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転校していきなり友達ゼロ⁉︎

学生生活にあって大人になるとなくなるものは何だろうか?色々あると思うが俺は青春だと思う。

青春というのは主に友情や恋愛によって構成されているものである。学生生活で重要なものは青春である、こう答える大人は多いだろう。


俺はそうは思わない。友情というのは無条件なものだろうか。いやそれは違う。断言しよう。友情というのは利害関係が一致していなければ成り立たない。

いじめっ子と友達になりたいと思うか?


友情とは無償ではないのである。対価が必要だ。

そんな計算高いものが青春を構成しているなら青春は難問すぎだ。そんな難問重要だろうか?




俺、立花友喜は中学校で付属校に入学し高校まで楽に進学する予定だった。ある問題が起こるまでは。

転校を余儀なくされた俺は高校編入試験を受けた。

そこの学校は付属校であり中学生の頃にもうグループが形成されているという。友達を作ることが難しいと言われている。だがそんなのは関係ない。

この俺の頭脳を持ってして友達を作れないわけがない!

なんてったって俺は八回全国模試を行い全て全国一位だからな。そんな完璧頭脳を持った俺が友達を作るなんて簡単なことできないはずがない!



「君が今日から転校して来た立花くんだね?

君はB組だよ。私が担任だ。」

「そうですか。ええっと…」

「自己紹介が遅れたな。私の名前は春野千紗だ。」


やばい担任すごい美人! 前の学校なんて男ばっかで女がいてもおばさんだったからな。少し新鮮だ。


「では早速君にはホームルームの時に挨拶をしてもらう。軽い自己紹介もしてもらうから、内容は考えておくように。」

「わかりました。」


そう言って春野先生は先に教室に入っていった。

たぶん転校生がいることを話したのだろう。

クラスは騒がしくなり、教室の中ではどんな奴が来るのだろうなどの話がされていると思うと少し緊張する。


「じゃあ立花入って来てくれ。」

「わかりました。」


転校生の印象は自己紹介で決まると言える。

もしそこでコミュ障っぷりを発揮したら裏でコミュ障君と言われかねない。そんなの最悪だろ。


「城西中学から転校して来た立花友喜です。よろしくお願いします。ええっと趣味は…」



どうしてこうなった?俺は自己紹介もできていたはずだ。コミュ障だとは思えさせない饒舌ぶりに趣味も高校生にわかりやすいのにした。なのに何で誰も話しかけて来ないんだ!いや一応最初らへんは話しかけられたよ。よろしくとかいっぱい言われたし。


でもおかしくないか?転校生に対してよろしくだけって普通もっと聞くことあるだろ!


話しかけられないのだから帰る相手もいるわけなくみんなが帰ったあと一人で帰るのを見られるのもなんか惨めなため少し教室に残っている。


「ああー、どうして全然人気が出ないんだ!」

「ちょっとうるさいんだけど。」


俺のうっかり漏れてしまった独り言に反応したのはショートヘアーの女の子だった。


なぜ外見だけしか分からないのかというと、それはもちろん今日よろしく以外の会話をしていないからだ。そんなんでクラスメイトの名前を把握できるはずないだろ。


「すまないな。ところで君は?」

「なんであなたに名前を教えなくちゃならないの?

私あまりバカと会話したくないの。なんてったってバカが移るから。」


なんなんだこいつは、初対面のはずなのにいきなりな上から目線。しかも俺をバカだと?八回連続全国一位の俺をバカだと。


「おい酷い言われようだな。まあ多分俺の方が君よりも頭がいいと思うけどね。」

「あら、教室で一人残って大きな声で独り言を呟くあなたが頭がいいですって?冗談でしょ?」

「じゃあ先月行われた全国模試は受けたか?」

「当然でしょ。もちろんのこと好成績を残したわ。」

「そうか、ちなみに俺は一位だった。」


ショートヘアーの女の子が明らかに機嫌が悪くなったのがわかった。多分自信満々に頭いいアピールしていたのに全国一位と言われて恥をかいたのだろう。

流石に意地悪をしすぎたか。


「え⁈ あなたが毎回全国一位を取っていくって人なの?冗談でしょ?」

「本当さ、ていうか俺のこと知ってるのか?」

「嘘… 私はこんな奴よりも頭が悪いなんて。

私はいつも二番なのよ。だからいつも一位を取っている謎の男の子っていうのが少し気になってたのよ。」

「残念だったな。じゃあもう名前を教えてくれるか?」

「仕方ないわね。私の名前は藤野美佐よ。」


この女の子は藤野美佐というらしい。この子がクラスで一番最初に名前を覚えた人になってしまった。

で、やっぱり女の子は不機嫌そうだ。

おっと間違えた、藤野美佐は不機嫌そうだ。


「ところであなたさっき話しかけられないのは何故かって言ってたわね?」

「なんだ理由を知ってんのか?」

「まああなたはバカではないようだから話しても問題ないってわかったからね。」


こいつはどれだけバカが嫌いなんだ。


「理由はねあなたの自己紹介にあるのよ。」

「え?俺の自己紹介か?何か問題でもあったか?」

「よく思い出してみて。」




「城西中学から転校して来た立花友喜です。よろしくお願いします。ええっと趣味はゲームとかですかね。」

「質問質問。どんなゲームやるの?」

活発そうな陽キャ感満載の男の子が質問してきた。ここはしっかりと答えるべきだな。

「ドラ○エとかよくやります。」

「他には?」

「デスティーキルとか、信長の夢とかですかね。」

「デスティーキルってあのゴミゲーの?」

「え?良作ですよ。」

「あの銃持って十人で殺しあうやつでしょ?確か重すぎてカクカクしてるゴミゲーって話題じゃん。」

「いやそれ多分デスティーキルじゃないですよ。多分それキルオブバトルじゃないですか?」




「なあどこにおかしいとこがあんだ?」

「あなたバカなの?勉強はできるけどバカなの?」


いやそんなことを言われても。ていうか俺は高校生でもわかるゲームの話をしたんだぞ。ゲームオタクだと思われて引かれたとかではないはずだ。


「もう考えてもどうせわかんないだろうから、答え言うね。あなたはクラスの中心人物である霧間春樹に怒りを覚えさせたのよ。」

「は? 誰だよそれ。」

「あなたがやっているゲームをゴミゲーと批判した人よ。あれで霧間はゲームソフトの名前をうろ覚えで間違った知識をひけらかしたじゃない。」

「ああ、そうだな、だがそれが何になる?」

「彼はね自称超ゲームオタクなのよ。でもルックスの良さから女子に好かれスクールカーストのトップにいるの。」


てことは、俺はスクールカーストのトップが自分が高いと言っている得意分野が実はにわかだったとバラしたってことか!


「あれで霧間は恥をかいたと感じたはずよ。そしてクラスの中で権力を持ってる霧間はもしかしたら…」

「クラスの奴らに俺を無視するように根回ししたってことか?」

「ご名答。」



スクールカーストトップに嫌われクラスメイト全員からシカトされている俺は自分の頭脳一つで友達を増やせるのだろうか?

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