~第十八話~私とユーリの活動記録その2~
はい、今回も
主人公ではなく、レイン・スノウの視点でお送りしております。
昨日のアクセス数凄いです……
びっくりって感じですね……
髪型がありえない事になって、数時間後、やっとと言うか……元の髪型に戻ったので、私とユーリは外に出る事にした。
こうなった原因を詳しく聞いてみると、宿屋の女将さんの娘がやった事なのだと言う。
まったく……こんな悪戯の様な術は、本当に勘弁して貰いたいって思ってしまった。
まあ、そんなにやばい術ではなかったので、元に戻って安心した。
「レインさん、今日はどうしますか?」
ユーリがそう聞いてきたので、私は、こう答える。
「そうだな……今日も換金所に行って、依頼を引き受ける事にするぞ?」
「解りました」
私とユーリは、ユーグレストの換金所へと向かう事にした。換金所に辿り着き、中に入ってみると、ちょっと嫌な感じがした。何故かと言うと……この換金所にいる冒険者が、男しかいなかったからである。
カウンターにいるサリューに、にやけ顔で依頼を受けていて、しかも「仕事が終わったら、一緒に飯食いに行かないか?」とかサリューを誘っていた。
サリューは、どう答えたのかと言うと
「すいませんが、そういう誘いには、極力乗らない事にしております、他をあたって下さいませ」
と、丁寧に断っていたので、誘った男は、諦めたみたいだった。
「レインさん、なんか……見られてますよね?」
「まあ……そうだな……この換金所に今の所、若い女って、私達ぐらいしかいないしな……ユーリ、視線が気になっているなら、無視する事だ」
「は、はい」
私はユーリにそう言って、サリューに話しかける事にした。
「今日の依頼を引き受けたいんだが?」
そう言うと、サリューが
「あ、レイン様ですね? 今日の依頼は、こちらとなっております」
依頼書を見せてきたので、私は確認して見る。
依頼書に書かれてあったのは
ビック・グリーの討伐 1000ベリカ
魔法薬草の採取 400ベリカ
ブルードラゴンの討伐 5000ベリカだった。
……ビック・グリーは、ユーグレストの森にいる事は解っているが、結構強かったしな……一人で退治しに行って、やられそうになった時に、コウが魔術を使ってくれたおかげで、勝てたような物だしな……じゃあ、このブルードラゴンだが、ドラゴン種って、見た目が大きくて、空を飛び、しかも火を吐いて来る、凶暴な魔獣の事だよな……今の戦力で、勝てる見込みが無さそうな感じがするな……まあ、私の剣技も上達はしてないから、ブルードラゴン退治は、無理そうなので、私は、残っている依頼を、引き受ける事にして、こう言う事にした。
「じゃあ、この魔法薬草の採取の依頼を頼む」
「畏まりました、では、詳細を教えますね? この魔法薬草は、このユーグレストから東に行くと、マージナル大草原と呼ばれる、大草原があります、そのマージナル大草原に生えている、魔法薬草が、今回の依頼です、魔法薬草の見た目は、水色に輝いているので、すぐに発見できると思います、この魔法薬草を、十束持ってきて下さい、期限は三日までとします、この期限を過ぎると、無効になりますので、ご了承下さいませ」
「解った、じゃあ、行ってくる」
「お気をつけて」
そうサリューが言うので、換金屋から出ようとすると、剣士風の男が、私に話しかけてきた。
「依頼をうけたようだな? 何なら俺が、一緒に行ってやろうか?」
「それはどんな理由で、ついて行きたいと言ってるんだ?」
「ど、どんな理由って、ただの親切だよ」
そう言っているが、明らかに目線が泳いでいる。こいつ……私かユーリに何か企んでいるな?
よく観察してみると、この男、ユーリを見て、にやにや笑っていた。
うん……危険だな? だから、こう言ってやるか
「すまないが、それは遠慮してもらう、さ、行くぞ」
「は、はい」
「あ、ちょっと待てよ!」
そう言っているが、私はユーリを連れて、ユーグレストの町の中を、疾走した。
数分が経過して、立ち止まってみると、ついて来ないみたいだったので、どうやら、撒いたようだった。
「はあ……はあ……レ、レインさん、いきなり走り出して、どうしたんですか?」
「私に話しかけてきた、男がいたろ?」
「あ、いましたね」
「その男が、どうも……ユーリを狙っていたみたいだったからな、逃げ出したんだ」
「そ、そうなんですか?」
「ああ、あきらかにユーリの体を狙っていたぞ?」
「う……そう言われると、嫌な感じがします……」
「まあ、追っては来ないみたいだし、魔法薬草の採取の為、町の外に出て行くが、ユーリはどうする?」
「一緒に行きますよ、一人だと、知らない人に声をかけられそうですし……」
「そうか、じゃあ、行くか、行く場所は、マージナル大草原となっているからな? ちなみに、ユーリは、マージナル大草原は知っているか?」
「あ、一度、依頼で行った事がありますよ? その時の依頼は、カイザーウルフの討伐依頼でした、その時は前の仲間と一緒になって、退治をしたんですけど、私は全然役にたてませんでした……」
「そうなのか?」
「はい、私の攻撃魔法って、ビーム・レイしかありませんから、それを発動させる前に、仲間が倒しちゃったんです、結局私は、何もしていませんでした」
「そうか……カイザーウルフね……ちょっと厄介だな、まあ、油断しなければ、倒せる相手だし、問題はないか……」
カイザーウルフは、一度戦った事がある魔獣で、その時は、私一人で退治する事が出来た。
でも……ロンリーウルフよりは、強い魔獣なので、油断すると、こっちがやられる事だってありそうだが……
「レインさんなら、大丈夫だと思います、私も協力しますから、カイザーウルフが現れたら、ビーム・レイを当ててやります!」
ユーリがそう言ってくれたので、二人なら、何とかなるかも知れないな……
「そうか、なら問題ないな、じゃあ、早速行くとするか」
「はい!」
こうして、私とユーリは、マージナル大草原と呼ばれる所に、行く事にしたのだった。




