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魔法学園と鬼氣使い(ヤンキー)  作者: みっしゅう
第2章『物語の再開! 名家の才女ラビットの受難 力を失いし弥上ヒロトの不幸』
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第04話『魔法のシュミレーション』

 ヒロトはクレアの前に立って深呼吸し、実践的じっせんてきに体中に魔力をめぐらす。

「ふぅ…──こうか…」

 体の魔力が一気に動き始め、体中を巡り始めたらしい。

「完全に会得したんですね!」

「ああ…──イメージつっても、何を想像そうぞうすりゃあいい?」

「その前に、その状態を1分間維持いじしてください」

「ようし、頑張がんばるぜ」


 ヒロトはとにかく集中する。

 循環じゅんかんする魔力の流れは、止まることはない。

 いや、むしろ…──その流れはむしろ、まされていく。

 クレアはその流れをさぐっておどろいた。

「思った以上です…!テンカ先生もきっとしたきますよ!」

 ヒロトはそこで、尼野の才能におどろく。

 もとより彼女は、これを独自の手法でみ出したのだ。それも、急成長の手がかりにはこれがかせないのだろう。


「…手を前に突き出して、その手が光をともすのを強く想像してください。きっとヒロトくんならできます!」

「…!わかった」

 自分を信じているクレアの目にヒロトはうなずくと、目を閉じて集中する。

「リラックスしてください…大丈夫ですから」

 魔力をやさず、イメージを強く持つ。

 目を開けると…──


 ビカッ!

「うわっ!まッぶッ!」

「光といってもまぶしすぎますよ!」

「どうやって消すんだこれ!いくらっても駄目だめなんだけど?!」

「手への魔力をらせば消えますから!そっち向けないですから早く!」

「わ…わあったよ!」

 クレアの言うとおりにすると、光がえてくれた。

調節ちょうせつむずかしすぎるな…」

「まあそれが今後の課題かだいですが、初見でここまで出来るというのは驚きですよ」

「お前は出来なかったのか?」

「できましたよ?」

「ああそっかぁ!」


「──もう一個ぐらいためすか」

 さっきと同じ手順で、さらに別のものを想像してみる。

「っシァッ!」

 手に一気に魔力を込めてから、一気に消してみる。

 ──ブワぁッ!!

「うおあっ!」「ひゃあっ!」

 ものすごい突風とっぷうで、手前のつくえは動いてしまっていた。

 クレアが危険かもなので、魔法は即座そくざに止める。

 やはり調節がむずかしいが、その強さにはヒロトもクレアも驚く。


「すげえ風だったな!こいつはモンスターがきゅうおそって来たときに牽制けんせいで使えそうだ!見たか今…の…──」

「やっぱりヒロトくんは、オーラを使っていたこともあって飲み込みが早いですね!」

「ちょ…おい、前」

「へ?…──はっ!」

 さっきの強風でスカートがめくれ上がり、白いぬのがダイレクトに見えた。

 クレアは顔を真っ赤にし、あわてて前をかくした。


「いやっ!──もう、ばかぁ…!」

「なるようになったんだよなぁ…」

「スパッツは洗濯がに合わなくてえがなかったのにぃ!」

「ったく今更いまさら何言ってんだ。8年前はお前のパンツくらい何度も見たろ?」

「そうですけどその時とは常識じょうしきちがうじゃないですか!」

「そうか?お前俺と風呂に入ったとき、俺のチンチン見てぞうさんのうた歌ってたじゃねえか」

「私そんな子でしたっけ!?」

 ひとまず、ヒロトは魔法を使えるようになった。

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