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09 差別と散髪

 今回は、実験をかねてのものなので少し長めになっております。

 途中から一人称視点での文になっており、序盤は三人称と一人称の複合となっております。

 後、会話文も話して書いてみました。

 どちらがいいかは後の評価で決めようと思います。


「もうあの時のことは繰り返したくないのに、何で……」


「そんなこと知らないよ。ただ、俺はお前のそばにいる」


 薫は剣を握り締め八相の構えをとり彼女を守るように敵と対峙する。

 運動による発汗ではなく、戦闘の緊張からくる冷汗が頬をゆっくりとつたう。

 心なしか、何時もよりも呼吸が数拍ほど早くその呼吸ともに思考が頭の中を循環する。


 お姫様を守る騎士の役柄なんて柄じゃないんだけどな。

 それに騎士っていっても今は女騎士みたいな感じだけど。


 薫はゆっくりとまた、ゆっくりと敵に歩を進め、猿叫のごとき閧の声を上げる。


「アアアアァアアアアぁあああああアアアアァア」


 その叫びとともに一気に前に踏み出す。


「なんでそこまで……」


「理由なんていらねぇ、女が泣いていたら全力で支えるのが男の役目だろうが!!!」


 姿や形などではない。

 証しなどはない。

 例え、今は女性の姿をしたとしても、これだけは変わらない、変えられない。

 何時だって男は見栄と意地と女の子のために動くのだ。


 

 ◇


「情報を提供してくれる協力者ってことは情報提供者ってことか、それとも戦闘の随伴者か?」


「さぁ、それはどうかしらね。そこは本人に聞いてみるしかないんじゃないかしら?」


 俺はマグリアから怪物討伐を命じられ、早2日となる。

 だが、マグリアは旅の準備をする素振りすら見せていなかった。

 というのか、件の協力者がどこにいるのかすら知らないので、二日間ぶらぶらするしか俺になかった。


「さて、道具が揃ったことで始めるわよ」


 マグリアは何故かドヤ顔でナイフを弄びながら薫の方へと歩みすすめた。


「はぁ?何を始めるっていうだよ」


 嫌な予感がする。

 と言うか嫌な予感しかしない。


「そんなの簡単、散髪よ。さ・ん・ぱ・つ」

 

 薫はやっぱりなといった顔でマグリアを見てサッと頭とかがめて髪を守ろうする。

 だが、もう遅い。

 目の前には白くて細い綺麗な指があり、薫の頬をなで回すように掴み、ナイフを絹のような髪に近付ける。

 マグリアは変態丸出しの表情で少し刃をたてようとする。


「ちょっと、ちょっと待ってよ。マジで!!」


「ん、何よ突然」


「お前、これ散髪じゃなくてもはや新手のプレイだろうが!!

 それに普通はナイフじゃなくて鋏だろう」



「もちのろん~☆」


 するとマグリアは、わざとらしく 懐から鋏を出してギャル風のピースをかました。


(この女いつか、絶対に痛い目会わす。)


 心にそう誓い、マグリアを憎々しい表情で睨み付ける薫だが、マグリアはそんなのお構い無しに散髪用の椅子と前掛けを用意する。

 異世界にきて散髪など久し振りに体験するし、自分の異様に伸びた髪の毛を切るにはいい機会なので遠慮なく椅子にドッカリと座った。

 

「ちょっと、待ってよ。切る前に写真撮るわよ」


「え、別にいいよ。てか写真なんて有ったんだ」


 マグリアは左手を扇で扇ぐように払うと目の前の空間が裂け、カメラのような道具がにょきっと生えるように出現した。

 一言で言えばデジタルカメラようも見えなくはないがどちらかと言えば使い捨てカメラのようにも見えるそんな作りのカメラだ。

 そのカメラを俺にサッと向けてシャッターを切る。

 俺たちの世界と変わらない仕組みのようだが多分、あれも魔法で作られた品なのだろう。


「現像はまた、後でやるから。今は散髪ね」


「ああ……。本当に大丈夫だよね?」


「安心しときなさい」


 マグリアはそう言うと散髪用に作られた前掛けを俺につけ鋏でチョキチョキと髪を切り始めた。

 そして、腰まであった俺の枯れ葉色の髪は肩まで切り揃え、耳に掛かる髪を後ろの方でひとつに纏めて結った。

 その髪を結っているマグリアの顔は明らかに何かをたくらんでいる、そんな感じの顔だ。

 

「なぁ、なんで散髪なんかしたんだ?」


「そんなの簡単よ。旅に出るのよ。といっても一週間くらいの短い旅だけどね。それでもお風呂には入れないかもしれないでしょ。たから髪を切ったの。それに私はショートカットのほうがかっこいいし可愛くみるしね」


 マグリアは右手の人差し指を口にあて小悪魔のような笑みを浮かべた。


 何かあると思っていたけどまさか、旅の準備が散髪とはね。

 マグリアなりに気を使ったのだろう。

 それにしてもこれから怪物とやり合うのかと思うと体が強張る。

 調べていて弱点が明らかになっていも恐ろしく感じてしまう。

 この二週間、あいつには結局勝てなかった。

 まだまだなのは身に染みてわかっている。

 だから、今からやることに身震いが止まらない。

 やる前から出来ないことばかりを想像する。

 俺たちの社会は出来なければ次はないかもしれないが命まではとられない。

 だが、マグリアから聞いた話してはこの世界では、失敗=死となっている。


「こっちきてくれる」


 鬱屈としているとマグリア手を引かれ、気付けば頭を抱えられるように抱き締められていた。


「え?」


「怖くても仕方がない。でもあなたはきっとできるわ。私が保証する」


「保証って二日前とは全く別のことを言ってるぞ」


「ええ、そうね。でも大丈夫。あんなに頑張ったんだから」


 そう言うとマグリアは薫の右頬にゆっくりとキスをした。

 薫は顔から急に熱が込み上げてくるのを感じ、右頬を確かめるように撫でた。


「まっ、勝利の前祝いってところかしら」


 やっぱり、この女小悪魔だなと薫は思い苦笑した。

 用意された革のロングコートを着込み、鞘に納められた二振りの長剣を背中に背負いスカートのしたにスパッツを着てブーツの紐をきつくしめた 。

 最後に腰に装着してあったホルスターに銃を残弾の確認をしてからしまった。

 鞘にくくりつけてあるベルトにポーチがついておりそれに銃の弾薬と聖水の入った小瓶をしまい、準備を終えた。


「目的地はホワイトウェーブという港町よ。この城、ドラクリアから続く街道を歩き続ければ約二日でつくわ。そして、そこにあるレディ・モデスティというお店を訪ねなさい。そこに協力者がいる。後、町の住民には気を付けなさい」


「わかった。そいつの名前とか容姿は?てか、なんで住民が危ないんだ?」


「名前はティアック。容姿は月の光よりも美しく輝く金髪に黒い服が特徴よ。あと町の住民のことは追々わかるわ」


「……?

 まぁ、了解した。言ってくる。」


「貴方の成功を祈ってるわ。行ってらっしゃい」


 マグリアは優しい表情で手を振った。




 ◇


 旅に出てから一日半が経過していた。

 一言で言って俺はこの世界をまだ異世界であることについて認識しきれてなかった。だか、旅に出た瞬間ここは異世界であることが実感できた。

 一週間、ちょっとした海外旅行に出かけるような日数だが、旅先はこの城より少し先にいった港町だし大したものじゃないと思っていた。

 俺の認識は即効で変えられた。

 俺たちの世界では道路は舗装されアスファルトが敷き詰められているものだがこの世界の道は基本的に舗装はされてない。そして、俺のとなりを追い越すように過ぎ去っていく馬車や中世ヨーロッパのような洋装に身を包み大きい荷物を背負う人々。剣や槍などの武器をもって鎧を着み行進する兵士たち。

 ここに来てようやく、異世界を実感できている。

 これらの光景が俺をここは日本では、ましては東京ではないことを実感されられる。

 俺は街道の景色と日本では決してみられない人々を見ながらとぼとぼと歩いていく。

 港町と言うからには海の男みたいなガテン系が多いのだろうか、それとも昔ぽっいから海賊みたいなの多いのだろうか。

 マグリアは注意した方がいいといっていたし多分、海賊みたいのが多いのだろうか。

 だとしたら忠告したのも頷けるかもしれない。

 そんなことに思いを馳せているとお目当ての街<ホワイトウェーブ>が見えてきた。

 何だかエーゲ海辺りにある港町のような雰囲気が漂う大きい町といった感じでどの建物も白い波のよう模様が壁に施されていた。

 

「綺麗だ…。」


 初めての感想がこれだ。

 まぁ、飾り気がないが率直な感想を述べる。

 今までの人生経験上、海外なんて行ったこともなかったし日本だって地名だけ知っていて実際はどういった場所なのか知らないのほうが多いそんな感じだった。

 俺は思わず走りだし、町の城門まで一気に駆け抜けた。

 城門までたどり着くと西洋甲冑のような鎧を着こんだ衛兵が旗の付いた槍をもって入口を守るように並んでいた。

 その前には役人のような男が大きな書類を持ちながら門を通る人を一人一人、確認していた。

 多分、あれは入国調査のようなものだろう。

 俺も門をくぐり町に入るために一直線に進んでいく。

 

「ちょっと、待ちたまえ。君」


 まぁ、呼び止められるよね。

 こういった門を潜るイベントではまず、衛兵か入国調査官みたいなのに呼び止められると相場が決まっている。

 まぁ、異世界召喚されてたからこんな感じになるの予想はしていた。

 さて、一体どんな難癖つけられんだ。

 と言っても俺、口喧嘩すごく弱いから言いくるめられそうで怖いんだよな。

 精神は男だけど姿見は完全に美少女だ。

 男の汚れた欲望の餌食にするために難癖をつけられる可能性もある。

 少しだけ身構え、役人風の男を睨み付け、会話に応じた。


「なんか、用っすか」


「いや、なんで君が町に入ろうとしてるのかなってね」


「いや、町に入っちゃダメなんすか。」


「いや、魔人はこの街にタダ(・・)ではいれちゃいけないんだよ」


 男はそうと気持ちの悪い笑みを浮かべ俺の足や胸を嘗めるようにみた。

 後ろの衛兵たちも同じように「ひひっ」と気持ち悪い笑い声をあげながら俺を見ていた。

 俺の予想は的中ですか。

 ただ、魔人はと言った。

 つまり、人種差別的なことで俺は呼び止められた。

 そんなところだろう。

 たしかに普通の人がみたら異様だもんね。

 特にこの琥珀色の瞳と猫みたいに尖ったら瞳孔とか、なによりこの顔立ちだろう。

 マグリアに聞いたところによると魔人はみな美しく男も女も虜にしてしまうらしい。

 まぁ、そんな綺麗ねぇちゃんが偶々通りかかったのだ。

 勘違いしたバカに呼び止められるのはわからなくはない。


「そうですか。で、その料金(・・・・)はどこで払えばいいんですか?」


「よくわかるじゃないか。じゃあ着いておいで」


 男は引きつった笑みを浮かべたまま俺を門の近くの路地に誘い込もうとした。ご丁寧に衛兵を連れて。

 こちらとしても、好都合だ。


「さて、魔人ちゃん。さっさと服を脱いで四つん這いになってくれるかな」


「魔人を抱くなんて初めてだぜ。ひひっ」


「ふひひひ。ああ、俺もだぜ」


 なんというか、二週間ちょっと前までこいつら同じ性別だったことが少し恥ずかしくなってくる。

 苛つきながらも俺は一番真ん中にいる役人風の男に指で゛来いよ″と合図する。

 それを自ら誘ってると勘違いした男は俺の胸元のボタンに手をかけようとユラユラと近づいてくる。


「自分から脱ぐのはやっぱり恥ずかしいかな」


 男が俺のボタンに触れた瞬間、男は空中に浮いていた。いや、正確には空中を回転しながら吹っ飛んでいた。

 男が宙に浮いてるように見えるほど刹那なのだろう。

 俺は男に頭突きをかましていた。

 それもゴッと言った感じではなくメキッと言った効果音で。

 鼻から垂直に自分の額を叩きつけた。

 案の定、男の顔面は鼻から陥没して鼻血を吹き出しながらゴミのように倒れていた。

 

「で、あんたら。これみてもヤル気ある?」


 役人風の男は生きているだろうが小刻みに痙攣しているだけで呼吸もうめき声をあげながらおこなっていた。

 その見るも無惨な状態を見て、衛兵の一人は腰を抜かして震え上がりその場をカサカサとゴキブリのように退散していくがもう一人は剣を抜いて俺に向かってきた。

 

「てめえ、調子に乗るんじゃねぇぞ!!」


 剣を左手で思い切り振りかぶり、右足を前に出し般若の

ような目付きで俺を捉え、下半身を固定した状態で右胴を放つ。

 俺は咄嗟に背中を向け、背負っている剣を盾にする。

 タイミングが良かったのか、男の剣が弾かれ、三歩ほど仰け反りながら後退する。

 男は「ぐっ」と言いながら、俺をもう一度視界に捉えようと前を向いた。

 だが、前を向いた時、もう俺の拳が目の前まで迫っていた。

 これも役人風の男のように鼻から垂直にミシッと何がひび割れていくような音を立てながら衛兵は宙を舞った。


「ああ~、人を殴るって結構、手にくるな」


 手をぷらぷらと振りながら、倒れた男二人に視線を移す。 衛兵がこの反応ってことは、町の住民もそれなりの反応を示すのだろう。

 多分、この町の破落戸なんかは衛兵と同じ反応を見せるに違いない。

 町には入ることが出来たので早く情報をもつ協力者がいる《レディ・モデスティ》に向かおう。

 次の目的を決め、マグリアから叩き込まれた地理を思い出しながら、大通りに出ようとしたときだった。

 ギュルルル~、うなり声のような情けない音が俺の腹から鳴った。

 あ~そうだ。

 まずは飯だ。

 腹が減っては戦は出来ぬと言うのでまずは目的地に向かう前に飯を食おう。


 ◇


 さっきの衛兵のときもそうだが、大通りに出てくるさらにと言った感じで視線が俺に集まってくる。

 しかも、好奇の視線ではなく明らかに差別的な視線で俺を見るやつが格段に増える。

 なんだろう、とても心にくるものがある。

 何にもこうも、嫌なものを向けられると苛々するというよりもとても悔しいとか屈辱的な感情に苛まられる。

 大通りの一角にある屋台、そこではハンバーガーに似ている食べ物が売られており腹が減ったこともあってそこに立ち寄る。

 そこでも、やっぱり汚いものを見る目で俺をみた後、ハンバーグのようなものを焼いている鉄板に視線を移してボソボソと小言を言った。

 

「あの、これ一個ほしいんですけど」


「ちっ、わかったよ。金を払ったらさっさと消えろ」


 流石に唾とかは吐きかけることはしないが品物を投げるように渡して、俺を追い出すよう。

 その場を後にさせた。

 なんというか、全員の顔が近藤に見えてきた。

 あいつのように人を見下している、そんなようにしか見えない。

 俺はこのむしゃくしゃした気持ちを抱えながら目的地まで急ぐように足を運んだ。

 自分に向けられる視線から逃げるように。

 出来たたてホヤホヤのうまそうなハンバーガーだが何故だか、味を全く感じず、美味く感じれなかった。


 ◇


 目的の場所、<レディ・モデスティ>に到着した。

 まず 、煉瓦造りで白い煉瓦と赤い煉瓦を交互に並べて作った縞模様の美しい建物で一般ホテルにという印象だ。

 俺はその扉のまえにたち取っ手をゆっくりと引いた。

 中に入るとまったくといっていいほど違った。

 一言で言い表すならピンクだ

 真っピンクだ。

 <レディ・モデスティ>の中には色々な女性がいた。

 中には、すごくきわどい扇情的な下着を着けた女性たちが闊歩し、それを身なりのいい男性が吟味するという、ピンク色の光景が広がっていた。

 あれだよね。

 現代で言うところのセクキャバだよね。

 ていうこととは ここって娼婦館ことか。

 ヤバイね。

 そのどうしても目線が胸とかに行ってしまう。

 すると一人の女性が俺に話しかけてきた。


「あら、魔人ちゃん。いらっしゃい。働きにきたのそれとも買いにきたの?」


「いや、その……。えっと」


 その女性はプラチナブロンドヘアーに碧眼という欧米系の美人で大事な部分だけを隠してあとは透け透けというすごくエロい下着を身につけ、俺の腕に胸を押し当てる。

 そして、耳をなぞるように嘗めるとうなじをゆっくりと撫でた。


「!!?

 お、俺は客じゃないから!!!」


「あら、そうなの。残念ね。なら、働きたいの?」


「いや、それも違うから。それよりもあんた、ティアックってやつ知らないか?金髪に黒い服が特徴何だが。」


「ティアックね。……ちょっと着いてきてもえるかしら」


 俺に色々と破廉恥な行為を仕掛けた女性は腕を無理矢理ぐいっと引いてロビーからさらに上階へ案内した。

 にしも皆、綺麗だな 。

 今、手を引っ張ってるねぇちゃんもこの館で見掛ける女の子たちも皆、綺麗で目を引いてしまう。

 主に胸に。

 強引に引っ張っていた女は足を止め自分の目の前にある扉をノックしていた。

 女の子に視線を泳がせている間に目的の情報提供者、ティアックがいると思われる部屋の扉の前に着いたのだろう。


「ねぇ~、いるかしら~」


 ノックを数回、コンコンと三回やり、部屋の主が出てくるのをまつ。


「入って…」


 澄んだ綺麗な声が俺たちを招き入れ、少しばかりドキッとする。多分、人生の中で一度も聞いたことのないようそんな声だった。

 俺と俺をつれてきた女は扉の向こうにいった。


「で、何の用かな。テレサ?」


 テレサと言うのは多分、俺を引っ張ってきた女の子の名前なのだろう。するとテレサは「この子があなたに会いたいっていうから連れてきたわよ」と言って俺を前に押しやった。

 押しやられた俺は少し驚いてよろめきながら、ティアックと思われる女の前に出た。

 

「で、何か用かな? 君?」


 全身に衝撃のようなものが走った。目の前の少女はそれほどまでに美しかった。月ようにという比喩表現にぴったりの煌めく金髪、切れ長で飲み込まれそうなほどに澄んだ瞳、どんな陶磁器でも敵わないような白い肌。

 一言で言って完成された芸術品、そんな感じだった。

 だが、ひとつだけ違和感を感じた。

 彼女の瞳の色は俺と同じ琥珀色だった。

 気が付くと俺は彼女と向かい合わせになっていた。


 これが最初に出会った仲間、ティアとの出会いだった。

 今回は、楽しんでいだけたでしょうか、これからは遅れないようにしたいと思います。

 ここからは物語の舞台となるドラクリアからホワイトウェーブまでの簡易的な地図になっております。


《ドラクリアからホワイトウェーブまで》


        ◇

        ↑

      ドラクリア


◇グレート・フッド山脈

                  ◇大東洋


              ◇

              ↑

            ホワイトウェーブ



 お話が進むに連れて場所をドラクリアから更に東に進みます。

 では次回もお楽しみにノシ


 次回 10 邂逅と事情

 11月6日(金)更新予定。

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