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メイドごーれむと異世界転生  作者: じゃこさぶろう
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広がる悪名

王都周辺を傍若無人に荒らす

[群狼の尻尾]40名からなる盗賊の一味


誘拐、略奪、殺人、強盗、どんな悪事もこなす

冷酷非道の一味。大陸を縦横無尽に移動して警備隊の追跡を躱し嘲笑いながら新たな犯罪を犯す


今夜もまたいつもの様に簡単な仕事をする

ただ、それだけの筈だったのに.....


誰得なBL話です

苦手な人は飛ばして下さい






真夜中、真っ暗な森の小さな広場に大きな蜥蜴に乗った男達が集結していた


一言も喋らずただ時を待つように

その瞳は欲望に濁っていた、これから起こる宴を連想する


旅人に紛れ込ませた手下との待ち合わせの時刻を過ぎ男達は我慢の限界に来ていた


「ちっあの野郎ども、また酒の飲みすぎで寝やがったのか!一度痛い目に合わしてやる!」


「頭、どうしやすか?」

「馬車の停留所は下調べしてわかってんだ!やるに決まってんだろ!」


リーダーは小さな声で怒鳴る奇妙な特技を使い

38名の手下に指示を出す


手下を三か所に分け三方向から一気に襲う

こちらは蜥蜴に乗っている徒歩の旅人を逃がすことは無い


手下は各々武器の確認をして部隊の指揮をする幹部の説明に耳を傾ける


抵抗する男は殺しても良いが女は殺すな子供は女は売り男は身代金を取るための道具にする、宝は一度回収してから分配する。最後の合図で火を放つ


いつも通りの説明いつもの事これまで失敗は一度も無い。下調べと領軍の位置、警備隊の位置など事細かに調べて仕事にかかる、リーダーは仲間達から信頼され一糸乱れぬ統率力で悪事を繰り返して来た今回も間違いなく宴が始まるそんな興奮に酔いながら手下は行動を開始する


それぞれ配置につき武器を構えて合図を待つ

盗賊団の乗る蜥蜴はレプトルといい後脚で立ち上体を起こして二本足で走る。そのスピードは馬にも劣らない、しかし温厚な性格の為戦闘には向かない


そのレプトルに二人ずつ乗り宴の合図を今か今かと待っている、獣の様な欲望に狂った多数の男達が幹部の合図と共に蜥蜴を走らせキャンプを張る一団の元へと駆けていく


まず異変に気付いた商隊の護衛が武器を取り応戦の構えを見せるが、圧倒的な数の差に武器を捨て従う、テントの者地べたに寝る者ハンモックで休む者全てが中央に集められる


テントでアンと抱き合うような形で寝ていた俺を

「ヒャッハー!女だ!それも特上の女だ!俺が見つけたんだ俺のもんだ!」と俺の身体を蹴り退け

アンの腕を掴む


ご機嫌で寝ていたアンが般若のような顔で

「このクズが!坊っちゃまによくも!」とブチ切れながらヒャッハーをバッキバキにブチのめす


手足が関節も無い所で曲がっている

ヒャッハーは器用だなぁ

などと少し寝ぼけていると


「てめぇ!なにしやがる!」と沢山のヒャッハーに囲まれる、世紀末か此処は?などとまだ目が覚めていない俺はアンが暴走している事に気付かないでいた。


40人近いヒャッハーなオッサン達が沢山の人達を囲み武器をチラつかせていた


ん?なんだ?あれやばく無いか??

とやっと目が覚めた俺の前をアンが男達に向かい歩いている


おい!と声をかける前にアンが魔術を唱えだす

いつもは呪文なんて言ってないのに?などと疑問に思いながら


[愛の女神ミリオンの名においてこの世の全ての愛をこの者達にさあ!お互いを抱き愛し合え!

凄絶なる欲情の嵐]


ピンク色の光がヒャッハーなオッサン達だけを包むその時まるで青春漫画の一場面のような

まるで主人公とヒロインの出会いのような

ヒャッハーなオッサン達が見つめ合い瞳がハートになっていた


途轍もなく嫌な予感がする

さっき唱えてた言葉の意味が辺りに不穏な空気を醸し出す


囲まれて震えていた人達が

「え?まさか」とか「と、鳥肌が!」

など恐怖を忘れて成り行きを見守っていた


ヒャッハーなオッサン達は己を包む臭そうなトゲトゲの服を脱ぎ捨て愛し合い始めた。地獄の門が開いた瞬間である


あちこちで吐き気を催す声を聞き

晩御飯を戻す人達が続出する


これはいかんとアンに

「アン!子供もいるんだ気味が悪いから他の場所へ移動させろ!」と指示する


キャラバンの男達はあちこちで吐き

何故か数人の女性が興味深そうに見つめている


「畏まりましたわ、お前達此処から北の森へ1キロ移動してそこで三日三晩相手を代えながら寝ずに愛し合え、そう!正に腰が抜けるまで!」

その言葉でまた二人ほど戻していた


アンは俺には優しいが他人には鬼だな

笑顔でこちらに戻ってくるアンにそんな事を考えながらもう安心なんで休んで下さいと他の人に伝える


ヒャッハー達は深く深く交わりながら移動して行く魔術が解けた時彼等はどうなるのだろうか?

そんな事を考えながらアンの腕枕で眠りにつく


翌朝目を覚ますと昨晩襲ってきたヒャッハー達の乗っていた蜥蜴が辺りの草を食み佇んでいた

その数20頭一応盗賊の持ち物だったので退治?した俺達に所有権が有るとキャラバンの商人が説明する


旅をするのに便利だと言われたが

爬虫類が苦手なので買い取ってくれないか尋ねると直ぐに競りが始まり金貨200枚に早変わりした


なんでも温厚で扱いやすいが捕まえるのは至難の業らしい、蜥蜴の目が怖い幾ら温厚でも遠慮する


簡単な朝飯をアンに作ってもらい出発する

何故か駅馬車に一緒に乗っていた人達が他の馬車に乗せてくれと頼み俺達だけの貸切になった


やはり、やり過ぎたみたいだ

あの光景はトラウマになるか新しい扉を開く鍵になるだろうそんな事を考えつつ馬車に揺られ

アンとの二人きりを満喫しながら旅は進む

膝枕って一体誰が考えたんだろう?天才だな



◆◆◆


大陸を縦横無尽に荒らした[群狼の尻尾]は

その後名前を[群兎のふわふわ耳]と変更して


殺人などから完全に足を洗い人攫いのみを行う

悪党集団に変わる、中でも攫うのは男のみ、しかも漢のみ

お揃いのピンクのスケスケのネグリジェを着込み今まで嘲笑いながら逃れていた領軍や警備隊を特に集中的に執拗に襲い数多くの犠牲(男として)を出した。その悪名は今まで以上に響き渡る


[男=一般男性]

[漢=男の中の男]






如何でしょうか


誰得なBL.....

もし宜しければ評価&ブクマお願いします。


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