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夜の公園

ふとした時による散歩へ出かけてみた。

はじめは少しコンビニへ行くつもりだった。

コンビニで食べ物を探していたがコーヒー1本を買って出た。


夜の散歩はいいものだ、人も少なく星も見える。

あいにく曇り空ではあったが1等星は光って見えた。

非現実的で、まるで世界に自分が一人でいるかのようなそんな不思議な感覚だった。


歩いているとふと公園が目に入った。

今時ではそこそこ珍しいブランコなどの遊具があり整備された公園だ。

吸い込まれるようにその公園のブランコへ足を運んだ。


ブランコへ腰を掛けるとそれはまた不思議な感覚だった。

とても非現実的でそれでいてどこか懐かしいような体験だった。

その時の僕は大人であり子供であり、また何者でもないような、それでいてまるで神にでもなったかのような、そんな感覚だ。


ブランコに座って周りを見渡すと、特に不思議なものはないのだがとても不思議な光景が見えた。

公園を照らす光、明かりの消えた住宅街、蝉の声、そこにいる自分。

自分中心の世界がそこにはあった。


その時の自分は何を考えたのだろう。

SNSが蔓延る時代にその空間はひと時のやすらぎをくれた。


クソみたいな政治家に、バカ丸出しの現代人に、長時間の労働に。

おそらく僕は疲れていたのだろう。

政治や人間関係やお金や恋愛や、そんなもののことに深く考えすぎて、自分の頭の牢獄に囚われていたのだろう。


帰れば現実に戻らなければいけない。朝が来れば現実に戻らなければならない。

でも、それが人生なのだから、たまにはこういう安らぎも必要なのだろう。


家に帰ればここで考えたこともこの感覚も夢のように忘れてしまうかもしれない。

そんなことを考えながら帰路についた。


こんな世の中でも素晴らしい場所があるのだから、そんな場所を守るために現実を生きようと心に誓った。#



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