表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
23/108

~第二十二話~私とユーリの活動記録その3~

今回の話は

主人公ではなく、レイン・スノウの視点でお送りしております。

今日で、ジャンル別日間ランキング

これで連続一位達成です。

うん、本当にびっくりって感じですねえ・・・


追伸、杏狐様が、イラスト書いてくださいましたw

時間が出来たら、載せようと思います~

私とユーリは、依頼「魔法薬草の採取」を完了したので、ユーグレストの町に、戻る事にした。

戻る途中、出現した魔物がいたので、戦闘態勢を取る。

現れたのは、水色の液体状の形をしている、ネオクサライムと呼ばれている生物であった。


「ユーリ、このネオクサライムとは、戦った事あるか?」


「いえ……初めて会います、レインさん……ネオクサライムと言うんですか?」


「ああ」


「強いですか……? この生物って……」


「そうだな、まあ……そんなには強くないので、倒せるけど、ユーリも魔法で援護してくれ」


「わ、解りました!」

ユーリが杖を構えたので、私も剣を構える。

ネオクサライムは、クサライムの集合した姿なので、クサライムよりは、強くなっているが、私の剣でも十分倒せる相手だった。けど、油断すると、こっちも怪我するので、怪我しないように、慎重に行動する事にして、相手の動きを見てみる。

見た感じ、攻撃意思はなく、ただブルブルと震えているだけだったので、先制攻撃のチャンスみたいだった。


「い、行きます! ビーム・レイ!」

ユーリの術が発動して、ネオクサライムに命中。しかし、余り効いてない感じがした。


「ほとんどダメージないみたいですね……」


「そう見たいだな、む、来るぞ!」


攻撃を当てられたからか、私達に気がついて、体を動かして、突進して来たので、私とユーリは、それを回避して、私は剣で切りつける。

切り付けると、真っ二つに分裂し、二つになったネオクサライムが、私とユーリに襲いかかって来たので、私は蹴りを入れて、ふっ飛ばしたが、ユーリが


「うー! き、気持ち悪いですー!!」


半分の体になったネオクサライムが、ユーリの服にくっ付いていた。

何故か、胸の辺りに、引っ付いている。

……ネオクサライムの好みなのか? あの場所が?


「ユーリ、大丈夫か?」


「痛みとかはないんですけど、感触が伝わってきて、凄く気持ち悪いです」


「そう言う時は、服を脱いで、振り回すといい、離れると思うからな」


「わ、解りました」


そう言って、ユーリが着ている服を脱ぎだして、下着姿になる。下着姿になったユーリが、着ている服を振り回して、くっ付いている、ネオクサライムの引き剥がしに成功した。

引き剥がされたネオクサライムに対して、私は剣を構えて、切りまくる。

切り込んだ感じが、ほとんど無かったが、細切れになったネオクサライムが消滅していった。

一体が消滅したので、もう片方も消滅した。どうやら……何とか倒せたみたいだった。

倒した後、ユーリが服を着直して、元の姿に戻ったみたいだった。


「うう……今の、男の人に見られてないですよね……」


「だ、大丈夫だと思うぞ? 私しかいなかったし」


「そ、そうですよね?」


「それにしても……」


「はい?」


「下着の色も白で統一しているんだな? 服と同じで」


「はい、お揃いにしましたので、レインさんは?」


「……内緒で頼む」


「まあ良いですけど……」

そんな話をしながら、進んで行き、数時間後

ユーグレストの町に辿り着いた。

中に入ると、お店を組み立てている連中がいたりしている。


「あれ、レインさん? 町の皆さんが、お店を建てているんですけど?」


「あ、そうか……ユーリは、知らなかったな? 明日は、ユーグレスト祭りと呼ばれる、お祭りの日だぞ」


「そうなんですか?」


「ああ、だから町の人が、前日に店を作成しているんだ、明日には、お店が立ち並んでいると思うぞ」


「へー……お祭りですか……何か楽しそうですね」


「ユーリは、祭りは初めてか?」


「そうですね、私のいた町では、お祭り行事とか、ありませんでしたので」


「そうか、とりあえず、依頼を完了したから、換金所に向かうとするか」


「はい」


私達は換金所へと向かう事にした。

換金所に辿り着き、中に入ると、カウンターにいるのは、サリューだけだった。

人がいなかったので、私はサリューに話しかける。


「依頼品を持ってきたんだが」


「あ……レイン様ですね? レイン様が引き受けている依頼は「魔法薬草の採取」となっておりますが、では、依頼品をお願いします」


「ああ」


魔法薬草を、サリューに渡す。


「…………確認が取れました、では、換金作業に入りますので、少々お待ち下さいませ」


奥の部屋に行ってから、数分後


「お待たせしました、こちらが依頼料の400ベリカとなります」


そうサリューが言ったので、私は400ベリカを受け取る。お金を受け取った後、サリューが


「明日の事ですが、明日は「ユーグレスト祭り」となっていますので、この換金所は、お休みとさせて頂きます、明後日から通常営業となりますので、ご了承下さいませ」


「解った、じゃあ、明後日にまた来るよ」


私とユーリは、換金所から出る事にした。

換金所から出て、町の中を歩いていると


「あれ? リムじゃないか」


町の中を歩いていたのは、魔術師姿のリムだった。


「あ、レインにユーリ、どうしたの?」


「どうしたって、換金が終わった所だ、そっちはどうしたんだ? コウは一緒じゃないのか?」


「コウはね……宿屋で休んでいるわ、今頃、寝ていると思うわよ?」


「そうか……」


「あ、あの、リムさん」


「ん? 何?」


「コウさんと一緒に行動しているんですよね?」


「まあ、そうね?」


「コウさんって、どんな人物なんですか?」


「そうねー……一言で言うと、卑怯者ね」


「え……?」


「そうなのか?」


「ええ、はっきり言って、敵になりたくないって感じかしら? だって、敵の動きを止めたり、状態異常を引き起こしたり出来るのよ? あのメタルウィザードに使った術なんて、反則級の術だしね」


「そ、そうなんですか……想像出来ないんですが?」


「でもね……今は、そんなコウの行動にも慣れた感じかしらね? まあ、一緒にいると結構楽しいし」


「そっか……楽しそうで安心したな?」


「……楽しそうに見えるかしら?」


「ああ、少なくともそう見えるぞ?」


「そう……ま、まあいいわ、二人とも、明日のユーグレスト祭りに参加するんでしょ?」


「そのつもりだな、前回のユーグレスト祭りの時に食べた物を、食べたいと思っているからな?」


「そう、私も多分……コウと一緒に、お祭りを見て回ると思うわね」


「そうか、まあ、何にせよ、明日が楽しみだって感じだな? ユーリもそうだろ?」


「はい、そうですね、初めてのお祭りですし、何があるか、本当に気になりますから」


「そっか、じゃあ私は、他の場所に行くから、それじゃあ」


リムが私達から、離れて行ったので、私達は、どうするか考えて、宿屋「ユーグレ」に行く事にした。

宿屋「ユーグレ」に辿り着くと、女将さんが

「二人とも、明日はそのままの格好で、お祭りを見学するのかい?」

そう言われたので


「はい、そうなると思います」


私が言うと、女将さんが


「そうかい、じゃあさ? 私が服を貸してあげるから、それを着ないかい? お金はいらないさ、さ、どうだい?」


そう聞いてきたので、私はユーリに


「どうする? ユーリ?」


「そうですね……女将さんが、そう言って下さってますし、お言葉に甘えましょうよ?」


「そうだな……じゃあ、女将さん、ありがたく貸して貰います」


「了解、それと、今日も泊まっていくんだろ?」


「はい」


「明日は食堂が開かないよ? それを覚えておいてね?」


「解りました」

女将さんに宿泊代を払って、部屋に向かった。

部屋の中に辿り着き、ユーリが

「レインさん、一体、どんな服を貸してくれるでしょうね?」

と、言って来たので


「そうだな……ま、明日になったら、解るんじゃないか?」


「そうですね? 明日が楽しみです」

そう話しながら、今日の一日が終了した。

明日か……お祭りを楽しむとするかな……?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ