57 ゴリラの紋章
「フラン!」
サクラが、お姫様ダッコで、聖女の泉に落ちるすんでのところで、私を助けてくれた。
「サクラ、大丈夫? 制服が濡れてる」
彼女のズボンが、ずぶ濡れだ。
「わたくしは、関係ありませんことよ」
イライザが逃げていく。逃げ足は速い。
ずぶ濡れのサクラに、クリーン魔法をかけたいが、密談だからと、侍女を帰したのが裏目に出た。
仕方ない、私が……
「聖なる力よ、フランソワーズの願いに応じ、清き姿を示せ! クリーン」
あ〜乾かない。前回、自分のクリーン魔法で衣服が破れたので、ビビッて威力を上げられない。
「私ではダメですね、どこか着替える場所に……王弟殿下の寝室に向かいましょう」
サクラと、急いで王弟殿下の寝室に向かう。
◇
「ヘックション」
王弟殿下の寝室で、サクラの下着を探す……
なんで、ここにサクラの下着があるのだろう? いや、今は悩んでいる時間はない。
「お二人とも、何をしているのですか!」
私たちの声が聞こえたのか、マーキュリーさんが寝室に入ってきた。良かった〜。
「私を助けようと、サクラがずぶ濡れに。着替えさせたいのですけど」
「承知しました」
マーキュリーさんは、テキパキと着替えを出してきた。
学園の制服と……可愛いパンティだ。
私の頭に、ビルダーパンツが浮かび上がった。頭を振って、払い落す。
「こんな小さい下着が履けるか」
「これが可愛いのです」
まただ、サクラとマーキュリーさんが、下着でもめている。
「ゼイタクを言わないでください、着替えましょ」
マーキュリーさんが、サクラが濡れたズボンを降ろした。
目の前にビルダーパンツ……しかも王弟殿下の紋章が入っていた。
「まさか、王弟殿下のパンツ……双子コーデ」
サクラが、王弟殿下の紋章が入ったパンツを履いているということは……二人はそういう関係なのか?
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