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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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[閑話] 狙撃手の正体

屋敷に戻ったアーザルは

小間使いの若者に冒険者の見張りを命令して


執事へギルドに依頼を出せと命令する

必ずこの恨みは晴らす


彼の瞳は復讐に燃えていた

ケツはヒリヒリと燃えていた

龍王国から船に乗り

漢達にとっての夢と希望の国スカラレイへ


肌寒い海風が暖かな風へと変わる

一年を通して気温が高く各国の貴族や豪商の別荘地でもある世界有数のリゾート、スカラレイ


暖かな風に心踊る

まだ、トゥルーと出会う前に数ヶ月間過ごした

楽園にまた戻って来ることが出来るなんて


息子のおかげだな家出バンザイ


船はスカラレイの港へと入り大きな馬車から降りて行く


俺達一般客は混雑を考慮して一番最後だ

逸る気持ちを抑えながら顔に出さないように気を付ける


怒らせると怖いからな


顔には出していないつもりが

「ぱぱなんだかたのしそうね?」

何故か笑顔なのに怖いトゥルーが此方を伺い呟く


「あ、ああ!やっと息子に会えると思うとな!ははははは」やばい汗が止まらない


「南国だな!汗が止まらないよ!ははははは」

ジト目のトゥルーから目を逸らし答える


しばらくして一般客の下船の案内がされ

皆ゾロゾロと船を降りて行く


「さて、どうしようか?」

うーみ!うーみ!うーみ!うーみ!心の声が溢れて来そうだ


「取り敢えずギルドに行って宿の手配をしましょう」なんて、冷静なんだ


「よし!宿の手配は任せる!俺はアレックスを探しに行ってくる」やっほーい


「だめ!絶対にだめ!一人になって海に行く気でしょ!!」す!鋭い


「バババカだな、アレックスが海にいるかもしれないじゃないか?一応見て回らないと!」


「人魚が目当てでしょ!だめ!ぜったいにだーーめ!」

くっこんなところで


「ばかだな、人魚よりトゥルーの方が100倍綺麗だよ」こういう時は誤魔化しが肝心


「もぅぱぱったら♩」

よし!もらった!


「後で一緒に行きましょ!」

....やぶ蛇が出ました



何が悲しくて妻同伴で人魚の裸を見に行くんだ

針の筵じゃないか!



取り敢えずギルドに向かう

南国特有の背の高い木に囲まれた真っ白な壁の冒険者ギルド中に入り受付で宿の手配を頼む


すると、オーシャンビューのとてもいい部屋がある宿屋を紹介されるナイスだ!


早速宿屋に行き部屋を取る海龍の褒賞金があるのでお金の心配は無い一番いい部屋?を取る


窓の外には楽園が広がる!

テラスに出て海を眺めようとしていると

「ぱぱ?どこ行くのかな?」


「いや、アレックスがいないか此処から探してみようかと」

トゥルーがジト目で


「嘘ばっかり、人魚の裸が見たい癖に本当にエッチなんだから」間違ってはいない


「まぁ男なんだから仕方ないさ」

笑顔で誤魔化す


「もぅしょうがないわね、じゃあ、今夜する?」

トゥルーが上目遣いで可愛く尋ねる


「いや!今からだ!!」リミットブレイク

「ポチ!宿屋の前でアレックスが通らないか見張っててくれ!」「ワン!」


それから3時間ほど何度も何度も愛し合う

真っ白に燃え尽きた俺と元気なトゥルー


ベッドの上でこれからどうするかを話していると

宿屋の下働きの女の子がギルドから人が訪ねて来ていると告げる


女の子はなぜか俺と目を合わせない

そう言えばアレックスを探す旅に出かけて

会う女の人は俺を避けているようだこの顔の傷はやっぱり怖いか


身支度を整え心地よい気怠さのなか

訪ねて来た人間と会う


ギルドから紹介されたらしい

「はじめましてギルドから紹介されて訪ねて来ました我が主人の願いを是非とも聞いて頂きたいのです。」要は依頼だな


どうしようか迷っていると

「話だけでもよかったら聞いてあげたら?」

笑顔でトゥルーが告げてくる


あまり乗り気にはなれないが

「受けるか受けないかは話を聞いてから決めても構わないなら伺おう」そう男に告げる


「結構でございます。有難うございます」

男の用意した馬車に乗り込む宿屋の前で仰向けに寝ていたポチを連れて男の主人に会いに行く


大きな屋敷に到着し男の主人が現れる


主人曰く自分の命よりも大事な娘が若い男に騙されて連れて行かれ説得に向かい若い男にこっ酷く暴行されたらしい


とんでもない話だ、トゥルーは激怒している

息子を探す母親の琴線に触れたのだろう


私に任せて!と息巻いて請け負ってしまう

俺はいま賢者の時間なので乗り気にはなれない


あと、この主人胡散臭い

小さな物音にびくつき自分のケツを押さえてる


その若い男は街の近くで休んでいて主人の手の者が見張っているから直ぐに向かってくれとの事だった


男一人女二人、女には怪我をさせないで男は少し痛い目に遭わせて欲しい脚の一本も無くなれば改心するだろう、と息巻いている


激怒したトゥルーは

「任せといて!さぁ行くわよ、ぱぱ!ポチ!」

目が燃えているややこしい時のトゥルーだ



町外れから緩やかに下る坂の手前に

依頼者の手の者がいた、遠くに確かに人らしきものが見える


何故こんなに離れているのか?

見張りの若者は散々悪態をついて見張っている男へ罵詈雑言を浴びせる


トゥルーが

「もう少し近づいて私が魔術で攻撃するわぱぱとポチは反撃に備えて」いや、お前が狙ったら反撃は無いだろう


わかったと頷く

少し近づくと三人でこちらにゆっくりと歩いて来るのが分かる


真ん中の小さいのが悪い男だと若者は告げて何処かに去っていく


「先ずは女の子を吹き飛ばして脚に矢を打ち込んであげるわ!両親の苦しみを味わえ!!」


トゥルーが右手を前に出し

左右の人間を後ろに吹っ飛ばす


驚いている真ん中の子供?に光の矢を一本飛ばす

殺す気は無いみたいだ良かった


光の矢は物凄い速さで子供に命中する

やったか!と思ったが?


「信じられない!私の魔術が弾かれたわ!こんな事始めてよ!かなりの使い手だわ!」


信じられない事を口にする世界最高の魔術師の代名詞とも言える攻撃魔術をあんな子供が弾くなんて


目が慣れて来て少しだけハッキリと人物が見えてくる?あれ?背丈といい水色の髪といい


「おい、あれはアレックスじゃないか?」

「え?違うわよアー君だったら1キロ先でも私には分かるから」


いや、どう見てもうちの子だと思うんだが?

尻尾を振りながら駆けていったポチを見て確信する


「ふふふ、やるじゃない!この魔術は如何かしら?」トゥルーは両手を前に突き出し

雷の矢を目の前に繰り出す


いや、待て待て

「ちょっと、ま」

その言葉を告げる前にトゥルーの手から雷の矢が子供に向けて飛んで行く雷矢はジグザグに軌道を変化させながら見事に!


ジャンプして子供に飛び着こうとしていたポチの肛門を撃ち抜く


「きゃいぃぃぃぃぃん」

「ポチィィィィィィィィ」トゥルーの叫び声とポチの悲鳴が木霊する

少し短めですが如何でしょうか


初めて感想頂きました。

有り難うございます


本当に誰かが読んでくれてるんだと感激しました


評価&ブクマお待ちしています

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