~第二十話~ユーグレストの町に戻って来ました~
はい、零堵です。
なんというかですね……
確認してみたら
ジャンル別日間ランキング1位になってました。
見た感じ……「はいーー!?」ってなりましたね? うん……
朝になって、今日で異世界生活七日目に突入した。
と言っても、俺達はユーグレストの町の中にいなく、ユーグレストの町に戻る途中だったのだが……とりあえず俺は、寝ていないので、本当に眠かった。
うん……町に着いたら、暖かいベットで眠りにつきたいかもなあ……そんな事を思いながら、戻る途中、ロンリーウルフが現れたので、俺は、呪文を言う。
「デス・トラップ」
そう言うと、ロンリーウルフの動きが止まったので、俺は、リムに
「リム、魔術を頼むぞ」
「了解、アイスドリル!」
リムの水系の術が発動して、ロンリーウルフに命中。一撃で倒す事に成功した。
地面に何も残っていなかったので、アイテムは現れないみたいだった。
「コウ? 他に魔物がいないみたいだし、行きましょうか?」
「そうだな」
移動する事にして、数十分後、やっとユーグレストの町に辿り着く。
中に入ってみると、大人達が作業をしていた。
「リム? なんか作業をしているが……これ、何だ?」
「……あ、思い出したわ」
「思い出したって?」
「明日はね? このユーグレストの町のお祭りの日なのよ? ユーグレスト祭りと言ってね? ああやって前日に仮のお店を作成して、そこで食べ物を売るのよ」
と言う事は……今、作っているのが、お祭りに欠かせない屋台と言う物じゃないのか?
大人達が、組み立てているので、確かに屋台っぽく見える感じがした。
「そうなのか……とりあえず、換金所に行って、換金しに行こうぜ?」
「そうね」
作業をしている大人達を見ながら、換金所に向かう事にした。換金所に辿り着き、中に入ってみると、今日は人が多くいて、混雑しているみたいだった。カウンターにいるのが、マック一人だけで、マックが、受け答えをしている。俺も並んでいる列に並んで、待っていると、俺の番になったので、マックに話しかける事にした。
「依頼品を持ってきたんだが」
「えっと……あ、コウ・ドリム様ですね? 依頼は「メタルウィザードの討伐」となっておりましたが、依頼品を持って来たのですか?」
「ああ」
そう言って俺は、バッグから金剛石を取り出して、カウンターの上に置くと、マックが驚いていた。
「これは……本物の金剛石ですね……もしかして、本当にメタルウィザードを倒したのですか?」
「倒したから手に入れたんだ」
「一体どうやってですか? 見た感じだと、怪我をされているようには、全く見えないんですけど?」
そう聞かれたので、俺は
「秘密だ」
そう言うと、マックが少し考えて
「そうですか……コウ様がそう言うのでしたら、無理に聞かない事にします、では、少々お待ち下さい、換金いたしますので」
マックがそう言うと、奥の部屋に行き、数分後。
大きめの袋を持ってきた。
「お待たせしました、こちらが8000ベリカになります」
袋を渡されたので、持って振って見ると、ジャラジャラと音がして、少し重く感じてしまった。
うん、沢山入っているって、いい音だよなー袋の中身を見て、確認した後
コイン袋の中に仕舞い込む。
入れた後、マックが
「コウ様、今日は依頼を引き受けますか?」
そう聞いてきたので、俺はどうしようかと考えて、眠かったので、こう言う事にした。
「いや、今日は依頼を引き受けるのは、やめにするよ」
「畏まりました、あ、一つ言っておきます、明日ですが、明日は「ユーグレスト祭り」ですので、この換金所は、お休みとさせて頂きます、明後日から、通常営業に戻りますので、ご了承下さい」
「そうか、解った」
「では、またのお越しをお待ちしております」
そうマックが言ったので、俺とリムは、換金所から出て行く。
外に出た後、リムが
「じゃあ、半分こにしましょうか」
コイン袋から取り出して、半分をリムに渡す。
渡した後、残ったお金をコイン袋に全て入れる事にした。
入れ終わって、コイン袋を振ってみると、全く音がしなく、重さもほとんど感じない。うん、魔法って凄いなとか、思ってしまった。
「じゃあ、コウ? これからどうする?」
「さっき、リムも聞いたろ? 明日はここの換金所は、お休みするらしいぞ?」
「そう見たいね」
「それにな? 明日のユーグレスト祭りが気になるしな? このお金は、明日の為に使おうと思っているんだが……いいか?」
俺がそう言うと、リムが少し考えて
「そうね……コウがそう言うんだったら、そうしましょうか」
「ああ、俺……寝てないからな、凄く眠いんだよ、だから、宿屋に向かいたいんだが?」
「そうね……私だけ寝ちゃったしね? コウの言うとおりにするわ」
そうリムが言うので、俺とリムは、宿屋「ユーグレ」に向かう事にした。宿屋ユーグレに辿り着くと
「いらっしゃい、こんな早くから、どうしたんだい?」
と、聞いてきたので、俺は
「凄く眠いから、もう寝たいんだが……」
そう言うと、女将さんが
「そうか、なら部屋は空いているよ? 前に泊まった、同じ部屋でいいかい?」
「はい、お願いします」
「じゃあ私、町の中を見て回ってから、ここに戻ってくるわね?」
そう言って、宿屋から出て行ってしまった。リムが出て行った後、俺は女将さんに案内されて、前に泊まった同じ部屋に、辿り着く。部屋に辿り着いた後、女将さんが「ごゆっくり」と言って、いなくなったので、俺は疲れたから、ベットにダイブして、そのまま眠る事にする事にしたのであった。
私とユーリは、魔法薬草を採取する為に、マージナル大草原と呼ばれる場所へと、移動する事にした。
移動中、魔物に遭遇するのか……? とか思っていたが、魔獣が現れる事なく、何事もなく、目的地のマージナル大草原に辿り着く事が出来た。
「無事に辿り着きましたね? レインさん」
「ああ、依頼品の魔法薬草だが……どこにあるんだろうな?」
「水色に光っていると言うのが、目印でしたから、すぐに見つかると思いますよ?」
「それもそうだな、じゃあ、探してみるか」
「はい」
そう言って、二人で探し回っていると、水色に光っている草を発見した。これが「魔法薬草」 なのか……?
「ユーリ、これが魔法薬草か?」
「はい、私、魔法薬草は見た事があるので、間違いはないと思います」
「そうか、じゃあ、これを十束だったな?」
「はい、この付近に沢山生えているので、どんどん採取していきましょう」
「ああ」
私とユーリは、魔法薬草の採取をする事にした。
目標の十束を摘み終ったので、ユーグレストの町まで、戻ろうとすると、ユーリが
「レインさん……何か聞こえませんか?」
と言って来たので、辺りを警戒してみると、魔獣の叫び声がして、私達の前に飛び出して来た。
飛び出してきたのは、前に戦った事のある、カイザーウルフだったので、私は剣を引き抜く。
「ユーリ、魔法で援護を頼む」
「わ、解りました!」
ユーリがそう言って、杖を取り出したので、私はカイザーウルフがどんな行動を取るのか観察する事にした。観察してみると、カイザーウルフが牙を向けて、突撃してきたので、剣を垂直に構えて、カイザーウルフに向かって、切りかかる。
カイザーウルフは、私の攻撃を予測したのか、攻撃を避けて、横から襲い掛かってきたので、不味い! と思い、バックステップで噛み付き攻撃を、何とかぎりぎりで避ける事が出来た。
あの噛み付き攻撃を食らっていたら、腕、持っていかれてたな……
噛み付く力が、ロンリーウルフとは倍近く違うので、噛み付き攻撃には、十分注意する必要があった。
「ユーリ、攻撃魔法を頼む!」
「は、はい! い、行きます! ビーム・レイ!」
ユーリの術が発動して、カイザーウルフに光の光線が命中
一撃ではやられない見たく、動きが鈍くなっただけだったので、私はその隙に、剣で斜めに切り落とす事にした。
「っはあ!!」
ユーリの術のお陰で、カイザーウルフにあっさりと命中して、カイザーウルフの姿が消滅した。
「レインさん……私、役にたてました……?」
「ああ、十分だ、ありがとう」
「いえ……よかったです」
「……アイテムも出現しないみたいだし、ユーグレストに戻るか」
「はい」
私とユーリは、ユーグレストの町に、戻る事にした。




