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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
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~第二十三話~荷物の搬送依頼を、引き受ける事にしました~

はい、零堵です

今日二本目です。

うーん、最近は「書けないー!!」

と言う事が、全くないですね


時物の音が、鳴り響いていたので俺は、目が覚める。

起きた後、時物のボタンを押して、音を止める事にした。

目が覚めて、今日で異世界生活九日目と、突入した。

うん……何というか……ここの生活にも、結構慣れた感じかもな……少なくとも、元の世界に戻りたい! とか、ほとんど思ってないし? こっちで生活していくのもありか? とかそう思っている。

ま、とりあえずは、大金持ちになって、豪邸に住む事が目標とするか!

魔王グレイトニブなんか、退治しなくていいしな~……そう決めて、俺は洗面所に行き、顔を洗った後、部屋の外に出る事にした。外に出て、食堂に向かうと、既にリムの姿がいて、昨日の服装とは違い、いつもの魔術師の格好に戻っていた。


「あ、おはよう、コウ、よく眠れたかしら?」


「ああ、バッチリだぜ、それにしても……」


「ん、何?」


「リムって起きるの早くないか?」


「だって、時間になると、時物の音が鳴り響くでしょ? だから、その前に起きるようにしているのよ、それで鳴ったと同時に、ボタンを押して、止めてるって訳、分かった?」


「そーなのか……」


そう話していると、女将さんがやって来て


「はい、今日の朝食を用意したから、食べていきな?」

と言ったので、今日の朝食を頂く事にした。今日の朝食は、パンと玉子焼きっぽい物だった。

見た目が黄色く、思いっきり玉子焼きに見えるので、これ……玉子焼きかな? とか思いながら、食べてみると、思いっきり玉子焼きだった。うん、これにケチャップをかけて、頂きたい感じだが……調味料のケチャップが用意されてなかったので、ちょっとがっかりした。

ま、このままでも味には問題はないので、あっという間に食べ終わる。

食べ終わった後、宿屋をチェックアウトして、外に出る事にした。

外に出た後、俺はリムに


「リム、今日の依頼だけどさ……」


「うん」


「今日はさ? 討伐系依頼じゃなくて、採取とか運送系の依頼にしとこうぜ?」


「……何で?」


「何でって、戦いばっかりだと、つまらないしな? それにな? メタルウィーザードを討伐したから、金が全く無いって事じゃ無いだろ?」

別に討伐系の依頼でも、いいのだが、毎回、同じ討伐系の依頼を受けるのも、ちょっと面白みもないしな……?


「確かにコウの言うとおり、金欠と言う事は無いわね」


「だろ? だから、採取系とかにしようぜ?」


「そうね……まあ、コウがそう言うなら」


「なら、決まりだな」

やる事は決まったので、俺とリムは、換金所へと向かう事にした。

換金所に辿り着き、中に入ってみると、今日はカウンターに二人ともいた。

依頼者が並んでいるので、俺もどっちに並ぼうか……と考えて、サリューさんの方に並ぶ事にした。

数分後、俺の番になったので、俺はこう言う。


「今日の依頼って、どんなのがあるんだ?」

そう言うと、サリューさんが


「あ、コウ・ドリム様ですね? 今日の依頼は、こちらとなっております」

依頼書を見せてきたので、依頼書を見てみると

ビック・グリー 1000ベリカ

ブルードラゴン 5000ベリカ

荷物の運送  500ベリカとなっていた。

お……このブルードラゴンって、あれか? ゲーム「マジカル・クエスト」に登場した魔物で、ドラゴンタイプの魔物なのだが……このブルードラゴンは、ドラゴンタイプの中では、一番弱いドラゴンでもあった。

ゲーム「マジカル・クエスト」では、レッドドラゴン、ブルードラゴン、ブラックドラゴンの三種類がいて、一番弱いのが、このブルードラゴンである。

体力は、メタルウィザードの5000より低く、2000ぐらいしかなく、しかし口から火を吹く「ファイヤー・ブレス」と鋭い爪で滑空しながら、切り裂いてくる「秘爪アタック」の二種類の攻撃方法が、備わっている。しかし、このブルードラゴンには、弱点があって、その弱点と言うのは、火系の呪文だった。火系の「フレイ・バースト」を二発ぐらい当てただけで、簡単に倒せる魔物でもあるのである。

ま、他の水系とか、風系とかの術は、ほとんど効かないんだけどな……

でも三つの中で弱くても、ドラゴン系だから、結構強いのかも知れない。

ちなみにレッドドラゴンが、逆に水系の術が弱点で、一番厄介なのが、ブラックドラゴンだった。

ゲーム「マジカル・クエスト」で初めて戦った時

ブラックドラゴンには、ほとんど術が効かなく、あのゲームって、魔術が基本だったので、倒すのに本当に一苦労だった。ま、状態異常には、滅茶苦茶弱かったので、状態異常魔法で、あっさりと倒したのを覚えている。このブルードラゴンの討伐依頼を、引き受けるのもありなのだが……

今日は、戦闘系の依頼は、引き受けないと決めていたので

俺は、こう答える事にした。


「この、荷物の運送を頼む」


「……コウ様の腕前でしたら、討伐系依頼でも、大丈夫な気もしますけど、本当にこれにしますか?」


「ああ」


「解りました、では、詳細を教えますね? 今から持ってくる荷物を、シリルの町の町長さんに、届けて下さいませ、届けたら、町長さんにサインを頂いて、そのサインの確認が取れ次第、依頼料をお支払い致します」


「解った」


「では、荷物を持ってまいりますので、少々お待ち下さいませ」


サリューさんが奥の部屋に行き、数分後、大きめの袋を持ってきた。


「こちらが依頼品になります、ちょっと重いですが、大丈夫ですか?」

そう言われて、サリューさんから渡された荷物を、持ってみると……確かに重かった。

重さ的に、5キロぐらいなんじゃないか……?って感じがする。

袋に入っているので、中に何が入っているのか、全く解らなかった。


「ちなみにこれ、何?」


「内緒です、ちなみに見てはいけませんよ? 依頼品ですので、期限は三日までとします、では、行ってらっしゃいませ」


俺は、この荷物が大きすぎて、バッグの中に入らなかったので、背中に背負って、持って行く事にして、換金所から、出る事にした。換金所から出た後、俺はリムに


「リム、これ……持って見るか?」


と言ってみると、リムが


「この荷物……本当に重いの?」


そう言ったので俺は


「なら、持ってみろよ?」


背中に背負っている荷物を、リムに渡す。


「お、重っ! な、何これ!?」


「そんなに重いか?」


「重いわよ! これじゃあ……移動も大変だわ……コウ? これは、コウが背負って持って行ってよ?」


「リムが持ってけばいーじゃん」


「何言ってるのよ? か弱い女の子に持たせる気?」


「魔法をぶっ放すお前が、か弱いか……?」


「か、か弱いの! さ、コウ! これはやっぱり、コウが運ぶべきなのよ!」


「しょうがないな……」


そう言って、俺はリムから荷物を受け取って、背中に背負う。

確かにちょっと重いから、移動するのにも、少し疲れるって感じだな……


「えっと、この荷物を前に行った町、シリルの町の町長に届ければいいのよね?」


「ああ、けどさ……リム」


「ん?」


「町長って、会った事ないけど、会った事あるか? と言うか、町に行って、町長が何所にいるのか、さっぱりなんだが……」


「あ……それもそうね? でもね?」


「でも?」


「あの町には、アルゴ夫妻がいるでしょ? その人達に、町長が何所にいるか、聞けばいいんじゃないかしら?」


「……それもそうだな」


「じゃ、行きましょう?」


「ああ」

こうして俺達は、シリルの町の町長に、荷物の搬送をやる事になったのだった。

それにしてもこれ……何が入っているんだって、感じなんだが……

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