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魔法学園と鬼氣使い(ヤンキー)  作者: みっしゅう
第1章『全てはここから始まった! 最強の日本人ヤンキー 異世界の魔法学園に転移!』
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第13話『魔物との戦い』

 ヒロトはおそってきたサル(むか)()つ。ヤツの突進を避け尻尾を(つか)むと、地面に全力で叩きつけた。

「ギィヤァアーッ」

「うぉらッ!!」

 ヒロトは猿を再び持ち上げると、振り回して(かべ)(たた)きつける。そして、ヤツは気絶(きぜつ)した。


 ラビットも必死にたたかう。

「インパクト!インパクト!」

 ラビットは、次々と猿を吹き飛ばしていった。

 だが、ヤツもいよいよ学習しはじめた。

「キィーッ!」

 猿はラビットを四方から囲んだ。

「インパクト!くっ…間に合わない!」

 ラビットはダメージを受けそうになっていたが、そこにヒロトがわって入った。

「危ねえぞバカッ!!」

 ヒロトは、ラビットに迫る二体の猿を両手で(つか)む。

「おらぁーッ!!」

 猿を床に叩きつけ金的を踏みつけると、やつは悶絶(もんぜつ)してものも言えなくなった。

「ラビット!早くトドメをさせ!」

「命令しないでください!」

 ラビットが腕に力をためると、その腕に(やり)のようなエネルギーがまとわりついた。

「エアスピアー!」

 それを猿に突き()すと、血が()き出した2体は動かなくなった。


「はあっ…はあっ」

 ヒロトは、息絶え絶えとしてそこに(ひざ)をついた。体の節々(ふしぶし)が悲鳴をあげ、汗が()き出てくる。

 彼の働きぶりに、ラビットも(おどろ)いていた。

「…魔法も使わずに、ここまでよくやれたものですね」

「ちっ、えらそうに…」

 そこで、ラビットは目をそらして言った。

「まあ、助けに来てくれたことには礼を言います──…ありがとう」

 ヒロトは少し驚きつつも、不敵(ふてき)に笑った。

「へっ…ちょっとはいいとこあんじゃん」

 安堵からか、そういったやりとりが()り返されていると、──…それは唐突に(おとづ)れた。


「「──ッ!?」」

 身を大きくすくませるほどの恐怖が、突如二人にのしかかった。

「…ふふっ、君たちのその恐怖した顔…すごくいい」

 何かが、二人の間を通るようだった。

 それがどんな姿をしていたのかすらわからない…見ることもできなかった。

「だけど、これはまだ余興(よきょう)さ…」

 だが、何かおぞましいものが、ニヤリと微笑んで通りすぎていたことだけはわかった。

「…!はっ…」

「今のは…いったい!?」

 二人ははっとして振り返る。

 だが、そこには何もいなかった。

 幻覚だったとは感じられないが、にしてはあまりにも恐ろしすぎる。


 唖然(あぜん)とする二人に、さらなる驚異が迫る。

「シャアァアーッ!」

 その音の正体は、50cmの黒いへびによるものだった。そして、その数は5匹にもおよんだ。

『魔物化キラータイパン 危険レベル6』

 唖然とするラビットの前に、ヒロトが出た。

 すると、5匹の蛇はヒロトのあちこちに()みついた。

「あぐぁ…っ!」

「いけないっ!」

 焦ったラビットは、何とか蛇を引き離し、本気のインパクトで吹き飛ばした。

 だがもう遅い。ヒロトの噛まれたところからは、おびただしい量の血が()き出していた。

「うっ…あぁ…っ」

 ヒロトを(おそ)ったのは、強い幻覚作用と激痛に吐き気。

 恐怖と激痛に(ゆが)むヒロトの表情を見て、ラビットは彼に()け寄った。

「あぁーっ!うぁあああっ!」

「…落ち着いて!気をしっかりもってください!」

 ラビットは必死にヒロトを()たが、彼はもう正気ではなかった。


 すると、また新たに驚異が迫る。

「キィイイーッ」

 現れたのは、3mにも及ぶ体長の、鋭い歯をもったトカゲだった。

『魔物化オニオオトカゲ 危険レベル12』

 ラビットは突進するそいつにインパクトを(はな)つが、止まることはなかった。

 オニオオトカゲの突進を(ちょく)にくらったラビットは、壁に叩きつけられた。

「あう…っ!!」

 ラビットは想像を(ぜっ)するダメージに身動きひとつ取れなくなってしまった。

「…こんな…ところでっ」

 オニオオトカゲは、ラビットにさらに突進した。

「く…っ!」

 ラビットが歯を食い(しば)る。

 すると、目の前にヒロトが立ち(ふさ)がった。


「何をしてるんですか!」

 ヒロトは、(どく)のせいで意識は正常ではないはずだった。

 だが、ラビットをかばう姿勢をとっていた。

「キィイイーッ!!」

 オニオオトカゲはヒロトに突進し、彼は右腕でオニオオトカゲを(むか)()とうとしていた。

「うぉおおおーッ!!」

 半狂乱(はんきょうらん)の様子でパンチを繰り出そうとするヒロトは、その時右腕を突き出した。


 すると、突如何かがちぎれる音がした。

 ──ブチッ!!

「…ッ!?」

 ラビットは目の前の惨状(さんじょう)に息を呑んだ。

「がぁっ…ぁああああッ!!」

 ──…ぶしゃぁああーッ!!

 ヒロトの悲鳴があがると同時に彼の腕が()みちぎられると、さながら噴水(ふんすい)のように鮮血(せんけつ)()き出した。

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