表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/13

第1話R 女子少年院の恭子

女子少年院を出所した鈴木恭子、18歳。


身長153センチのロリ体型、貧乳を自虐的に笑うレズビアンの少女は、屈辱的な入所時身体検査と婦人科検診、院内で繰り広げられた支配と被支配のレズ関係を胸に刻んだまま、社会へ戻る。保護観察の仮面を被り、保護司を騙し、母親の無関心を逆手に取り、恭子はすぐに動き出す。ダークウェブで薬を仕入れ、かつての客に連絡を取り、新たな少女たちを誘う――再犯は、彼女にとって「悪いこと」ではなく「当然の選択」だった。


少年院で学んだのは反省ではなく、むしろ「どうやってバレずにやるか」。ぶりっ子と上目遣いで大人を操り、ゴスロリ姿で男たちを狂わせる恭子。


彼女の傍らには、出所後の生活を支えるはずの保護司、かつてのヤンキーグループのボス、順子、そして恭子の「女神」を見出す不器用な青年・悟が現れる。だが恭子は誰にも心を開かない。自分を「小賢しい小娘」「貧乳のチビ」と貶めながら、それでも男を誘い、女を抱き、薬を回す。自己肯定感の欠片すら持たない少女が堕ちていく先は、更生か、完全な破滅か。

()()()()()()


 AK女子学園は、東京都狛江市にある東京矯正管区所属の女子少年院だ。関東・甲信越および静岡の家庭裁判所に少年院送致を言い渡された十四歳以上、二十歳未満の女子少年を収容する施設で、国内で最初に設立された女子少年院だ。


 収容期間が比較的短い少女が多く、覚醒剤などの薬物関係による非行事実で収容される少女が多い。建物は図書館のように見える。街中にある近代的なクリーム色の建物で、一見して少年院とは気づかない外観をしている。


 内部は渡り廊下で庁舎、講堂、寮舎、教室、食堂などが結ばれ、小さな庭やきれいなプールがあり、小規模の学校のような落ち着いた印象を与える。庁舎部分は事務的な雰囲気が強いが、寮舎や教室は明るく清潔で、図書館のような静かな環境を思わせる。


 プールは屋内型で、ガラス窓から外の緑が見え、矯正教育の一環として水泳やリラクゼーションに使われることもある。全体として、厳格なセキュリティを保ちつつ、少女たちの更生を促すための穏やかな空間が広がっている――はずだった。


 日本全国の女子少年院は9施設ある。北海道の紫明女子学院、宮城県の青葉女子学園、群馬県の榛名女子学園、東京都のAK女子学園、大阪府の交野女子学院、山口県の岩国女子学園、福岡県の九州女子少年院、沖縄県の沖縄女子学園、奈良県の奈良女子少年院。


 これらは法務省の矯正管区ごとに配置され、男子少年院に比べて数が少なく、広域をカバーする。混合型少年院では女子専用の区画が設けられている場合もあるが、純粋な女子少年院は上記の9施設である。


 男子少年院と女子少年院の違いとして、男子は窃盗や傷害などの非行が多く、職業訓練に重点を置くのに対し、女子は薬物や虞犯が多く、被虐待経験の比率が高いため、マインドフルネス、自己表現トレーニング、サイコドラマ、性教育、家族関係をテーマとしたプログラムが充実している。


 また、資格取得の種類が異なり、女子では手芸や介護福祉関連が多く、ジェンダー規範の影響が見られる場合がある。だが、現実はそんなきれい事じゃない。閉鎖された空間で、少女たちのトラウマが爆発し、互いを食い物にする地獄が広がるだけだ。


()()()()


 私、敏子、恵美子は、同じ日の入所だ。AK女子学園に着いて、すぐに保健室に連れて行かれ、身体検査された。

 女性担当官が、「着ている服全部脱いでね、恥ずかしいけど我慢しようね」と口調は優しく言う。でも、目が冷たい。私たちは着ている服を全部脱がなければならない。もちろん、更衣室の個室などない。同じ入所者たちと女性担当官の面前で全裸になるのだ。


 身体検査は入所直後に行われ、身体測定として身長、体重、体温、血圧を測るほか、体表検査で皮膚、頭髪、爪、口腔の状態をチェックする。内科診察、心電図、胸部X線、血液検査、尿検査、視力・聴力検査、薬物検査なども含まれる。


 こうした検査は自傷行為や隠し物の防止、既存の傷や病気の確認のために徹底的に行われ、少女たちは強い屈辱を感じることが多いという。多いどころじゃない。殺意が湧くレベルだ。


 私は、自分の体に劣等感を抱いているんだ。身長153センチの貧乳のロリのレズだよ!敏子のように高身長でスタイルがよくもなければ、恵美子のように出るところが出て、くびれるところがくびれている男心をクスグル体じゃない。何度も言うが、ロリのチビで、貧乳の、多少顔が可愛い元高校生なのだ。


(クソォ、私の裸を見たやつ、全員、殺したい!この体を嘲笑うような視線、絶対許さねえ!)


「ブラジャーとパンツも脱いでね、すぐ終わるから」と女性担当官に言われ、生まれたままの姿になった。担当官の前でバンザイして一回転。両手で前を隠すことは許されない。あそこもお尻も丸見えだ。回転しながら、担当官は全身の皮膚や傷跡、入れ墨の有無を細かく観察する。この時点で少女たちはプライバシーの喪失を痛感し、涙をこらえるケースが多いそうだ。


 担当官の一人が、私の貧乳をジロジロ見て、くすくす笑った気がした。もう一人は、敏子のスタイルのいい体を羨ましげに見比べて、ため息をついた。恵美子の豊満な胸とお尻には、露骨に視線を這わせてた。クソ野郎ども、女同士なのにこんな視線で少女たちを値踏みしやがって。


(この女性担当官、私の胸見て笑ったな?貧乳で悪かったな?今にお前も殺してやる!お前らの体も、いつか同じ目に遭わせてやるよ!)


「足をひらいてしゃがんでね。しっかり足開いて深くしゃがんでね」「スクワットしてね」「しゃがんだまま咳をしてね」次々と指示をされる。「そのまま前かがみになって牛さんのモーって鳴く真似をしてね」足をひらいて、前かがみになる。


 牛の鳴く真似?括約筋が締まるとでも言うのだろうか?これらは体内に隠し物がないかを確認するための動作で、咳や鳴き声で内臓の動きを促し、異物を排出させる意図がある。このような屈辱的なポーズが少女たちの精神を削り、施設の規律を植え付ける役割を果たすという。


 だが、現実は違う。新入りの中には、過去の虐待でトラウマを抱えた子がいて、このポーズで泣き崩れる子もいた。担当官は冷たく「我慢しなさい」と言うだけ。


(この野郎!私のケツの穴からオ◯ンコまで丸見えじゃねえか?クソッタレめが!お前らの視線が、肌に突き刺さるみたい……吐き気がする!)


「お尻を開いて見せてね。もっと開いて。すぐ終わるから我慢してね」と言われ、自分の手で左右のお尻の肉をつかんで、担当官にお尻を突き出し、尻の穴を開いてみせた。


 肛門検査は特に詳細で、ライトを当てて内部まで確認される場合もある。薬物や異物の隠匿を防ぐためだ。担当官のゴム手袋をした指が、時には軽く触れてくる。隠し物チェックの名目で、少女たちのプライドを粉々に砕く。


「恭子ちゃん、ダメよ、そんな開き方じゃあ。もっと、左右にガバァ~と開いてね。もっと、奥まで見えるように」


 担当官が私のケツの穴やオ◯ンコに何か隠しているんじゃないか?と疑っている強い視線を感じた。指が軽く肛門に触れ、押し込むような動き。痛みと屈辱で体が震えた。新入りの一人が耐えきれず泣き出したが、担当官は「静かに」と一喝しただけ。


(殺す……絶対殺す……この指、切り落としてやる……)


「はい、終わりです。この服に着替えてね」とダサい制服を渡された。検査後、制服はジャージのようなシンプルなもので、全員統一される。


(この屈辱は忘れねえぞ!クソッタレども!しっかし、敏子も恵美子も平気な顔してケツの穴やオ◯ンコ見せてやがる!こいつら、あったまきてないのか?クソ野郎ども!)


 週三回しかないお風呂の時も、いちいち裸でボディーチェックされた。担当官の視線が体を這い、過去の自傷跡を嘲笑うように指摘される子もいた。


「また切ったの?バカね」と。


 トイレもドアが小さいので上から用を足している様子が丸見えだった。拭くのもちり紙だ。二十一世紀の現代で、トイレットペーパーではなく、ちり紙を使っているとは。備えているちり紙も枚数が少なく材質が悪いので拭きづらい。生理の時は特に地獄で、血が漏れて嘲笑される。


 プライバシーなど全くない。恥ずかしいなんて言っていられないのだ。身体検査の時に脱いだ服は全部退院するまで取り上げられて、所内では下着まで決められたものしか着ることができない。新入りがいじめられやすいのはここからで、ボス格の子が下着を奪ったり、強制的に裸にさせたりする。


()()()()()


 入所して二日後に、婦人科検診を受けさせられた。あの、脚を強制的に拡げさせられる内診台で検査した。オ◯ンコに女医が指突っ込んできた。彼女は情け容赦無く、ステンレス製の膣拡張器(膣鏡、クスコ)をオ◯ンコに挿れて、私の中を見られた。それから、お尻の穴に指を突っ込まれた。性病を持っていないか検査しているそうだ。指が奥まで入り、腸壁を掻き回すような痛み。女医の冷たい声が「リラックスして」と言うけど、脚は固定されて動けない。


 ガラス棒を突っ込まれて、体液を採取された。血液検査も受けさせられた。性病が見つかると、他の入所者と一緒にお風呂やプールに入れない。婦人科検診は性病検査を中心に、産婦人科の台(内診台)を使って行われ、脚を固定されて膣内を指で触診、クスコで拡張して子宮頸部を観察、体液採取、肛門指診で直腸をチェックする。


 女子少年院の入所者によると、この検査は少女たちの性的虐待歴や非行の背景を考慮しつつ、感染症の予防のために必須だが、強いトラウマを残す場合が多い。女医が担当し、優しい口調で説明するが、強制的な姿勢と侵襲的な手技で屈辱感が強いそうだ。過去に虐待された子はパニックを起こし、暴れて拘束されることも。担当官が押さえつけ、泣き叫ぶ声を無視して続ける。


 血液検査はHIV、梅毒、クラミジアなどの性病を網羅的に調べる。新入りの一人が陽性反応で隔離され、みんなから「汚い」と陰口を叩かれた。


(馬鹿野郎!私は、たかが、女子高生や女子大生をヤク中にして、売春させただけじゃないか?たった、それくらいだろ?智子だって、金は入る、オジサマたちとセックスして、楽しんでたじゃないか?私がなんの悪いことをしたっていうのさ?この検診で、私の体を犯すような視線と指……お前らもいつか、同じ目に遭え!)


 女子少年院の入所時の年齢は15歳~19歳。構成比は、


15歳 13%

16歳 20%

17歳 29%

18歳 19%

19歳 16%


だそうだ。


 生活指導の授業の時にわざわざ教えてくれる。だからって、それがなんなんだよ?私は合法JKの18歳、19%の部類だよ。合法じゃねえ17歳以下が62%いるんだ、へぇ~、そうなんだ!って感心すればいいのか?


 成年に近い女子少年が増えているそうだ。担当官によると、かつては「大人になるまでに悪いことは辞める」といった風潮があったが、そういった価値観がなくなり、成熟度が低くなっている傾向にあるのではないか、とか言っている。


 ロリの私に成熟度なんて関係ないよ。敏子のように高身長でスタイルがよくもなければ、恵美子のように出るところが出て、くびれるところがくびれている男心をクスグル体じゃない。


 何度も言うが、ロリのチビで、貧乳の、多少顔が可愛い元高校生なのだ。


 女子少年院は、成人の刑務所の少女版ではない。成人の刑務所が入所する期間は罪により人それぞれなのに対して、女子少年院はあくまで矯正のための教育施設なのだ。一度入ると出るまでには1年弱という単位がほとんどである。AK女子学園の場合は、十二ヶ月という単位がベースとなる。


 少年院と刑務所の違いとして、少年院は保護処分として更生と教育を目的とし、矯正教育を実施するのに対し、刑務所は刑罰執行の場で、懲役作業や禁固が中心。


 少年院は罪の償いではなく健全育成を目指し、16歳未満の者は少年院で刑を執行、16歳以上は少年刑務所へ。少年刑務所は成人刑務所に似るが、少年の特性を考慮した処遇を行う。


 入院から出院までの流れは、三級から始まり一級を迎えると審査があり、出院となる。三級は約二ヶ月、ニ級は約六カ月、一級は三ヶ月を過ごす。


 問題行動を起こすことなく優良な成績で過ごしていれば各級の期間が短くなることもあるが、逆に問題行動があったり、社会生活への移行が懸念されたりする場合などは延長されることもある。問題行動――つまり、いじめや暴力でボスに逆らったり、自傷したり、レズの取り合いを起こしたり。


 生活指導は、薬物、家庭、交友関係、暴力など、本人が送致される原因となった問題別のクラス編成で、薬物非行防止指導・社会適応訓練や、親子ワークショップ、性教育など、一人ひとりが出院した後に再犯をしないために必要となる知識や行いについて学んでいく。だが、現実は違う。トラウマを抱えた少女たちが、互いに傷をえぐり合うだけ。


()()()()


 クソォ、私はこんなところをサッサと出てやる。ぶりっ子は得意なんだ。


「自己の問題改善への意欲の喚起を図る指導」だって?ようするに反省しているフリをしていりゃあいいんだ。問題を起こさず、ただただ、悪うございました、もうしませんと恭順していればいいんだ。


 名前が恭子だから、恭順するフリなんて簡単だよ、アホ。三級を一ヶ月で終わらせてやる。二級だって、教育過程の成績次第だろ?知能指数はいいんだ。敏子や恵美子と違うぜ。二級だって四ヶ月で終わりだ。一級も簡単だろう?出所した後の具体的な生活方法を担当官に話してやって、もう悪いことは二度といたしません!、と納得させれば良いんだ。


 これだって、二ヶ月だ。合計、七ヶ月で出所してやるぜ。最短は半年で出所できたっていう子もいたそうだしな。だが、出る頃には、みんな心がボロボロだ。自殺未遂や自傷が後を絶たないって聞いた。


()()


 AK女子学園の少女たちは、平日は時間割に沿って規則正しく過ごす。男子の少年院と比べて、時間割はさほど変わらないが、職業訓練の内容に介護福祉や手芸、体育授業の中にエアロビクスのメニューがある。


 この日課は女子少年院の実情に合っており、矯正教育を中心に余暇や就寝を織り交ぜ、規律正しい生活を促すスケジュールとなっている。実際の施設では、日課は職員の指示に従い、柔軟に調整される場合もある。だが、ボス格の子が新入りをいじめる時間は、夜の消灯後がメインだ。


07:00 起床、洗面、清掃

07:30 朝食

09:00 朝礼・運動

09:30 職業指導、教科指導

12:00 昼食、余暇時間

13:00 生活指導、体育指導

16:00 洗濯・入浴

17:00 夕食・休憩

18:00 課題学習・余暇時間・日記記入等

21:00 就寝


 なんて規則正しい生活なんだろう。酒もなければタバコもない!薬もない!私には必要ないけど、男子もいない。


 あ!そうだよな!女子がわんさかいるじゃないか!閉鎖空間で、ストレスが溜まれば、互いに食い物にするしかない。


()()()()


 部屋は四人部屋だった。ポッチャリしているのがボスのようだ。そのボスの子分の痩せた出っ歯がナンバー2だな。もう一人は陰キャのいじめられっ子のようだ。コイツが一番可愛くて、おとなしい。だから、ブス二人にイビられているんだな?


 ポッチャリがえらそうに「おい、新入り、自己紹介しろよ」と私に命令する。このデブ野郎!と思ったが、おとなしく自己紹介をした。


「へぇ~、薬と売りで入ったのか?ロリのくせにやることやるじゃねえか?」とヤセが言った。

「高校の姐さんの言うとおりにしただけなんです」と答えた。「フン、ここでは私の言うとおりにするんだよ、恭子ちゃんよ」とデブが言う。「わかりました」とハラワタが煮えくり返るが、おとなしいふりをした。


 夜九時に就寝のチャイムが鳴る。布団は四組あった。左から私、デブ、ヤセ、カワイコチャンの順番で横になった。十時に担当官の見回りがあった。


 その後、案の定、デブが私の布団の中に移ってきた。体を弄られる。デブの耳のそばでため息をついて息を吹きかけてやった。唇を近づけてきた。舌を絡めてきたので吸い付いていやる。


(こいつはタチか?ネコか?デブのポッチャリブスはたいがいネコだけどな?)


と考えて、デブのオ◯ンコを触ってやる。腰を使ってよがりだした。


 ビンゴ!こいつはネコだ!じゃあ、この恭子さんが虐めてやろうじゃないか?


 横では、ヤセが私らのやっていることで興奮したのか、カワイコチャンの布団に入ってゴソゴソしだした。カワイコチャンがヤセに攻められているようだ。おとなしそうだもんな。こんなところでレズを覚えさせられて可哀想だな、と思った。だが、デブとヤセは容赦ない。カワイコチャンが泣き声を上げると、デブが「黙れよ、担当官来るぞ」と脅し、口を塞いだ。


 一時間くらいデブを虐めてやる。このデブ、腋臭か?臭いな、と思ったが我慢した。オ◯ンコも変な臭いだ。敏子がいればなあ、と思った。デブは、体を痙攣させて横たわっている。こいつ、マグロだよ。受け身だけじゃねえか?


 数日間、デブ、ヤセとやって、二人共体をトロトロにしてやった。筋金入りのレズの私をなめんなよ、アホども。


 だが、部屋の空気は変わった。最初はデブがボスで、カワイコチャンをいじめていた。食事の時にカワイコチャンの分を奪い、殴ったり髪を引っ張ったり。カワイコチャンの腕には痣ができ、自傷の跡も増えた。「お前みたいな陰キャは生きてる価値ねえよ」とデブが吐き捨て、ヤセが笑う。


 アホどももわかってきたようで、私は部屋のボスになった。昼間から私を舐めるように見るほどになる。二人の料理が終わったので、カワイコチャンもいただいた。デブ、ヤセはマグロだが、カワイコチャンはちゃんと私に奉仕してくれた。なかなか見どころがあるじゃないか?


 だが、ボスになった私も、残酷さを学んだ。カワイコチャンが少しでも逆らうと、デブとヤセに命じて殴らせる。顔を腫れ上がらせ、血を吐かせた日もあった。「お前は私のものだ」と言いながら、体を強引に犯す。カワイコチャンが泣きながら耐える姿を見て、興奮した。院内はそんな地獄だ。新入りが入るたび、ボスが変わり、暴力の連鎖が続く。自殺未遂の子が運ばれるのも日常茶飯事。


 何度も入所してる女から聞いた話だ。女子少年院でのレズ行為は、閉鎖された環境で発生しやすく、調査で確認されてるんだそうだ。まあ、悪いことをする女子だから、性体験も豊富で性欲もムンムンしているけど、男子がいない環境だから女子に走るんだろう。


 刑務官もレズ同士の相手の取り合いとかの行為がなければ見て見ぬふりをしているらしい。だが、暴力がエスカレートすると、隔離房送り。暗い部屋で数日独り、食事制限。自傷を誘発する残酷さ。


 女子少年院のレズ事情として、男に失望した少女が同性に傾倒したり、刑務官からの告白があったりするようだ。実際、入所者の中にはレズビアンとして更生する者もいて、厳格な監視下でも夜間や布団内で密かに進行する。それを私は実践しているってこと。


 こうした行為は、孤独やストレスの解消として機能し、再犯防止プログラムで扱われることもあるが、トラウマを残す場合もあるんだとよ。トラウマ?笑わせるな。私みたいに楽しめよ!だが、カワイコチャンの目は死んでいた。いじめの標的が変わっただけだ。


(クソォ、こんなところでもレズが横行してんのかよ。勝手にトラウマ作ってんじゃねえよ。私みたいに楽しめよ!アホどもが!でも、この暴力の味……悪くないかもな……)


 そんなこんなで、一週間経った。担当官の私に対する評判も上々だ。平身低頭、反省の色を見せて、もうしません、立ち直れます光線を出した。


 廊下を歩いていると敏子と恵美子に出くわす。「どう?調子は?」と聞くと、「なかなか慣れなくって」と二人共言う。


 担当官への印象を良くするテクニックを教えてやったがあいつらうまくできんのかな?


 ――この院内での経験が、私の心をさらに歪めた。屈辱、暴力、支配。出所したら、全部返してやる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ