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彼は誠実ではないと自覚する。

俺と藤野が駆けつけたときには相崎が断ったあとだった。断った直後に来たらしく霧間の驚いた顔が見ることができた。


「何でだよ?その…俺本気で由美のこと好きなんだ。」

「うん…でもごめん。」

「告白を迫ったのが悪かったな。時間がかかってもいいからもう一度真剣に考えてくれないか?」


そうじゃないだろ。まあ大衆の面前で告白してその返事が否定だったのなら誰もが恥ずかしい。でもその恥ずかしさを断った側に押し付けるのは違うだろ。霧間は相崎の返事を素直に受け入れるべきだ。本当に好きなら尚更だ。やはりそうだ。霧間は本気で相崎のことが好きなんじゃない。恋人いうものに憧れを持ち、一番付き合える可能性が高いのが相崎だとそう思い告白したんだろう。だから相手の気持ちを受け入れられない。


「いや…これは私の本心で…」



相崎は本心だとそう伝えているが、霧間がそれを受け入れるはずがない。あいつはプライドのせいで振られたという事実を受け入れられない。


「おいなんだよ。お前まで来てたのか?」


霧間は俺の方を見てそういった。


「何だよ。来て悪かったか?なら公衆の面前で告白なんかするなよな。」

「黙れよ。お前少しでしゃばりすぎじゃねぇか?お前はこういうイベントに参加する権利なんかないんだよ。」


霧間はプライドが高いといえどさすがに相崎が断ったことが本心なのだと気ずいている。ただそれを気づいていないふりをしているだけだ。告白の返事をなかったことにして深く考えてからでいいと言ったのは多分あいつはその先送りにした間に予備の付き合える奴を探すんだろう。相崎が考え直してくれたらそれはそれでよし、振られても予備のやつとくっつけば恋人というものを体験できるからよし。そう考えているのだろう。


「お前さ振られて悔しいのはわかるけどよ俺にあたんなよ。それに俺は最近相崎と喋るようになったし別に全く関係ないといったら嘘になる。」

「お前が由美と?そうなのか由美?」

「うん…」

「なあ由美お前はこいつと俺とどっちと仲良くしたいんだよ。俺はさこいつと全く仲良くする気がないからよ。お前はどっちと友達でいたいんだ?」

「え?」


最悪だこいつ。ここで俺を選べるわけないだろ。ここにいる告白を見にきたやつらは全員俺より霧間の方が親しいんだぞ。なのにそこで俺を選んだら印象を悪くするに決まっている。そんなの相崎が選べるはずがない。もしこの場しのぎで霧間を選んだとする。そしたらこれから俺ともし話しているところを見たかったらそれはそれで印象が悪くなる。


「私は…」

「俺は相崎と友達じゃないし。仲良くしたいと思わない。正直言って俺嫌いだったんだよねこいつのこと。

何か端っこにいる俺とは住む世界が違うのにさ、それを分かってるはずなのに気安く接してきて。なんかクラスの暗いやつとも私仲良くできますよみたいなのがうざかった。だからさ霧間そんなの選ばせるまでもないんだよ。相崎と俺は決して親しくならない。なぜなら俺がそれを拒んでいるからだ。」


これでいいんだ。俺はもう霧間のとは仲良くなれない。それはクラスメイトと仲良くできないことを意味している。ならこれでいいんだ。


自分の気持ちに嘘をついた俺は相崎の言う誠実なな人間などでは決してない。そんなの自分でもよく分かってる。


俺は自己中心的なやつだからな。

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