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彼女はコミュ力の塊である。

恋愛について俺の持論を唱えよう。まず恋愛とは様々な要素から相手を好きになることだ。その要素とは顔をはじめとし優しいなどいろいろな理由があるだろう。そして大半の人がその人と結ばれたいと思うはずだ。何か好きなところに引かれ恋人になりたいと思う。とても素敵なことだ。


だが全員がそうでは無い。

人には誰々と付き合っていると言うポジションを得るために好きなところを用意する人もいる。付き合っていると言うポジション欲しさに人を好きになるのは、その人をアクセサリーのようなものとしか見ていないことと変わらない。


よって恋愛は好きになって付き合いたいのか、付き合いたいために好きになったのかが大切なのである。しかしそれの判別はとても難しい。よって恋愛も友情と等しく難問である。



いきなり自分の意見を言える強さをくれと言ってきた女の子は名前を相崎由美というらしい。彼女は霧間からラインで告白され、返事は待ってくれと言い今返事を返していない状態らしい。


「なあ、相崎さん。返事を返さないってのはダメなのか?」

「ダメだよそれは!私は霧間くんの気持ちに真正面から向き合って断りたいの。」


真正面から向き合って断られるのと、察してくれって感じで断られるのどちらがいいだろうか。いやどっちも断られるから嫌だわ!耐えられない。


「あと、相崎さんっていうの堅苦しいから由美でいいよ。」

「なあ、相崎お前は何を迷ってるんだ?真正面から向き合いたいなら断ればいいじゃ無いか。」

「その情けないことなんだけどね。私断った後にクラスに居場所がなくならないかそれが怖いの。」


なんも情けないことなんてない。俺が霧間を言い負かしたといえど未だ霧間はスクールカーストのトップにいる。それはまだ霧間があからさまにいじめをしなくてもシカトをさせるくらいクラスメイトに強要できると言うことだ。相崎が言うように断って居場所がなくなるなんて大いにある。


「そうか、まあ作戦くらい考えてやるよ。」


時間を見るともう六時を回っていた。


「さて、もう帰るか。」

「そうね。」

「うん。」

「あの、作戦を考えてくれるお礼に帰りカフェでも行こうよ。」

「え?奢ってくれるならいいよ。」

「ごめん僕は今日無理なんだ。」


桐谷は予定があるようだが少し男友達と寄り道というのに憧れがあったがまあ仕方ない。


「私は構わないわ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「このチョコレートクリームチップフレ、あっチョコレートクリン、えっとチョッ、あのこれください。」

「チョコレートクリームチップフラペチーノですね。」


何だよその名前呪文かよ!ていうか店員さん地味に笑わないで、やめて!


「私もチョコレートクリームチップフラペチーノください。」

「わかりました。」

「あら立花くんこんな簡単なことも言えないの。」


腹立つ!この女腹立つ!


「なんなのお前は魔法使いかなんかですか?」

「私が魔法使いならあなたは村人ね。」

「俺は最弱ってか。」


「あの、私も注文いいですか?」

「どうぞ。」

「トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースで。」

「かしこまりました。」


ちょっと待てや!なんだその名前!てかなんで店員さんは普通に注文承ってんの!


「これここの店で一番長い名前なんですよね。一度頼んで見たくて。」

「なあ、藤野お前が魔法使いなら相沢は大魔法使いなんてレベルじゃねぇぞ。」

「うるさいわね!」

「ていうかそんなに長い名前を言えるなんて本当に陽キャだな。

「そうですか?普通だと思いますけど。」


普通では無いことは確かだよ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結局相沢が無駄話をするだけで終わった。

どっと疲れた。


「ただいま。」

「おかえり。お兄ちゃん。」

「ああ、お土産があるぞ。ほい。」

「何これ?あそこのカフェの?」

「そうそう、なんか一番名前が長いらしいぞ。」

「ああ、トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースね。」


うちの妹も大魔法使いだったようです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねえ立花くん。おはよ。」

「ん?よう相沢。」

「ちょっと相談なんだけどいいかな?」

「おう。」

「昨日ラインでね、霧間くんから連絡をもらったんだけど。告白の返事を二十四日までに教えて欲しいって言われたんだけど、どうすればいい?」

「二十四って三日後じゃねぇか!まあ、大口を叩いたからには作戦を間に合わせるさ。」

「ありがとう。友喜!」

「え?友喜?」

「いやーいつまでも苗字呼びは堅苦しいかなと。」


さすが大魔法使い。威力が強大だ。惚れそうになった。これは本気で作戦を考えなきゃな。

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