僕は日常から溢れ出たイメージを具現化したいだけなのに

第1話

「違うんだよ、前提がもう違うんだ。

君が好きなのは『僕』じゃない、もう1人の『ボク』だ。

強くて、カッコよくて、君のことを守れる『ボク』だ。

僕は、君に好意を向けられて良い人間じゃないんだ。本当は1人じゃ何もできない情けない男なんだよ…

……ごめん、さっきの話は忘れて欲しい。

君が『ボク』に向けていた好意を勘違いしていたなんて、なんて滑稽な話だろう、少し考えれば、僕みたいな人間が誰かに好いてもらえるわけないことなんて分かるのに。

ありがとう、君のおかげで、僕は恋を知ることができた。

君のおかげでこんな僕でも頑張って生きようと思えた。

君と『ボク』の恋が叶うことを祈っています。

っていう軟弱メンヘラ弱気男子(二重人格者)と強キャライケメン人格に助けられたポニテ幼馴染女子が織りなす勘違い系異能学園ラブコメディが読みたい」

「お前…あたし以外といる時にそんな話するなよ？マジでやめとけ？友達これ以上いなくなるぞ」