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お見舞いをするために

「失礼します…。あの先生…」

「ん?立花どうした?」


今から俺は結構恥ずかしいことを先生に言わなくてはならない。いや恥ずかしくはないのか。んー…


わかんね。


今から俺が先生に言うことは水野の家に行きたいので住所を教えてくださいだ。俺が職員室を出た後先生達で甘酸っぱいわねとか話されるかもしれない。苦痛すぎだろ!


「あの…最近水野学校休んでるじゃないですか?」

「ああそうだな。それがどした?」


うわしくじった。遠回りに言おうとしすぎて逆に言いづらくなったわ。ていうかまず住所という個人情報を先生は俺に教えてくれるのか?今はモンペが多いんだ。なんでうちの住所を教えたんですか!って飛んで来るやつがいるかもしれない。もし教えられないとか言われたら俺の恥は何だったのかわからなくなる。


「あの…そこでですね。ノートを届けてあげたいんですよ。だから家の場所を聞いていいですか?」

「それはできない。」


うわー。即決だよ。本当俺って何のために来たんだよ。わけわかんねぇ。


「出来ないが。でも家を知っている人を紹介することはできる。」

「はい?」

「柏木を知っているか?水野と同じ部活なんだがあの二人は仲が良くてな。」



柏木って水野を学校に来なくさせた張本人じゃねぇか!そんなやつと一緒にお見舞いに行くなんて来られる方はふつうに嫌だろうし、一緒に行く俺も嫌だ。


「あの…柏木はちょっと…」

「君は柏木と水野の仲が最近悪いことを気にしていっているの?」

「え?あっ…まあ…そうですけど。」

「それなら大丈夫だ。あと今回柏木を行かせるのにはあの二人の仲を戻し学校に来させる目的も兼ねている。だから頼む立花。」


先生がこんなに真剣に考えているのに拒否できるやつをみてみたい。まあ仕方ないか。一理あるしな。


「じゃあ頑張ってな。」


男みたいにカッコいい先生の元を離れ柏木を探す。


柏木はどんな反応するだろうか。

絶対に嫌って言い出すだろうな。

でも、それでも傷ついている人が少しでも癒されるならば俺は無理やりでも連れて行く。


なぜ水野がそんなにも大切なのかはわからない。


分からないまま歩を進めたことに後悔するのは少し後のことである。

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