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中庭に来訪猫
にゃあぁあぁ~~~ん
ふにゃぁあ~~~ん
ゆっくりと中庭を茶虎の1匹『茶ーちゃん』が横切る…と思いきや、網戸越しにウチの子と匂いを嗅ぎ合い始めた。
にゃん!にゃ~~ん、にゃぁあああ~~ん
スタタタタ…、スタタタタ。
せわしなく部屋の中を行ったり来たり。多分外に出られるところがないか、探しているのだろう。
残念ながら、施錠は完璧なのだよ。
過去に網戸を開けて外に脱出された経験から目の届かない所では網戸も許さない鉄壁な施錠を心掛けている。
そう、あのふと中庭を悠然と歩いていたウチの子を見た時の衝…
「こら、そこに登るな!降りろ!降りなさい!!」
外に出られないストレスなのか、部屋の中をあちこち探索し始めた。
散々叱られても、まぅったく懲りない様子。
中庭の来訪者はとうにどこかへ行ってしまったようだった。
ウチの子は今は大人しく網戸越しに中庭を眺めている。
飼い主はそれを眺めながら「たのむから網戸に爪は立てないで、それ高かったんだから…」と祈るのみ。