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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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アレックスの助言

アレックスとポチにお礼をするつもりが、夕飯までご馳走になったエデンは上機嫌で帰宅する


使用人に帰宅を告げ、自分の部屋へと向かう。

部屋の中からは楽しげな話し声が聞こえてくる


ユーリとグランサーラだ、不安ではあったが何とか仲良くやっているようで一安心する。



扉を開き部屋へと入るエデンを

「あなた、おかえりなさいませ」

「おかえりなさいエデン」


二人が声を揃えて迎える


「ああ、ただいま」

二人を抱きしめキスしようとした所に

(コンコン)ノックが響く


「入れ」少し不機嫌に応える

「エデン様御主人様がお呼びでございます」

使用人の言葉に少し苛立ちながら、それでも直ぐに向かう


父親の部屋の扉をノックすると中から短く応える声が聞こえる。扉を開けて部屋に入り要件を聞く


「何か御用でしょうか?父さん」

「うむ、お前も嫁を貰い愛人まで作る歳になったんだワシの跡を継ぐ為の準備をしてもらおうと思ってな」

「準備ですか?」


「そうじゃ、新しい事業を自分で立ち上げて軌道に乗せてみよ」

「新しい事業?」


「どんな事でも良い考えてプランをワシの元へ持って来い。金はワシが出そう」

「分かりましたやってみます!」



「うむうむ」

やる気に満ちているエデンに父親は満足しながら頷く


エデンは自分の部屋へと戻り妻と愛人に新しい事業の話を打ち明ける



二人はとても不安な顔でエデンを見つめている

「二人とも心配するな!俺に任せておけ!」


頼もしく応える夫に二人は熱っぽく潤んだ瞳を向ける


「来い!」今夜も静かな屋敷に嬌声が響き

父親は本当に大丈夫なのか?と頭を抱える


いつものように朝飯の準備中にポチと二人で散歩に出ようとすると

「あ!今日はあたしも一緒に行く!」

ミストが付いてくると言い出す


アンの方を見ると「行ってらっしゃいませ」笑顔で答え手を振っている


食事の用意に忙しいみたいなので3人で散歩に出掛けようと準備をしていると


宿の主人が、夜遅くにドタバタと暴れるのは他の客に迷惑になるので、少し抑えて欲しいとクレームを聞く。すいませんと謝りそそくさと玄関に向かう


「おはよう!」エデンがにこやかに挨拶してくる

「おはよう、どうしたこんな早くに?」


「いや、親父に難題を出されてね相談に来たのさ」あまり、関わり合いになりたくないのだが


「今から散歩に行くんだけどいいか?」

「もちろん、話を聞いてくれるだけで良いんだ」


ポチを連れミストと腕を組み浜辺を散歩する

何がそんなに嬉しいのかミストは何度も前から俺の顔を覗き込み笑っている


ポチも大きな尻尾をフリフリ俺たちの前を右に左に散歩を楽しんでいる


「で、相談ってなんなの?」俺の言葉に

「ああ、親父から新しい事業を始めろと言われたんだ。何かいい案が無いかと色んな人に聞いて回ってるんだ」新しい事業か、ヒモを生業としている俺に何を聞きたいんだ?



「事業か、俺が思いつくのは食べ物屋ぐらいだな」メニューはアン任せだけど


「食べ物屋か、この街は有名なリゾート地だから食べ物屋は沢山あるんだ、人魚が浜辺で海鮮なんかも売って料理してるしな単なる食べ物屋で収益をあげようとなると.....」確かにこの街に食べ物屋はたくさんあった浜辺でも営業していたしな


その時少し閃く

「なあ、エデン?」

「うん?どうした」


「人魚を雇って新しい形の食べ物屋を開くのはどうだ?」


「新しい形?」

「ああ、浜辺で働いている人魚を全て雇って人魚が給仕する!新しいレストランだ!」

「レストラン?」


「ああ、食べ物屋の事さこの街の名物になる!どうだい?」

「う〜んレストランか」


「どうした?」

「いや、人魚が給仕しても浜辺でずっとやって来た事だしな?客が来るのかな?」


「俺にいくつか案がある!」

「アレックスは食べ物屋に詳しいのか?」


「まあね」

「よし!どうせ何も思いつかないんだその案に乗った!」


二人で盛り上がり話を弾ませていると口を尖らせたミストが腕を抓る


「せっかくのデートが台無し!」散歩のはずじゃ?そんなことは口にはしない


「ごめんごめん」ミストに背後から抱きつき頬を寄せる、ミストに笑顔が戻る。遠くで人魚を追っかけていたポチを呼び戻し宿へと帰る


宿でアンの作る朝御飯をエデンと一緒に食べながらレストランの話を進めていく


建物の大きさ店内のレイアウト立地場所などなど

メニューに自信が無いのかエデンがアンに


「すまないが、料理を少し教えてくれないか?」

「お断りします」


即答で答えるアンに呆気にとられたエデン

俺が「そう言わずに少し教えてやってくれないか?」と頼み込む、が


「たとえ坊っちゃまの頼みでも、わたくしが作る料理は坊っちゃまへの愛が調味料となっていますので、他人に教えるのは無理で御座います」と頑なに拒否しているアンにしては珍しいが俺にかかれば


「そうだな、すまない。俺はただ自分の愛おしい妻をみんなに自慢したかったんだ。こんなに綺麗でこんなに料理がうまいんだってね。残念だけど仕方ないな」ここで少し寂しそうな笑顔を見せる



「もう♩坊っちゃまったらずるいですわ♩少しだけですよ!」ふふふ、伊達にヒモで暮らしていないんだぜ?


「ありがとう!」テーブルに手をつきアンに頭を下げるエデン


もう!と怒りながらも嬉しそうなアンを見つめて「ありがとう」と口にする


それから店に出すメニューを考えアンのレパートリーからいくつかの候補を出してもらう


やはり、魚介類がメインの料理ではあるが様々なスパイスを使う事で多種多様な料理を紙に作りかた分量などをメモしていく


誰が作っても同じ味にするために必要な事だ

エデンは父親に計画を話しに行くと返っていく


夕方過ぎにまた訪ねてきて店がオープンするまでの宿泊費はエデンが出すと無理矢理開店まで付き合わされる事に。まぁどこに行く当てもないのだが


エデンが大きな紙に店の設計図を書き始める

店は3階建てで場所は海岸沿いの一等地に建てる


内部のいくつかに口を挟む

通路を広く取り席の数を減らす店の中を水路が通り人魚が料理を運ぶ


俺のアイデアをメモに取りながらエデンは聞いている。


店の中央に舞台を作り時間を決めてショーを行う

一階は一般客、二階はVIP、3階は貴族専用。階を分ける事で安心して食事を楽しむことが出来るはず。こういったちいさな心遣いが繁盛させるには必要なはず


エデンの愛人に頼み浜辺で安い賃金で働かされている人魚を集めて貰い従業員として契約していく


一応秘密義務などの説明を行い何をするのかの練習などをして店の完成を待つ

少し短めですが如何でしょうか


宜しければ評価など頂けると嬉しいです

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