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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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スカラレイへの道

アーザルは叫ぶ

「何であんな小僧にいいように言われたままにしているんだ!!」


男は首を振りながら

「俺はあんたの下らない我儘に命を賭けるつもりは無い」


「ふざけるな!高い金を払って護衛として雇ってるんだぞ!!」


「そうだ、俺は単なる護衛だあんたが襲われたらたすけてやる」

男は笑いながら答える


「貴様のような役立たずは出て行け!」

「わかった契約破棄だな、金は返さないぞ」


男はそう答え身支度を整える


翌朝、朝食の準備をしていると

昨日の黒い鎧の男が近寄ってくる


朝から嫌がらせか?などと思っていると

「よう!昨日はすまなかったな」

昨日とは違う雰囲気で声を掛けてくる


「別に大丈夫です」

「まぁ、そんなに構えなくても良いじゃないか俺は昨日でクビになったからもうなんとも思っちゃいないんだ」


「クビですか?」

「ああ、雇い主に役に立たないって。まぁ報酬は先払いだから大丈夫だ」ウインクしながらニヒルに笑う


このオヤジかっけぇ


「一つそこのメイドの姉ちゃんに聞きたいんだ俺と本気で戦ってみないか?」笑いながらも目は真剣そのもの



「お断り致します。」

アンはにべもなく断る


「どうしてだい?」

「わたくしを傷物に出来るのは坊っちゃまだけですわ」アンは微笑みながら答える


「ふふ、そうかい、なら諦めるよ」

男は肩を竦めて戯けたように笑う


「アーザルには気をつけるんだな、あいつはお前達を諦める気が無いらしい、どんな事を仕掛けてくるか分からない」笑いながら忠告してくれる


「気をつけるよ」

「坊っちゃまにはわたくしがついていますわご安心を」

「うん、あたしもいるから大丈夫!」


アンとミストが頼もしげに胸を反らす

二人の大きいのと小さい胸を揉みながら

「ありがとう」と答える


「きゃあ!」

「もう!坊っちゃま♩」


二人がいればどんな事も乗り越えられる

それを見た男は呆れたように


「あいつは自分がやったと分からないように人を使うだろう間違っても仕返しなんてやめておけ貴族にも顔が広いからろくなことにならない」



「ありがとう、えっと?」


「ああ、俺の名前はイヴァンだ、また何処かで会えたらいいな。じゃぁなあばよ!」颯爽と去っていく漢の中の漢そんな言葉が頭をよぎる


朝食が出来上がり

クロワッサンとスクランブルエッグ

サラダに紅茶を仲良く食べていると


森の中から矢が飛んでくる

俺の右腕に一本当たるが痛くもない?

よく見ると刺さっていなかった優しく放ったのか?


アンはわなわなと震えながら怒っていた

俺達の周りに刺さっている矢を集めて


[あなた達を放った持ち主の股間を射貫け]


とても怖い言葉を呟き持っていた矢を放すと

矢は一列に森の中へ飛んでいく

遠くで叫び声が響いている


「アン今のって?」

「ええ、魔術で矢を元の持ち主に返しました」

笑顔で答える


「いや、本気で俺を狙ったんじゃないんじゃないか?刺さって無いし」


「坊っちゃまには義母様の加護が有りますから飛び道具無効、魔法無効のとんでもない加護が。無ければ腕を貫いていましたわ」


対遠距離無敵じゃないか改めて母ちゃん凄いな


「そっか、向こうも本気で俺を狙ってるんだな」

「大丈夫です坊っちゃま、義母様の愛とわたくし達が、必ず坊っちゃまを御守りいたしますから」


本格的にヒモになりつつある少しは鍛えないと


その後も嫌がらせは続き

駅馬車の車輪が外れ谷に落ちそうになったり


待ち伏せされて大きな岩が落ちてきたりと

明らかに命の危険が迫っていた


アンのイライラは最高潮に達していた

その晩テントでアンに抱きつきながら眠っていた


二人の取り決めで交代制で抱きついて寝る事になっていて今晩はアンの日


大きなムニムニに顔を埋めて幸せを感じていたら

テントの周りを数人が取り囲む


人の気配に顔を上げアンを見ると

案の定怒っていたプルプル震えながら薄いネグリジェのまま表に出て行く


あれ?前にもこんな事が?

「おお、色っぽいねぇちゃんじゃねえか!リーダーコイツを好きにしてもいいのか?」


「いや、女はダメだ中に子供がいるはずだそっちは好きにしてもいい」


「けっガキなんざ興味はねぇよ!」

遅れて俺も表に出る、すると以前聞いた呪文をやはりアンは唱え出す


[愛の女神ミリオンの名においてお前達の雇い主を代わる代わる犯すと良い!壮絶なる欲情の嵐]


あ、これはダメなやつだ

俺達のテントを囲んでいた七人の男が

股間をギンギンにさせながら金ピカ馬車の方へとなだれ込んで行く


遠くに見える金ピカ馬車は朝まで激しく揺れていたと言う


翌朝金ピカ馬車の姿はどこにも無く朝早くに出発したみたいだ



その後は特に嫌がらせも起きずに平和な旅は続き

小さな村で馬車を乗り換え、海沿いの丘の上に広がるスカラレイの街へとたどり着く


街の入り口手前で馬車は止まり少し丘を登る


左手には海が広がり海面を太陽がキラキラと反射している海岸には沢山の人達が海水浴を楽しみ

リゾート地を演出している


泳ぐ人の中に人魚を見かける

ここからでは遠くよく見えないがあれはもしかしてトップレスなんじゃないのか?


遠くの人魚を凝視していると

「あら?坊っちゃま何か気になるものでもございますか?」アンが肩に顔を乗せ耳元で囁く


「いや、綺麗な海だなぁなんてははは」

「アレックス?まさか...人魚のおっぱいを...」


「いやいや、こんな遠くだし見えてないし!」

「坊っちゃま!」

「アレックス!!」


ちょうど昼時なので景色の良いこの場所で

昼食を取ることにする

何故か海岸に背を向けて三人で横並びに並んでいる、解せぬ


魚介のパスタ

イカやカニが入ったボンゴレ


ガーリックフランス

にんにくバターの香りが食欲を増進させる


オレンジやアップルを入れた

アイスフルーツティー


〆には

ふわっふわなパンケーキ

上には生クリームが乗りイチゴが添えてある


ミストは何回もお代わりをして満足したのか眠そうな顔をしている


街に向かう小道を三人で歩いていると


不意にドンッ!と言う音と共に俺の右側を歩いていたアンが後ろに5メートルほど吹っ飛ぶ


驚き振り返り大丈夫かと聞こうとする前に

同じように左側を歩いていたミストもドンッ!と後ろに吹っ飛ぶ


何が起こっているのか考える間もなく

アンが叫ぶ「坊っちゃまお気を付けて!」


襲われている事に気付く

腰に下げた使ったことのないハンドアックスを持ち


前方に注意を向けると

遠くから光の矢が物凄い速さで飛んできて


俺の右脚に命中する

パンッ!と乾いた音と共に光の矢は搔き消えた


アンの言う通り母ちゃんの加護が効いているようだ。


矢が飛んできた方向をにらみ敵の姿を探す

とても遠くに米粒みたいな人影が見える


あんな遠くからこちらを狙う何て

凄腕な....あれ、黄緑?


少し短めですが如何でしょうか?

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