詩 彼にスカートが短くないかと言われる
「スカート、短くないか?」
「え?」
彼に言われて、私はスカートの裾を摘む。
「いつもと同じだけど?」
「そうか? …ちょっと失礼」
彼が手を伸ばし、私のスカートに触れてくる。
彼は興味深そうな顔をしており、スカートを軽く持ち上げてきたので、両手で押さえる。
「もう!! その、ショーツが見えちゃう」
「俺が相手なんだから、いいだろう?」
彼はそう言うと、スカートと靴下の長さを測る。
体型には自信があるのだが、じっと観察されると恥ずかしい。
まるで動物園にいるパンダみたいに、周りに注目され、どきどきする。
「…やっぱり短い。注意しろよ」
「だから変わってないんだってば」
「そうか。俺の気のせいか?」
彼はそれ以上、言わず、何故か私の脚に触れてくる。
私はびっくりし、脚を下げようとしたのだが、拒まれる。
大きな手に優しい手つきで、まるで愛犬を可愛がるみたいな感じだった。
さすがにこれ以上は無理と思い、
「もうエッチ」
と怒ってみせる。
頬を軽く叩くと、彼は「痛っ」と反応する。
私は彼の手が離れたので、触れられたところを撫でる。
「もう急に触らないでよ!!」
「分かった、分かった。でも減るものでもないだろう?」
確かに彼の言う通りだが、私の肌に触れた彼は、鼻息が荒く、頬が紅潮している。
興奮しているみたいだと知り、私はますます頬を赤くする。
秘めた花を開いたみたいな、そんな感じの彼。
オスの香りを隠そうともしないので、私のほうがどきどきしてしまう。
「もう!! 1人で行く!!」
「ちょっと待った」
彼はそう言うと、いきなり腕を掴んでくる。
困惑していると、腕と腕を絡められる。
「俺が守ってやるからな」
「…うん」
急に大人しくなる私。だって、これじゃあ、まるで
「結婚式の予行練習みたい」
「え? あはは」
彼は爽やかに笑い、腕に力を込めてくる。
私を守るような強さ。心地が良かった。
「よし、行くぞ」
「うん!!」
私は彼の腕に頭を近づけ、深くくっつく。
私だけの特権だと、皆に自慢するつもりだった。




