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保土ヶ谷ゾンビ
横浜駅から数駅の保土ヶ谷区に住むゾンビの話。
横浜駅から数駅の保土ヶ谷区に住むゾンビの話。
昭和の雰囲気を残す安アパートにゾンビが住んでいる。
最寄駅から30分以上歩き、良く言えば住宅街。
悪く言えばコンビニすら気軽に行けない、そんな不便な立地の安アパートにゾンビが住んでいる。
2LDKの和室に敷かれた布団の上にゾンビが横たわる。
年季の入ったボロボロの布団の上に全裸のゾンビが横たわる。
大量の汗をかいていることから本当の死体でないことが分かる。
「暑い……」と一言つぶやくと
むくりと起き上がり枕元にある完全にぬるくなったペットボトルに口をつけ、
そこからゆっくりゆっくりと体を動かす。
雑誌を足でどかし、部屋にあふれる段ボールを移動させゆっくりゆっくりと部屋を移動する。
使ったままの食器の溢れる台所に行き、冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し、一気に飲み干し一息つく。
「今日は何をするか……」
保土ヶ谷区に住むゾンビは今日の予定を1人全裸で考える。
少しづつ書いていこうと思います