~第十五話~武器が破損して、使い物にならなくなりました~
はい、零堵です
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異世界生活五日目
今日は、ユーグレストの宿屋「ユーグレ」に泊まってはいなく、時物の音で、目覚めるということは、なかった。起きてから俺は、早速、魔証石で調べてみると、魔力最大値120、魔力値120となっている。ということは……レベルアップして、今のレベルは、1上がって、12になったって事か……?
なら、ネクロマンサーの第三の術「デスト・ドリード」を覚えている筈なので、試してみたかったが、試す相手がいなかった。この「デスト・ドリード」の効果は、対象物一体に、体力を半分にする効果に加えて、術を禁止にする効果を現すから、結構、外道な術でもある。
ん……と言う事は、メタルウィザードを倒すのに使えるんじゃね?
メタルウィザードは、最強生物で一番厄介なのは、即死効果の術
「リミット・デス」だから……
俺のデスト・ドリードで、即死効果の術を封じる事が出来るのかもな?
ま、何にせよ、実験してみないと解らないし、実験してから、やってみる事にするか……と、そう思うことにした。
シリルの町の住人のアルゴ夫妻の家に、泊まったので、アルゴ夫妻に挨拶する事にした。
「おはようございます」
「あ、おはよう、よく眠れた?」
「はい、泊めて下さって、ありがとうございます」
「いいのよ、町が困っていたから、助けてくれたお礼よ? あ、朝食出来ているから、食べていって下さいね?」
アルゴの奥さんのキャシーさんが、そう言うので、お言葉に甘えて、朝食を頂く事にした。
朝食のメニューを見てみると、パンとスープだった。うどんがあったから、ご飯はないのか……? とか思ったが、パンに赤い何かが塗ってあったので、食べてみると……苺の味がした。
これって、苺ジャムなのか……? と思いながら、朝食を頂いていると、リムとこの家の娘のレミーちゃんがやって来た。うん、何と言うか……レミーちゃんが、凄くかわいく見える。
巨乳のキャシーさんの遺伝子を受け継いだのか、思いっきり美少女に見えていた。
将来が楽しみなお子さんだよな~とか、思っていると
「コウ……なんかさ……レミーちゃんを見る目が、やばくなっているわよ?」
「……そうか?」
「ええ、レミーちゃん? あんな目をした男に、ついて行ったりしちゃ駄目よ?」
「お姉ちゃんの言っている意味が、ちょっと解らないけど……うん、解った」
「うん、いい答えね」
「おい、リム……そう言う言い方はないだろ?」
「いいじゃない、あ、朝食があるのね? 私も頂いていいかしら?」
「ええ、構いませんよ」
そうキャシーさんが言ったので、リムも朝食を頂くみたいだった。朝食を頂いた後、アルゴ夫妻と別れて、ユーグレストの町へと戻る事にした。アルゴが「またこの町に来たら、また話そうな?」と言って、レミーちゃんが「ばいばい、お兄ちゃん、お姉ちゃん」と言ってくれて、俺はこう思う。
あんな妹とか欲しいよな……と、俺は一人っ子だったので、お兄ちゃんと呼ばれて、かなり嬉しく思ってしまった。
「コウ、なんか凄い笑顔だけど……どうかした?」
「いや……俺ってさ、お兄ちゃんとか呼ばれた事、一度もなかったからな? かなり嬉しいんだよ? リムはどうなんだ?」
「そうね……私もあんな妹とかいたら、いいわね……とは思ったけどね……けど」
「けど?」
「あの年で胸の大きさで負けたとなると……ショックだわ……」
ちなみにレミーちゃん、アルゴに聞いたら、十一歳だと言う。
じゃあ、まだ胸の成長が期待出来るな、うん
リムは……俺と同い年なので、望み薄だけどな?
「まあいいわ、で、コウ? ユーグレストの町へと戻るのでしょう?」
「ああ、あ、あとな? 俺、魔力最大値がまた10増えているんだ、多分と言うか、レベルが1あがって、今、レベル12になっていると思うんだ、ちょっと見てくれないか?」
「解ったわ、じゃあ、いくわよ? スペルサーチ」
リムが呪文を発動させた後、こう言って来た。
「確かに魔力が10上がって、レベルも12になっているわ、それにしても……1レベルで10しかあがらないなんて、かなりの低さよね?」
「そうなのか?」
「ええ、ほとんどの人は、少なくとも100は上がるようなものよ?」
「そうか……ま、俺は少なくとも、術の威力が凄いから、全く問題はないけどな?」
「そうよね……はっきり言って、コウの術って、卑怯よ」
「そうか?」
「ええ、とりあえず……ユーグレストの町へ、戻りましょうか?」
「そうだな」
俺とリムは、ユーグレストの町へと戻る事にした。町の外に出て、ユーグレストの町へと戻る途中
草むらから何か飛び出してきた。出てきたのは、白色をしていて、蛇みたいな生物だった。
この生物……ゲーム「マジカル・クエスト」でも見た事ない生物だな?
リムは知っているのか? と思ったので、リムに聞いてみる事にした。
「なあ、リム? この生き物って知ってるか?」
「知っているわ、これはホワイト・スネークって言う魔物ね? 攻撃方法は、牙による噛み付き攻撃と、体を震えさせて術を発動させる「ポイズン・ニードル」と言う毒の効果のある術を使ってくるわ、気をつけて!」
「そうか……あ、ちなみに聞きたいんだが……リム、回復魔法とか、状態を回復する魔法って、覚えているか?」
「……覚えてないわ、だから気をつけてって言ったの、毒にかかると、治せないからね……」
「じゃあ、やばいよな?」
「ええ」
そう話していると、ホワイト・スネークが牙を向けて、襲い掛かってきたので、俺とリムは、動きを読んで、攻撃を避ける。避けた後俺は、実験のチャンスじゃないか? と思ったので、術が使えるかどうか、試してみる事にした。俺は対象物をホワイト・スネークに設定して、こう言う。
「デスト・ドリード!」
そう言った瞬間、ホワイト・スネークが黒色に包まれて、元に戻る。
うん……? これは、効果があるのか? そう思うんだが、いまいちよく解らなかった。
「コウ、今の術って何?」
「俺の新しい術だ、効果はな? 相手の体力を半分にして、呪文禁止の効果なんだが……リム、どう見える?」
「うーん……確かに弱っては見えるわね? 動きも鈍いし……あ、術を発動しようとしたわ! けど……発動しないみたいね……」
「よし、じゃあ、成功だな? 今のうちに」
俺は装備している杖を構えて、とりあえずこう言う。
「デス・トラップ」
そう言うと、ホワイト・スネークの動きが止まったので、持っている杖で、殴りまくる事にした。
何発か叩いて見ると、杖にヒビが入り、その状態から一撃を与えると真っ二つに折れてしまった。
「……なあ、リム? この杖……えらい簡単に真っ二つに折れたんだが?」
「普通は叩かないわよ……だってそれ、杖でしょ? 呪文を発動させる時に必要になる物だしね? 耐久力が弱いのも解るわ、まあ、安物だったし、しょうがないんじゃないかしら?」
「そういうもんか……で、まだ消滅してないみたいだし、リム、頼む」
「はいはい、解ったわよ、じゃあ行くわよ? フレイ・バースト」
リムの火系の術が発動して、ホワイト・スネークに命中
一撃でホワイト・スネークが消滅して、地面に何か残っていた。
「これは何だ? リム」
「これは、ホワイト・スネークが倒された時に現れる、青玉ね? これって集めれば、買い取ってくれる店とかあるわよ?」
「そうなのか、じゃあ、一応持っていくか」
そう言って俺は、バックの中に、青玉を入れる事にした。入れた後、俺は確認するため、魔証石を取り出して、確認してみる。すると、現れたのが、魔力最大値120
魔力値111となっていることから、推測すると
デス・トラップが1、デスト・ドリードが、8使う事が解った。
相変わらずの低コスト……
ふっふっふ……この術、滅茶苦茶使えるな?
嫌な魔術師相手に、ぶち込むのいいしな?
とりあえず、使用魔力が解ったので、これはあの依頼、メタルウィザードの討伐依頼を受けるか! と、そう思ったので、俺はリムに
「リム」
「何? コウ」
「ユーグレストの町に着いたら、メタルウィザードの依頼、引き受けるぞ?」
「ええ!? だ、大丈夫なの?」
「ああ、ちゃんと勝てる見込みがあるからな、だからいいよな?」
「……コウが、そう言うなら……」
「じゃあ、決まりだな」
こうして俺は、ユーグレストの町に着いたら、メタルウィザードの討伐依頼を、引き受けようと思ったのだった。




