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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
20/108

~第十九話~夜の行動~暇つぶしに魔物で遊ぶ事にしました~

はい、零堵です。

何というか……

お気に入り登録増えてますねー

ちょっと驚きな感じがします。

十月十五日、プロフィール紹介にて

キャラ紹介を追加しました。

メタルウィザードを簡単に倒した後、俺とリムは、ユーグレストの町まで、戻る事にした。

戻る途中、日没を迎えて、夜の時間になった。

夜になると、草原に外灯なんかないので、ほとんど真っ暗だった。

星の光で、何とか前は見える状態なんだが……夜道になったので、滅茶苦茶暗く感じてしまう。

俺は明かりの魔法とか、覚えてないし、リムに聞いてみるか……

そう思い、リムに聞いてみる事にした。


「リム、真っ暗になったけど、こういう場合って、明かりの魔法とか覚えているか?」


「ええ、覚えているわよ? ちょっと待ってね?」


リムが杖を取り出して、こう言う。

「ライト・アップ」

そう言うと、杖から光の玉が出現して、リムがそれをキャッチして、手のひらの上に乗せた。


「これが明かりの魔法よ? これで結構明るくなったでしょ?」


「ああ、確かに明るくなったから、道とか見えるな、ところで、それ……触っても大丈夫なのか? 熱いとか感じない?」


「大丈夫よ、今、コウの分も出してあげるわね? ライト・アップ」

もう一個の光の玉が現れたので、俺は、手に持つ事にした。触った感じは、電球みたいな感じで、熱くはなく、ちょっと暖かかった。


「おお、これは便利だな」


「でしょ? さ、ユーグレストの町へ行きましょう」


「ああ」

そう言って、夜道を歩いていき数分後、暗闇の中から何か飛んで来た。

飛んで俺達の前に現れたのは、蝙蝠みたいな生物で

俺はこの生物を見た事があった。

ゲーム「マジカル・クエスト」に出てくる、夜行性の魔物で、ナイトイアと呼ばれる魔物である。

このナイトイアの攻撃方法は、口から出す超音波攻撃と両手の爪で飛行しながら突撃してくる「爪アタック」の二つの攻撃方法だった。単体なら十分に倒せる相手なので、俺は襲い掛かってくるナイトイアに向かって、呪文を発動させる。


「デス・トラップ」

そう言うと、ナイトイアの動きが空中で止まり、地面に激突、びくびくと震えていた。

その間に俺は、リムに


「リム、こいつには水系の術と火系の術が効くから、どっちかやってくれ」


「解ったわ、じゃあ……アイス・アロー」


リムの水系の最弱の術が発動し、動けないナイトイアにあっさりと命中

消滅したので、一撃で倒せたみたいだった。


「……ナイトイアは、群れで行動する魔物だから、他にもいるかも知れないな……リム、他にナイトイアがいないか、見てみてくれ」


「了解」


俺とリムは、辺りを見渡して、他にナイトイアがいないか、確認してみる。

すると、思ったとおり、ナイトイアの大群が、こっちに襲い掛かってきた。

見た感じ、十体以上いるので、一体ずつ相手にすると、こっちがダメージを食らうので、俺はリムに


「リム、あのナイトイアが集まっている中心に、フレイ・バーストをぶち込んでくれ!」


「了解! じゃあ、行くわよ! フレイ・バースト!」


リムの火系の術が発動して、群れの中心部に命中。

連鎖するように、他のナイトイアにも燃え広がり、あっという間に全体に広がって、全部倒す事に成功した。


「よし、全部倒せたみたいだぞ」


「そう見たいね……コウ? 他に魔物の姿、見える?」


「確認してみる…………大丈夫だ、他にはいないみたいだぞ?」


「ふう……さすがに魔力の使いすぎね……魔力切れになりそうだわ」


「そうなのか?」


「ええ、でもコウは、まだ魔術を使えるの?」


そう言われて、考えてみる。俺の術は、かなりの低コストなので、まだ余裕で、術の発動が可能であった。


「ああ、大丈夫だ、まだ余裕で使えるな」


「ちょっと羨ましいわね……う……」


「どうした? リム」


「さすがに夜中だから、眠くなって来たのよ……朝から随分と歩いたじゃない? さすがに疲れたわ」

そうリムが言うので、俺はどうするか考えて、こう言う事にした。


「じゃあ、ここで野宿するか?」


「……ええ、しょうがないからここで、休みましょう? でも二人一緒に寝ると、魔物が襲って来た時、反撃出来ないから、どっちかが起きているしかないわね?」


「言われてみると、そうだよな」


「だから、コウ? 眠らないでずっと起きててくれない?」


「何で俺なんだ?」


「だって、まだ魔術が使えるのでしょ? それに私、女の子よ?」


「……はあ、解った、起きてる事にするな? それで良いんだな?」


「ええ、ありがと、あ、私は寝るけど、私に変な事しないでよね?」


「変な事って何だ?」


「へ、変な事は変な事よ! お、お休みなさい!」


「お休み、あ、ところで、この光の玉、消えるのか?」


「あ、そう言えば出しっぱなしだったわね? デリート」


そうリムが言うと、リムの持っている光の玉が、消滅した。


「私のは消したけど、コウのは消しとく?」


「いや、そのままでいいぞ?」


「解ったわ」

そう言ってリムは、草を弄って、簡易ベットみたいなのを作成して、その上に寝転がり、眠りに入ったみたいだった。リムが眠った後、俺はどうしようか……と考える。リムが言う変な事と言うのは、エロイ事なんだと思う。ここで手を出したら、思いっきり嫌われるかもな?

ま、俺の術で、無理矢理する方法も出来るので、でも、せっかく一緒に旅してるんだし、嫌われたくはないので、リムに言われたとおり、寝ずの番をするかな……と、思う事にした。

一時間が経過して、リムの安らかな吐息が聞こえてくる中

俺は……凄い暇になっていた。

だって、この異世界の中じゃ、ゲームもないし、ただじーっと待っているのも、物凄い退屈になってしまっていた。元いた世界でだったら、夜中にゲームやったり

ネットサーフィンを楽しんでいたりしていたんだけどなあ……

そんな事を考えていると、草むらから、何かが飛び出してきた。

何だ? と思い、姿を確認してみると、出てきたのは、最弱の魔物、クサライム一匹だった。

俺は現れたクサライムに対して、暇だったので遊ぶ事にした。

クサライムが俺に気づいて、粘着攻撃を飛ばして来たので、俺は、ゆっくりとそれを避ける。

避けた後、クサライムに対して


「デス・トラップ」

そう言って、動きを止めて、動かないクサライムを持ち上げて、ぶんぶん振り回して、遠くに投げ飛ばす。おお、以外に遠くに飛ぶな~

数秒後、地面に落ちたクサライムが、デス・トラップの効果が切れたので、再び、襲い掛かって来たので、俺は同じ呪文を言う事にした。


「ほい、デス・トラップ」

再び動きが止まったので、今度は、別の呪文にする事にした。

対象物をクサライムに設定して、効果を眠り状態にして、こう言った。


「デットリー・レイ!」

そう言うと、クサライムの動きが止まり、眠ったような状態になったので、その間に俺は、地面に穴を掘って、その中にクサライムを埋める事にした。結構深く掘ったから、自力で上がるのは、どうなんだろうな? よし、起こすか! とそう決めて、道端に落ちている石を、クサライムにぶつける事にした。

クサライムに石を投げつけたら、クサライムが眠り状態から覚めて、辺りを確認している風に見えた。

けど、ブルブルと震えているだけで、全く上る気配が全然なかった。

前に進む事は出来るけど、ジャンプは無理なようだな?

と言う事は、クサライムには落とし穴は、効果が抜群だと言う事が解った。

そんな事をしながら遊んでいると、日が昇り始めて、朝になったみたいだった。

朝になったので、俺はリムに


「リム、朝だぞ? 起きろー」


そう言って揺さぶってみると


「ううん……おはよう……コウ」


「ああ、よく眠れたか?」


「うーん……やっぱり、宿屋の方が良いわね……草のベットじゃ、寝た気が全然しないって、感じがするわ……ところで、コウ?」


「ん?」


「この夜の間、何してたの?」


「ちょっと、遊んでただけだぞ?」


「遊び?」


「ああ、ま、気にするな、それより、ユーグレストの町へ行こうぜ?」


「……何の遊びをしていたか、ちょっと気になるけど、まあいいわ、じゃあ、行きましょうか? その前に……コウ、その光の玉を貸して?」


「ああ」


俺はそう言って、リムの出した光の玉を渡す。

リムが受け取った後


「デリート」

そう言うと、光の玉が消滅した。


「これで、Okよ? さ、行きましょう」


「了解」

俺とリムは、ユーグレストの町へと、戻る事にしたのであった。

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