散するとするよ」


俺は、リム達から離れて、アルゴがいたので、アルゴと会話する事にした。


「アルゴ、ちょっと聞きたいんだが……」


「ん、何だ?」


「この町って、うどんが流行っているんだろ?」


「まあ、そうだな……この町の特産品だな」


「じゃあさ、うどんをユーグレストで食べられるようにするには、どうすればいいと思う?」


「そうだな……まず原材料のコムギを手に入れる事からじゃないか?」


「そのコムギは、何所で手に入るんだ?」


「そうだなあ……知っている限りでは、コムギはシグルンの町で、売られていると聞いたぞ?」


「シグルンの町? この町じゃ、売ってないのか?」


「うどんは売っているがな? 原材料のコムギは売ってないんだ、コムギは全て、輸送されて、この町に入ってきているしな?」


「そうなのか……」

じゃあ……シグルンの町へ行かないと、コムギはゲット出来ないって事か……

ま、シグルンの町に行く事があれば、コムギを探してみるのもありかもな?

そんな事を考えていると


「コウ、レミーちゃんに、簡単な術を教えたから、そろそろ戻りましょうか?」


「お、もういいのか?」


「ええ、アルゴさん、魔術師に必要なのは、杖ですから、レミーちゃんに魔術を使わせたいのでしたら、杖を与えて下さいね?」


「解った、レミーが欲しがったら、そうしてみるよ」


「じゃあ、行きましょう、コウ」


「了解、それじゃあ、さようなら」

そう言って俺達は、ユーグレストに戻る事にした。

戻る途中、俺はリムに


「リム?」


「ん?」


「レミーちゃんに、他にどんな術を教えたんだ?」


「そうね、レミーちゃんね? スペルサーチで見てみたら、どうも水系の術が得意な感じだったのよ、だから、水系の初歩の術を教えてあげたわよ? そしたら、凄くよろこんでくれたわ」


「そうなのか?」


「ええ、でも……まだレミーちゃんって、十一歳でしょ? 大人になったら、何になるかまだほとんど決まってない状態じゃない? だからね? 自分の好きな事をやらせると良いと、私は思うのよね」


「そうか……所でリムは、どうだったんだ? 子供の頃」


「私はね……昔から魔力値が高かったからね、だから子供の頃から、魔術師になるんだって決めてたのよ、色んな魔術を魔術師から、教えて貰ってね? その人からは「才能があるから、どんどんチャレンジして行くといい」と言われたわ、だから……色んな魔術を覚えたって訳、そう言うコウは、どうなのよ?」


「俺か? 俺はだな……ヒーローごっこをやってたな」


「ヒーローごっこ……?」


「ああ、偽物の剣を作って、それで悪と戦うと言う設定で、遊んでたものだな」

と言っても、俺は元々この世界の住人じゃないので、偽物の剣とか言われても、よく解らないと思う。

ちなみに偽物の剣、新聞紙を切り取って、ガムテープで固めて作った剣である。


「そう……よく解らないけど……まあ、いいわ? さ、ユーグレストの町に、戻りましょう?」


「そうだな」

そう話しながら、ユーグレストの町へと、戻る事にしたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ