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魔法学園と鬼氣使い(ヤンキー)  作者: みっしゅう
第2章『物語の再開! 名家の才女ラビットの受難 力を失いし弥上ヒロトの不幸』
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第03話『ヒロトの急成長』

 ヒロトとクレアは、10組からべつのクラスへの移動いどうとなり、一緒いっしょ廊下ろうかならんで歩く。

「すまねぇ…俺の実力がとぼしいばかりに迷惑めいわくかけちまって」

「そんなことはありませんよ。テンカさんからヒロト君の現状について聞いて、どうにか力になりたいと、今日のこれに進んで参加したんですよ」

「えっ…そうだったのか!──いや、どっちにしろホントにありがとう!」


 彼女がこれから授業じゅぎょうをしてくれるというが、ヒロトにとっての尼野の実力は未知数だ。

 はなった魔力で手に入れた2組クラスの実力──ラビットの1組クラスの実力は見てきたが、じゅん日本人の引き出された実力というのが判断はんだんなやませる点だ。


「尼野は、オーラの使えねえ今の俺より、強いのかねェ」

「えっ、私がヒロトくんより…ですか?」

「その可能性もあるのかなってな…喧嘩ケンカしたらどっちが勝つんだろ」

「…考えたくもないんですけど、多分私には、たたかう力はそなわっていませんよ」

「え?それって…どういうこと?」

「私にできるのは、人をやす能力ですので。きずを直したりだとか、どくとかの作用の除去だとか…お医者さんみたいなものですね」

「何だか、お前らしいな」

 ヒロトからのその言葉は、特に考えなしに出ていた。


「その夢も、私がやりたいと熱望ねつぼうしていることなんです…ですが当然、生徒会レベルの繊細な魔法を使えなくてはなし得ない夢です」

「取り敢えず、目標は高く持つもんだな」

「ですよね!」

 ヒロトは彼女の話を聞いて、逆にえてきた。

「負けてらんねえな…」

「え?」

「…フッ」

「…?」

 釈然としなかったが、クレアはヒロトの心情の変化を感じ取っていた。


※修業を受け始め、30分が経ち…


「なっ…──何だこれ」

「えっ、まさか…もう掴めました!?」

 ヒロトの魔力に変化が訪れはじめる。

わだかまりが解かれたみてえに、体中をちからがスイスイおよいでやがる…」

「…!やっぱり、ヒロトくんはすごいですね」

 テンカや生徒会の修業は素晴らしかったが、今回のクレアの授業は、それをまえた上での埋め合わせとも言える。

 重要なピースの抜けた今の実力に、クレアの授業がピッタリとハマったのだ。

 今やヒロトの魔力操作は、現在のコウたちとも引けをとらぬだろう。


「──基礎は完璧ですね、では早速、一気に魔法を使いましょう!まずは簡単な魔法からんでいきましょう」

「基礎的な魔法…?魔法ってどう使うのよ──俺ちょっと不安なんだけど」

「ふふふ──大丈夫ですよ。魔力さえ流れれば、あとはそれに合わせ、“イメージ”すればいいんです」

「イメージ…」

「まあ、習って慣れましょう!きっとすぐにわかりますから」

「ホントかねぇ…──まあいっちょやってみるか」

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