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まぁさっきの夢はある意味イヤだった
何度も言うが、俺は科学的に証明出来ないことは嫌いなんだ
「さて、本屋に行って参考書でも買うかね」
俺の住んでいる町は凄い便利な町で、歓楽街、商店街やらがある
年頃の高校生には勿体無いがね
「いらっしゃいませ〜」
本屋につき、目当ての参考書を…
「あれは…」
そこには眼鏡をかけた女の子がいた
俺のクラスの委員長、高原里穂 さんだ
どっちかと言うとおとなしめの子で成績はまぁまぁだったかな
まぁ天才の俺には関係ないしなぁ…
「あっ赤井君…」
こっちに気づいたみたいだな
「よぉ…、相変わらず勤勉な事で…」
「うん…、弁護士になりたいから」
「弁護士かぁ〜」
「赤井君は将来の夢あるの?」
ある程度予測していた事だからな
「俺は…」
あれ?何がやりたいんだっけ?
つーか、そんな事考えた時あったっけ?
将来の夢?希望?
今までの俺はいったい…?
「赤井君?」
「はっ?俺はいったい…」
倒錯してたのか?何れも今日は体調が悪いのだろうな?
「そろそろ帰ろうかな…」
「そうしたら家まで着いていくよ〜」
「いいよ…、迷惑かけたくないしな…」
しかしさっきの本屋での出来事は何だったんだろうか?
精神的に不安定になったんだろうな
しかし将来の夢かぁ…
考えたことなんか…
「俺っていったいなんなんだ…」
悩む俺とは裏腹にただ時間だけは無惨にも過ぎていった
「あれ?家の鍵無いな…」
考えてる時に落としたか…
ちっ!仕方ないか…
来た道を戻るか…
キラキラした物が落ちてる
「ラッキー!」
学校に落としてたら、たまったもんじゃないからね〜
「さて帰る…」
ドカーン!
目の前が砂煙でおおわれる
何かが目の前を吹き飛んだ感じだなぁ…
午前中にもこんな事あったっけ…
「ククク…それで終わりか?」
声をする方へ顔を向けるとそこには、昔にテレビアニメで見た怪人に似ていた(うろ覚え)
「イタタタ…」
こっちの声の方はどうやら正義の味方?となるとあっちは悪役?
「あっいけない!君大丈夫?」
「大丈夫って、お前高原じゃないか?」
明らかにそっくりさんではすまされない位似ていた
「私は高原じゃありません!正義の味方ゴッデスアテナですよ」
うん!一言言いましょうかね?
怪しい名前だな!
「さぁ覚悟はいい?怪人サイダー!」
怪人の名前飲み物なんだな…
「月よ!私に力を!」
どこかで聞いたような…、完全にパクリと言わんばかりだな
「月光ビーム!」
「ウギャャャャ」
まてまて人間がビーム打てる訳無いぞ
かめはめ波なんてのも以ての外だ
気合いとかでビーム出せる訳無いし
「今どうやって出したの?ビームどうやって出したんだ?」
「月の力ですよ〜!」
「(-_-#)」
「では!」
といっていってしまった…
あれ?なんでこんなありえない事ばっかりなんだろうか?
いったい俺は…
「うわっ!」
起きあがるとどうやら家の前で転んでいたらしい?
「鍵は…?」
鍵と何かの紙切れだろうか?
「いつもあなたと共に…」
全く意味が分からない!
いったい何なんだ?
今日は早く寝るとしよう
続く