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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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合流

怪物鮫の脅威から解放された港は、今までの鬱憤を晴らすかのように賑やかな漁師の魚人達


次々に海へと繰り出す漁船をアンに膝枕をされながら眺めている


平和だな

大きなお尻を揉んでおこう

「もう!坊っちゃま❤︎」

雲一つ無い青空

太陽が海面にキラキラ反射する


港の喧騒をよそにまったりとゴロゴロしている



頬を潮風と温かいアンの手が包み、ついウトウトしていると


ざぱぁぁぁ!と水飛沫と共に海面からサーラが戻って来た


太陽の傾きから少し眠っていたようだ


お帰りと声をかけようとしてサーラの姿に驚愕する


右足は大きな鮫に噛み付かれており、左手には大きなタコを巻きつかせて平然と港へと上がってくる


サーラは左手を振るい大きなタコをビターーン!と地面へと叩き付け右足を蹴り上げ噛み付いていた鮫を空中へと打ち上げる

「ただいま❤︎お兄ちゃん❤︎」


満面の笑みの背後に空中から落ちて来た鮫が地面に頭から刺さる、叩き付けたタコはピクリとも動かない


引きつりそうな顔を抑えて

「お帰りサーラ」

頑張って笑顔を作り応える



右手には水色に金の星が混ざった珊瑚を抱えている


「この珊瑚とったら絡まれちゃってサーラとっっっても怖かったの」

絶対嘘だ


とは言えず

「無事で良かったよ」

無難な返しをしておく


サーラが手に入れた珊瑚が貴重過ぎて加工の親父との一悶着はあったが無事に

指輪2個、腕輪一個、ネックレス一個を作り終え

エデン商会の船を出して貰おうとすると


『終わった??』

母ちゃんからの連絡


「うん、直ぐに追いかけるよ」


『ちょっと待ってて』

左耳のピアスが光り一度見た魔法陣が浮かび上がる


魔法陣は扉のように開き

「はい、お帰りなさい」

笑顔の母ちゃんが手招きしている


開いた扉を潜り抜け船の上に

大したもんだと感心していると背後から悲鳴が


「義母さま!通れませんわ!」

「ちょっと!ママ!!!」


「ふふふ!貴女達は船で追って来なさい!ベーーーだ」バタン!と勢いよく扉を閉め空中の魔法陣は姿を消す


呆れて言葉も出ない

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