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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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冒険へ

魚人島南西部の岸壁には【深海の洞窟】と言われるダンジョンが存在する


名前の由来は地下2階から海水に浸かっている為


人間の冒険者では息が続かずスキルが顕現しない魚人では攻略が叶わないため未踏破のダンジョンとして有名である


2階までは数多くの雑魚モンスターが生息して初心者のレベル上げには最適な場所だ


しかし、存在は知られているが旨味の少ない洞窟に訪れる冒険者は少なく無人の洞窟となっている。


産卵の時期下層より強力な魔物が上層へと上がってくる事はあまり知られていない


攻略者が少なく情報は少ないからだ

余程のことが無い限り洞窟へ足を踏み入れる者はいないだろう


余程のことが無い限り




両腕にアンとミストを抱きしめながら目を覚ます


久しぶりに三人だけの夜を過ごす

居なくなると少しだけ寂しく感じる

あんな馬鹿犬でもだ


左腕にはアンが右腕にはミストが幸せそうに俺の胸に顔を埋めながら眠っている、少し寝苦しいが悪くは無い


寝ている二人の背中からお尻にかけて撫で回す

左手にはボリュームたっぷりの感触が

右手には程よく鍛えられた感触が


むにむにと揉みながら今日は何をしようか考える

食料はアンが持っているのでこの島を冒険するのも良いかもしれないそんな事を考えていると

アンとミストが目を覚ます


「おはよう」

「おはようございます坊っちゃま」

「おはようアレックス」


二人と交互に口付けを交わしながらベッドの中でイチャイチャしながら今日の予定を話し合う


二人の同意を得てこの島を冒険する事に

ベッドから起き出して窓のカーテンを開け外を眺めると大きな小屋が見える


昨日作られたポチ用の小屋だ

小屋の玄関から勢いよく走り出すポチの姿が

直ぐに数多くの雌犬に捕まり尻尾や後ろ足を咥えられ引きづって小屋へと連れて行かれる


ポチの前足が地面に残している跡から必死に踏ん張っているポチと物凄い力で引っ張る雌犬が伺える。頑張れポチ


下着姿のアンが俺の着替えを用意してベッドに並べていくその周りを素っ裸のミストが寝ぼけまなこでフラフラと自分の服はどこ〜とつぶやきながら歩いている


朝から素晴らしい眺めだな


顔を洗い衣服を整えて着替えているアンを眺める

下着姿にガーターベルトを付けつま先から白いストッキングをスルスルと履き立ち上がる姿はとても神々しい


深い紫のワンピースを頭から被り、襟と袖のホックを留め首元に宝石をあしらったリボンスカーフをしめ、白いふわふわした下履きのスカート?を履き黒い蜘蛛の巣の刺繍が施された白いエプロンを付ける、頭にブリムをのせて完成。


神々しさを通り越して神だ。もはや神

一つ一つの動作が機敏で無駄が無く完成された美人が神の如きメイドへと変貌する様を毎朝見ることが出来る喜びは何者にも代え難い


その隣でだらだらと自分の服を着るミストとはえらい違いだな。


朝食の用意に部屋を出るアンを見送りミストに早く用意しろと急かす

「もう!ちょっとまってよ〜」頬を膨らませいそいそと準備を行うミスト


1階へと向かうと

「おはよう!」朝からハイなエデン

「少し近所を散歩してくる」俺はそう告げ玄関から外へと向かう


庭には仰向けに倒れたポチとその周りに七匹の雌犬が日向ぼっこをしていた


ポチ?死んで無いよな??

「ポチ散歩に行くか?」

俺が声を掛けると、がばっ!と起きこちらに走って来る。七匹の雌犬と一緒に


「いや、流石に全部連れて散歩は無理だぞ?」

俺はそう告げるとポチが俺の足にしがみつきく〜んく〜んと情けない声で鳴き出す


仕方ないので雌犬達にハウス!と命じるが俺の方を威嚇しながら唸り声を上げている。怖いなこれ


七匹の雌犬にビビっていると、隣のミストが

「犬の分際で威嚇するなんて」

少し怒りながら指先から高圧洗浄機のような水を噴射し雌犬達を吹っ飛ばす


そう言えばミストも中々強かったんだなと感心しながら吹っ飛ぶ犬達を眺めている


無事ハウスした犬達を置いて三人で散歩に出かける


南の島特有の青空と庭先に咲き誇る花を愛でながらミストと腕を組み散歩を楽しむ


庭先で木の長椅子を出し日向ぼっこしている老人にこの島の観光場所や名物は何かと尋ねる


「うん?観光??そうさな、珊瑚に囲まれたこの島自体が観光名所だからな。南に行けば誰も寄り付かん洞窟は、あるがまぁ冒険者は行かんしな?」ダンジョンがあるらしい


「どうして冒険者が寄り付かないんですか?難易度が高過ぎるとか?」

「いや、逆じゃよ。簡単過ぎて旨味も無いからだ〜れも行かん」けらけら笑いながら老人が話す


簡単なダンジョンか、俺には丁度いいかも知れない腕試しにうってつけだな。

俺達は老人に礼をつげ散歩を切り上げ帰る


エデンの別荘へと戻りアンの作った朝食を食べエデンに南にあるダンジョンについて尋ねてみる


「ダンジョン?ああ、深海の洞窟と呼ばれるダンジョンがこの島にはあるにはあるが。俺達じゃ2階までしか入れないぞ?」俺は弱いがアンとミストがいればもっと入れる筈なんだが?


「アンとミストがいればもっと入る事も出来るんじゃないか?」俺が尋ねると


「いや、そうじゃ無いんだ2階から先は海水に浸かっているから入る事が出来ないんだ」


「海水?海の中なのか?」

「いや、地下から染み出しているのかわからないが海からは魚人が調べたところでは繋がってはいないみたいだ」まあ、あまり深く入る気は無いからな


「別に踏破目的じゃ無いから大丈夫だ。俺のレベル上げが出来れば問題ない」

「そうか、お勧めはあまり出来ないが怪我だけはしないように気を付けて行くと良い」


エデンが洞窟まで馬車を出してくれると言うのその言葉に甘えて洞窟へと向かう


山を登り切り立った岸壁へと到着する。行者の案内で洞窟へ


深海の洞窟は岸壁に在り岸壁を斜めに掘って作った道を少し下り入るらしい


帰りまで待つという行者に悪いから帰ってくれと告げ洞窟へと向かう。因みに別荘の庭で雌犬に囲まれジリジリと詰めよられていたポチは付いて来るか?と尋ねると飛びついてきて俺の頭によじ登りガシッ!と抱きついていた


洞窟入り口に辿りつき、いざ!

少し短めですが


もしよろしければ感想頂ければ幸いです

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