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夫に騙されて死んだ元女騎士、次こそ愛娘と共に幸せになります!  作者: モハチ


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第二話:巻き戻った日

「はっ!!」


 ガバっと勢いよく起き上がる。口に手をやるが濡れたタオルはかかっていない。

(息ができる・・)


 呼吸が楽にできる状況に安心し、周りを見渡すと、今の場所は自分が今まで過ごしていた部屋であることがわかる。

 違うことといえば、以前はどこかどんよりした雰囲気だったが、今は窓から明るい日が差し込み、外からは鳥の声が聞こえる。清々しい空気が入ってくる。


(ここは・・私は、死んだのか・・?)


 目覚める前と違い雰囲気が一転しており、今の状況が理解できない。

 シーツをめくり自分の足や腕を見てみる。痩せてはおらず、健康体そのものの腕と足だ。血色も良い。

 ルイザが顔や腕に手を当てているとドアから控えめなノックの音がした。


「ルイザ様、シイナです。入ります。」


 艶のある黒髪、黒目、髪をきつめに縛った、ヨハスに解雇されたはずのメイド長であるシイナが中に入ってきた。


(シ・・シイナ・・?)


 ルイザはシイナが中に入ってきたことが信じられなかった。

 自身が領地経営のため外勤に出ている間、ヨハスに横領をしていたと解雇されており、それ以降連絡も取れず会えていなかったからだ。


「ルイザ様?どうかされました?もう朝ですよ。」


 ガラガラと台車を引き、暖かい湯気の出たお湯とタオルを持ってきてそっとルイザに手渡してくる。

 ルイザは呆然としながらも顔を洗い、出された鏡の前で顔を拭いた。


(顔がふっくらしている・・あんなにガリガリだったのに・・)


 今のルイザの顔にはしっかり肉がついていて健康体そのものだ。

 肌の血色も良い。

 淀んでいたエメラルドの瞳も自慢の銀髪もキラキラ輝いている。


「シ、シイナだよね?」

「?そうですが、今日はどうされたんです?まだ寝ぼけてますか?」


 ルイザにこんな軽口を言えるのもシイナしかいない。

 ルイザは自分の手をつねり痛みを感じたのを確認した。


「シ、シイナ!会いたかったよー!!!」

「きゃあ!一体どうしたんですか!」


 ルイザはシイナに抱き着こうとするが躱される。

 躱されると思っていなかったので少し不貞腐れる。

 まずは今の状況を確認することにした。


「シイナ、私夢見ていて・・。日付の感覚が分からなくなったみたいだ。今、何年?何月何日?」


 シイナはルイザの着替えの準備をしながら答えた。


「本当に夢心地のようですね。今日はエリスティニ歴594年、11月2日ですよ。」


(エリスティニ歴594年!?私が殺されたのは597年の冬だった・・ということは・・もしかして時が巻き戻っている?神様が願いを聞き入れ、時間を巻き戻してくれたのかしら・・)


「シイナ、シンシアはどうしてる?シンシアは今何をしている?」

「シンシア様は今朝食会場でルイザ様を待っていると思いますよ。ほら早く着替えましょう。」


(夢でも何でもいい!シンシア・・シンシアに会える!)


 ルイザは喜びを感じながら服を着替え、シイナと共にダイニングへ向かった。


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