平和が一番
妻と愛人を手に入れ
これからのやりたい事を考えるエデン
幼い時から父の背中を見てきたエデンは
一流の商売人になってやるそんな野望を秘めていた
まだ漠然として何をどうすれば良いのか見当もつかない
浜辺で寝転びながらアンとミストとポチを眺めているそのついでに人魚も眺めていた
二日目にして飽きてきた
やはり丸出しは飽きやすい
せっかくの宝物を雑に扱い価値を落としている
おっぱい星人ならわかるはずだ
雑に扱うなと!見たいが!隠せ!そんな俺の気持ちを
まぁ俺には関係無いんだけどね
アンとミストの水着姿は破壊力抜群
紺のスクール水着はどうしてこんなにエロく見えるのか?俺の頭が煮えているのか?
そんな、どうでも良い事を考えながら平和な1日は足早に過ぎていく
宿に戻りアンが食事の用意を庭でしているのを
ミストと二人で眺めている。ポチは肉を取り外した極太の骨をもらい、ガシガシと足元で噛んでいる。やはり噛めないようだが嬉しそうなので少し放置する
宿の人間が来客だと伝えに来る
母ちゃんか父ちゃんだと思い玄関に行くとエデンがとても良い笑顔で立っていた
一瞬壊れたのか?と勘ぐったのだがどうやら違うようだ
まさか、あんな馬鹿げた作戦が成功したのか?
「突然すまないな」
エデンは笑顔で詫びる
「どうしたの?宿なんて教えていなかったのに?」どうやって探したのか気になった
「ああ、この街は生まれ故郷だからな、街にある宿屋を一軒づつ回って聞いたのさ」
「何か用かい?」
「ああ、君と師匠に礼を言いに来たんだ、合わせてくれないか?」
「構わないよ、庭で夕食をとるところなんだ良かったら一緒に食べないか?」
「良いのかい?」
「もちろん」
「すまないな、礼のつもりが夕食をご馳走されるなんて」
「いいさ、こっちだ付いてきて」
「ありがとう」
アンに一人追加を頼みエデンを交えて夕食を食べる
「そういえば、きちんと名乗っていなかったな?俺はエデン、エデン・アーザルだ」
ん?アーザル?
「アーザル商会の?」
「ああ、アーザル商会は親父が仕切っている」
あの、ハゲデブ親父からこんな青年が?エデンも歳をとるとああなるのかな?
「もし、何か入り用な時は俺に声をかけて欲しい!」う〜んあの親父には二度と会いたく無いしな?
アンとミストも引き攣った笑顔で話を聞いている
「俺はアレッサンドロ、アレックスと呼んでくれ貴族じゃないから家名は無い」
お互い名乗りあい
アンがテーブルに料理を並べ始める
本日の夕食は
オマールエビのグラタン
きのこと山鳥のサラダ
とろとろに煮込まれたドラゴンの尻尾のスープ
エデンがいるから少し豪勢なのか?
ポチが齧っているドラゴンの骨は、硬く全く減っていない。アンに頼み柔らかくしてもらい、ゾリゾリ言わせながら嬉しそうに食べている
エデンが
「アレックスはいつもこんな旨そうな料理を食べているのか?」驚いた顔で訪 尋ねてくる
「食べて見たら分かる、旨そうじゃなくて、旨いんだ。もちろん毎日食べてるよ。可愛い妻が作ってくれるんだからな」
『母ちゃんとどっちが上手?ねぇどっちが』
何か母ちゃんが叫んでるが無視だ
アンはこちらを見つめ「もう♩坊っちゃま」
と上機嫌だ。
ミストは目の前の料理で頭がいっぱいなのか話に参加せずにもしゃもしゃと食べている
苦笑いのエデンが
「俺もそうやって、人前で恥ずかしくもなく妻を褒めてやらないとな」
「結婚が決まったのか!人魚と?」
「いや、妻は隣街の商人の娘だ、人魚は愛人として仲良くやるつもりだ」
「納得させる事ができたんだな?」
「ああ!」
「ヨカッタネ」
「これもアレックスと師匠のおかげです!」
「まぁ坊っちゃま、どんな助言を?」
「妻とは別に愛人を作る方法とそれを認めさせる方法を教えて貰ったんだ!」俺じゃ無い!
「いや、俺じゃ無いから」
アンと料理に夢中なはずのミストが箸を止めてこちらをジト目で見つめてくる
「アン!やっぱりアレックスはまだ女連れてくる気だよ!!」失礼極まりない
「仕方ありませんわミスト、坊っちゃまは自分の性欲に素直なだけと諦めるしか」おいおい
「ふふふ、俺もまだまだ!負けてられないぞ!」
ポチと一緒に去勢すれば良いのに
エデンは、デザートを食べ紅茶を飲み最後までアンの料理の腕に感心しながら帰って行った
寝る前に解呪の儀式を昨日に続き行う
やはり照れるのかアンとポチに散歩に行ってもらい部屋を暗くしてから始める
儀式が終わり今回は
いくつになっても母親が可愛く見える呪いの解呪に成功する
遠くで叫ぶ母ちゃんは放置して灯をともすと
水色に染まった前髪の本数が増えている
不審に思い尋ねる
「なぁ、ミスト?」
「うふふ、なぁに?アレックス?」
俺にしな垂れ懸かりとても色っぽい
「髪の毛が水色に染まってるんだがなぜだ?」
「あ、これはアレックスに掛けられてる呪いを私が代わりに受けているからよ」
「え?いやいや、それはダメだろ!」
「あ、大丈夫よ。アレックスに掛けられてる呪いはアレックス専用に作られた呪いだから私には効果はないのよ?髪の毛だけ」
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、もし何かあっても一緒にいてくれるんでしょ?」
「ああ、絶対に離しはしないよ」
「うふ、大好き」イチャイチャしながらキスをしているところに昨日と同じくアンとポチの乱入
繰り広げられる痴態
平和が一番
少し静かにしてくれと宿屋の主人からクレームが入るのは再びエデンが訪ねてきたのと同じ翌朝の事だった
いかがでしょうか
物語がなかなか進みませんがゆっくりのんびりと
書いていきますので宜しければ応援お願いします
最後までお読み頂きありがとうございます




