『日本改造計画』外伝:その弐<新ゲーム機騒動>
今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理、経済産業省事務次官だ。
「挨拶など不要。報告なら既に受けています。故に指示あるのみです。
『任天●には、業務改善命令。以下の企業は、部長以上を全員懲戒解雇。
更に、最も安い報酬の雇用労働者を社長に任命。
企業名は、メルカ●、Yahoo! JAPA●以上です。』以上です。」
「はっ。復唱します。『任天●には、業務改善命令。以下の企業は、
部長以上を全員懲戒解雇。更に、最も安い報酬の雇用労働者を社長に任命。
企業名は、メルカ●、Yahoo! JAPA●以上です。』総統閣下。」
「尚、任天●に対する業務改善命令は、『転売ヤー対策強化』です。」
「はっ。復唱します。任天●に対する業務改善命令は、『転売ヤー対策強化』。総統閣下。」
「では、特に質問はありませんか。」
特になかった為、今回の会議は、これでお開きとなった。
* * *
今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理だ。
「しかし、すごい人気ですね『任天●』の『新ゲーム機』。」
「その通り。それ故に『転売ヤー』が、大量発生しています。早急に対策しますよ。」
「その口ぶり……何か具体的な物があるのですね。総統。」
「勿論。時に、『転売ヤー』が、誕生するには、如何なる条件が必要でしょう。総理。」
「現状から鑑みるに、需要に供給が追い付いていない事でしょうね。総統。」
「その通り。故に製造会社には、多額の投資を促し、多量の供給体制を作らせます。
ここまでは、問題ないですね。総理。」
「はい。つまり、現状『任天●』が行っている手法では無意味と仰るのですね。総統。」
「そこまでは、言いません。せめて『雀の涙』くらいですかね。おっといけない。
話を元に戻しましょう。ですので、陛下がお持ちの『経営権』を行使します。」
「成程……ここで、『日本帝国憲法』の規定が役立つわけですね。」
「ええ。『第九条 天皇は、日本帝国における法人への人事権と経営議決権を有する。』
この規定を使って、部長以上を全員『懲戒解雇』にします。
よって、『退職金』も支払いません。企業名は、メルカ●、Yahoo! JAPA●
更に、新社長人事にも介入します。」
「具体的には、どう致しましょう。総統。」
「おれは、『最も安い報酬の雇用労働者を社長に任命。』ですね。
この新社長に『転売ヤー対策強化』を命じます。つまり監視体制の強化です。
アカウントの監視強化と『転売ヤー』の判定からアカウント削除などの処分強化。
また、『任天●』には、『転売ヤー対策強化』として『大増産体制』を構築させます。」
「つまり、転売先を潰す、供給量を増やす。この二点を実施するのですね。総統。」
「ええ。特に質問がなければ、次の経済産業省への指示はこれで行きますよ。総理。」
「はい。総統。」
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