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02 魔人

「ようやく、理解してくれたわね魔人ちゃん♪」


 俺はマグリアが言っていることが理解できなかった。

 正確には理解したくなかった。

 選ばれた意味が女の子にする事(これ)だと理解したくなかった。

 この女、俺を隠者にするって言ってたけどそれだけの意味はよくわからないがこの状態から察するに十中八九よからぬことだ。


「や~ん、戸惑ってるのね♪可愛いわ~」

「ふざけんな!何でこういうしたんだ!?」

「えっ?まだ理解してなかったのかしら?まっいいわ」

「いや、よくねぇから」


 なんか、鼻につく女だな。こいつ…。

 ただこいつが何かを知ってるのたしか、なら誘導尋問するしかないな。

 それに隠者とか以上に魔人(・・)とか言う言葉のほうが気になる。どれも俺を指した言葉だろうが魔人には明らかに違いがあった。

 俺がそれにいきなりそれになった感じに接してきたのだ。

 なら、少し攻めるべきだな。


「おい、お前、魔人ってなんだ?」

「あ~そこから説明しなければならないわよね。それに安心していいわよ。きっちり話すから全てね」

 

 そう言いながらマグリアは自分の唇に左手の人差し指をちょんと当ててウィンクをした。

 まぁ、こいつが何かしらの企みを持ってるのなら話してくれるのを待つしかないか…。


「取り敢えず、きっちりかっちり話してくれよ」

「ハイハイ、せっかちね~。まず、魔人、この世界に存在する第三の性別よ。色々な呼び方があるわ。怪物、化け物、偽者、完成形等々。さらに詳しく言うなら魔法による人体改造ね。人間をね戦争や怪物駆逐のためにローリスクハイリターンな体に作り変えるのよ」

「随分な言い様だな…」


 俺の頭には以前、クエスチョンマークが踊っている。

 なら何故俺は女になった…?


「そんなの簡単よ。男の体のメリットと女の体のメリットを一つの肉体に閉じ込めた。そのせいで性別が入れ替わるのよ。いや、正確には作り変えるかな」

「じゃあ、俺が女になったのって…」

「漸く理解してくれたの…。女性特有の痛覚耐性に男性特有の肉体的の強靭さ。それを手に入れたのは魔人なのよ。それに元々、男性である貴方を女に変えたほうが手っ取り早いのよ。まっ、それ以外にも、大体200~1000位に寿命が上がって、歳も取らなくなるし身体能力も劇的に上がるわ」

「かなり、高スペックだな」

「まっそうね」

「てか、俺の原型無さすぎじゃね。こんな美少女じゃないし…あっでも俺に微妙に似てる…。」

「何故か魔人って皆、綺麗になるのよね。顔が全く違ったりするのに」


 そう言いながら俺は手鏡を使って自分の顔を凝視していたが物凄く気恥ずかしくなってきた。

 何でここまで可愛いんだよ。顔を赤くすんなよ。こっちまで照れるだろ…。

 てか、俺の顔だったんだわ。

 などと一人漫才をしているとマグリアが手鏡を俺から取り上げた。チッ。


「自分に見とれてないで、私についてきなさい。」

「は?何で?」

「何でって服どうするの?」

「いや、服何かどうでもいいんだけど…」

「あなた、今、裸なのよ。それともそういう趣味の持ち主かしら」

「はぁ!!?」


 俺は思わず自分の胸と股間をサッと隠しその場にペタンと座り込んだ。てか、以外と暖かいなこの部屋…。

 てか、今、初夏だから暖かいか…。


「たしかにこの部屋は暖かいわね。それにしても…」


 何故か、マグリアは俺の胸や尻をジロジロと舐め回すように見ている。

 やばい、美少女にジロジロ見られるとかめっちゃ恥ずかしいんだけど。

 またも何故か、マグリアは腕をゆっくりと構えてきた。

 そして、―――。

 俺の胸を揉んだ……。


「ひゃあ!!」

「何でこんなに胸がでかいのよ。私は無いに等しいっていうのに!!!」


 そう言いながらマグリアは俺の胸を恨めしそうに見ながら揉みしだいている。何か、すごく……。

 いけないような気がする。

 端から見ると同性愛者の情事にしか見えない。

 それよりもマグリアがこれ以上、暴走しないためにも離れたほうがいい。

 俺はそう思ってマグリアから逃げようとした瞬間だった。

 ガチャと扉をあける音がして、目の前には女の人が立っていた。

 あっ、これ…。


「すみません、姉さんお取り込み中でしたか、失礼します」

「ちょっと、待ってぇぇ!!」


 あれはマグリアと一緒にいた女でたしか、シレーネだったはず。彼女は何もなかったかのように扉を閉めて全てを見なかったことにするつもりだろう。

 てか、俺でもそうするわ!!

 マグリアがニコニコ顔でシレーネのところに向かった。


「シレーネ、ちょっとおいたが過ぎちゃったわ」


 マグリアはようやく俺を解放してこの場を去ろうとするシレーネの左手を掴んだ。シレーネはいい加減にしてくださいよと言って呆れた顔でまた、部屋に入ってきた。


「てか、あなたそろそろ服着なさいよ。」

「わ、わかったよ」

「とびきり、可愛いの用意してあるわよ」

「ああ、物凄く嫌な予感がすんだけど…」

「大丈夫、きっと気に入るわよ」


 

 何か、大事なこと忘れてるような気がしてるけどとりあは服だ。


「隣の部屋に貴方の装備が用意してあるわ」


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