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学校生活の始まり!!~第一話~

 僕は期待に満ち溢れた高校1年生!今日から久恒団直営の学校に行くぞ!魔法使いをいっぱい倒して魔法使い駆除数1位目指して頑張るぞ!っていうかお腹減ったな。ぼく、ご飯食べたっけ?今キッチンで洗い物をしている母に聞いてみよう!


「お母さ~ん!僕ってご飯食べたっけ~?」


お母さん「食べてたじゃん!こんな忙しい時に何言っているの?」


「ゴメン、そうだっけ?」


 でも食べた記憶ないしな~。もしかしたら二重人格なのかもしれないな。まあ、そんなことはどうでも良いんだけど。それにしても服どうしようかな~?制服なしとかマジで最悪だよ。僕みたいな陰キャに私服登校を強制するなんて。せめて学校側が推奨している服とか書いてくれたっていいじゃん。今更文句言ってもしょうがないんだけどさ。じゃあこの僕が持っている唯一の外に行くための服を着て行こうか。


「よし!」


 服を着替え終わった僕は、鏡を見ていつも通りイケメンだという感想を思い浮かべるのであった。


 そんなこんなで学校の最寄り駅。


駅員「次は~終点~、終点~。あああああ駅です~」


 あああああ駅に着いたぞ!にしてもあああああなんて変な名前だな。まるでゲームの名前入力画面で操作方法が分からなくてあしか打てなかった人みたいだ。いや、もしかしたらそうかもしれないな?

 そんなことよりも、見てみろよ!もう一人の僕!あれが僕たちの通う学校だぞ!なあ?…………。返事がないって事は二重人格じゃないのかもしれない。


 それにしても、随分とでかい校舎だな~。ここより生徒数が多かった中学校よりもでかいぞ…………。予算が少なかったからなんだろうけど。それに比べて、見てみろよ!この門を!なんか無駄にでかい!


生徒「ねえ、そこの君!魔法研究部に入らないかい?」


 うわ、部活の勧誘だ。どう断ろうかな?でも魔法研究部ってなんか面白そうだな。でも、魔法使いの魔法を研究するのか、人間の魔法を研究するのかによって人員の性格が変わりそうなものだけど。まあ、ここは気になるけど今すぐには決められないから考えておきますでいいか。


「真剣に考えておきます…………」


生徒「う、うん!ありがとう?」


 何で疑問形なんだ?それに僕の前に居るこの生徒も苦笑いしてるし……。まさか!ぼくじゃなくてこの生徒に話しかけてた⁉そ、そんな馬鹿な!!まあでも、こんな大人数が居る中で呼びかけをする方が悪い。そう理由付けをした僕は門をまたぎ、学校の敷地内に足を踏み入れた。そしてその勢いのまま前に進む。するとなぜか突き当りがあり、その壁に看板が立てかけてあった。

 ん?なんだ、あの看板。入学式?ああ、僕が行くところへの道しるべか。ありがたいな。じゃあ矢印の通りに右に行こうかな。そうして僕は右へ進む。すると両開きの扉が開いていた。なのでそこに入れという事なのかと思いそこに入る。するとなんという事でしょう!

 大量の箱が並べられているではありませんか!!


人「あの、これ、入学案内です。貴方の個人番号は13021です。その番号が書かれた紙が入っている箱が貴方の箱です。その中に荷物を入れてください」


 おいおい、なんだよその頭いいシステムは!とポジティブ思考になった僕は頷く。そして13021番を探す。あった!一番手前にあった!こういうのは、どこだろうな?っていうのが青春なのに~。まあ、青春が一ページ減ったところであと1000ページくらいあるだろうからべつに支障はない。


一年生「あの、君も新入生?」


 も、っていう事はこいつも新入生なのだろうか。というか、ここに居る奴ら、魔法ばっかり練習していて、肝心の体を鍛えてない奴が多くないか?


「あ、はい。そうですけど?」


一年生「友達になりませんか⁉」


 おおっと!!陰キャ回避フラグ、友達になりませんかイベント発生!これは乗るしかねぇ!このビックウェーブに!!


「うん!よろしく!」


一年生「よろしく!」


 一緒に行動するのは良いんだが、話題が思いつかない。こういう時は自分が一人だったらどういう行動をとるのかを考えるんだよな。う~ん。多分次行くところを聞く、かな。


「次どこ行くのかな?」


一年生「さっきもらった紙には教室に行けって書いてあったよ!」


「え?本当だ!もうクラス分けも終わってたんだね!」


一年生「君のクラスと僕のクラスは同じでBらしいから一緒に行こう!」


「うん!」


 そういいながら、僕はぎこちない会話を交わしながら一年生についていく。そこで、僕は長く続くような会話を思いついた!


「あのさ、君はこの学校に入って何をしたいの?」


一年生「う~ん、強いて言えば安定した暮らしが欲しいな~」


「結構欲がないんだね。この学校に来たって事は権力者になりたいとかそういう感じかと思ってたんだけど……」


一年生「だってここに入学した理由が、ここぐらいしか入れる学校がなかったからなんだよね」


 その言葉に僕は心から驚く。だってこの学校は世界的に見ても入学するのがほぼ不可能と言われている世界難関校ベスト3の2番目だからだ。ちなみに、僕が入れた理由は、入学試験の筆記の時に隣の奴の回答を丸写しにしたからだろう。で、実技は僕の指定魔法でなんとかした。まあ、そんなことはどうでもよい。

 どうしてここしか入れなかったんだ?


「どうしてここしか入れなかったの?ここに入れたらこの世界の学校は大体入れたでしょ」


一年生「まあ、学校の入学難易度的にはそうなんだろうだけど、中学の時の成績がやばかったんだ。先生に嫌われていて、オール1。だから試験の点数は良くても成績で落とされるんだよ。本当はオール5になるはずだったのに。まじであのクソ教師は許さない」


 なんか、冗談めかして言ってるから僕も冗談を言ってみよう!


「それはヤバいね!」


 ああ、でたでた。冗談言おうとして、思いつかなかったから共感しちゃうっていうね。


一年生「ここだ!」


「なんだよいきなり!!」


 友達がいきなり叫んで指さしたのは扉に張られている、でかでかとしたじで書かれている、1-Dと書かれている紙だった。


「本当だ!」


一年生「じゃあ入ろうか!」


 そういって僕の同級生は、中が見えない木製の扉を小さく開け、教室に入っていった。僕もそれに続き、入っていく。すると、陽キャどもがもうグループを作っていた。だけど、幸いなことに黒板に張られている座席表によると友達の席は僕の前だった。


「僕の席はここだね!で、君は僕の前だ!やったね!」


友達「ラッキーだね!今日はなにするのかな?」


「さあ?いきなり実技の授業とかだったりするの…………。」


 僕が喋っている途中に扉が大きな音を立てて開いた。そのことに驚いた僕たちは扉の方に目を向けると、二十代前半らしい人がいた。


??「席に着け!丁度、全員揃ったな!じゃああいさつだ。起立!」


 僕と同じように急すぎる急展開にしどろもどろになっている人が結構いた。でも、僕は安心していた。なぜなら心のどこかで、いきなり戦闘をしなさい見たいな展開になるかもしれないと考えていたからだ。でも、この人は一体誰なのだろうか。教室に入って来たという事は教師か何かなのだろうか。というか、それ以外は考えられないな。


先生「あ、言い忘れてたけど先生ですよろしくお願いします。気を付け礼!」


 待って大切な情報をサラッと入れてこないで、という突っ込みを心の中でする。


先生「ええっと、まあ入学式は時間の無駄って事で無くなった。で、この学校のルールを簡単に話す。まず、授業だけど、実技以外は特にない。知識をつけたい生徒は図書室に行け。で、試験についてなんだけど、五月、十月、三月にそれぞれあったりする。あと、ランク対抗戦が定期試験後にある。まあ、この学校の独特なイベントはこのくらいだな。普通の学校とかでもあるのは、文化祭とか、魔法祭とかかな。じゃあ、早速だけど授業を始めるぞ。次の試験までの技術の授業はあと4回だけだから一回一回しかっりと学ぶように。」


 そして、先生は木を基調とした教室の中で一際目立つ、横長で緑色の板に白色で棒状の何かで白色の文字を書いていく。そして、その文字は先生が白い棒状を横長で緑色の板に押し当て、カチカチという感じの音を立てながらどんどんと増えていく。そして、僕たちが興味深そうに『それ』を見ていると先生が突然、振り返って見てくる。


先生「ああ、これはチョークと黒板っていうものだ。この学校が魔法を駆使して創ったらしい。まあ、来年くらいには外に出回ることになるだろうけどな。あと、この学校にはこういうことが結構あるから気をつけろよ」


 おいおい、なんだよ。あの白い棒がチョーク?あの緑の横長の板が黒板?で、漢字は黒に板?絶対違うだろ。そんな突っ込みを入れていると、


先生「あ、そうだ。授業がある日以外は登校してこなくてよいぞ」


 おおっと、いきなりの情報量過多!なんだよ!時間の無駄で入学式無くなったって!っていうか、昔はあったのかよ!で、なんなんだよ!授業が4回だけって!しかもその日以外は登校しなくてもいいって良すぎだろ!あとな…………。


先生「じゃあ、技術の授業を始める」


 おいおい、突っ込み切れなかったんだが。と、悔しがっていると一人が手を挙げた。それに先生は少し顔を歪めたが、すぐに元に戻し、早く家と言わんばかりに顎をクイってする。


生徒「あの、魔法祭ってなんですか?ほかの祭典は全て情報紙に載っていましたが、魔法祭は載っていなかったので」


先生「仮想現実の中で、魔法を利用したバトルロイヤルの事だ。もし優勝したら指定魔法の種類を一つだけ増やせるっていう褒美もある」


生徒「指定魔法って、なんですか」


 なんだこいつ。この学校に入学できたのならそのくらい知っていて当たり前だろ。


先生「はあ。そんなことからか。この世に存在する概念、もしくは物を一つだけ、魔法として利用できるというやつだ。ちなみに、これは生まれつきの才能のようなもので、さらに今のところ指定物が被っている人はいないらしい」


  あと、概念系は強いって言うよね。ちなみに僕は概念系でも物理系でもございません。というか、判別不可能って言われました。


先生「まずは10分くらいで魔法使いについて解説するぞ!」


 そう先生が言うと、皆一気に真剣モードに入る。それもそのはずだ。今日は初の実技の授業なのだから。だけど、この先生は貴重な、四回だけの授業の時間を魔法使いの解説にまわそうとしている。まあ、別に構わないけれど。

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