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6 奪われた日に
鬱屈としている。
「奪われた日に」
死は避けることのできない
終着点。
終わりの見えない人生にも、
いつかは谷底につながる
道。
過程が重要だと言う人もいれば、
終わりが良ければいいと言う人もいる。
あの日、
何でもない日曜日、
視界は真っ赤に染められた。
助けは来ず、
飢えた肉袋が
尊厳を奪っていった。
私は、顔だけを必死に、
そう、必死に覚えた。
終わった後、
這いずりながら追いかけて、
大事なモノを調べ上げ、
全てを奪ってから、
最後に残ったモノも奪った。
奪ってやった。
先に奪ったのはアイツで、
だから私も奪っただけ。
奪い奪われるのが自然の摂理だと
言うのなら、
あの肉袋も覚悟の上だったのだろう。
だから奪った。
全て奪った。
死は避けることのできない
終着点だ。
終わりの見えない人生にも、
いつかは谷底につながる
道。
しかし、
私の終着点はいつ来るんだろう?
<memo>
・7、21、7
・肉袋 ― 人ともいえないような何か。