第61階層~第62階層 友人たちの一日
涼「元の世界で読んでた本の続き、どうなってんだろ」
最後の冒険者がギルドを出て行くのを見送り、出入り口が施錠される。
鍵の掛かった音がすると、僕の隣にいる職員達が体を伸ばす。
僕も腕を前に伸ばして、次に肩を数回ゆっくりと回した。
「お疲れさまです」
「おう、お疲れサクラダ」
職場の同僚と言葉を交わし、書類の整理を始める。
僕がこの世界に異世界転移して、もうどれだけの月日が経っただろう。
なんにしてもまずは仕事を探さなきゃ思い、近くにあった町へ赴くと冒険者ギルドが職員を募集していた。
すぐにこれへ申し込み、試験雇用という形で無事に採用された。
文化も生活スタイルも常識も違う異世界で働くのは、とても大変だった。
けれど、これもまた外国で働くのと似たようなものだと割り切って仕事に励んだ。
分からない事ばかりだけど楽しくて、上司に怒られたり同僚と楽しく食事をしたりしながら一生懸命働いて三ヶ月ぐらいしたら、ギルド長から正式採用したいって言ってもらえた。
その日の夜には歓迎会が開かれ、こっちの世界ではとっくに成人だということでお酒にも挑戦した。
初めてのお酒の味にはちょっと戸惑ったけど、不思議と嫌な感じじゃなかったのは、アルコールで酔ったからなのかな。
その後も職員として日々働き、ようやく心の余裕が出来た頃にふと思った。
クラスメイト達はどうしているんだろうと。
(柊君は大丈夫かな?)
外見や体型、勉強ができるからという理由で嫌がらせを受けていた僕にも、少なからず友達はいた。
中でも僕にとって一番の友達は、柊君だと思う。
目つきは悪いしちょっと素っ気ないけど、僕の夢の話をしっかり聞いてくれる。
それだけじゃなくて、しっかりした夢を持っている僕を羨ましいとさえ言ってくれていた。
女子と喋るのが苦手だったのも、柊君の幼馴染の宮田さんに、どういう関係なのかは深く聞かないでくれと言っていた戸倉さんと喋ることで徐々に克服していった。
そんな学校生活は、もう戻ってこない。
だけど、できることならクラスメイトの誰か、特に柊君に会いたい。
この異世界でどんな日々を送ってきたのか、お酒でも飲みかわしながら語り合いたい。
「サクラダさん、どうかしましたか?」
物思いに耽っていると、女性職員の一人に話しかけられた。
なんでもないとだけ返して、仕事に戻る。
パソコンのような物が無いから全部手作業で、確認も自分の目が命。
慣れるまでに時間は掛かったものの、今ではすっかり慣れて逆にパソコンの方が使い辛いかも。
(そういえば、この職場にも慣れたな)
僕に転機が訪れたのは半年、いやもう少し前。
ギルド長に呼び出された僕は、新たに発見されたダンジョンっていう場所の傍で新しい冒険者ギルドを立ち上げるから、職員としてそこへ行かないかと言われた。
正直驚いた。
新規立ち上げのギルドに職員として入れば、将来はそこの幹部になれるかもしれない。
もしも幹部になれれば、将来的にはギルド本部に勤めるのも夢じゃない。
まさか一番若い僕に、そんな話が来るとは思ってもみなかったけど、迷わずこの話を受けた。
一部の口の悪い人からは陰口を言われたものの、多くの同僚達は期待されているんだという後押ししてくれた。
そうして、これまでいた町からはだいぶ離れた場所に立つ、建設されたばかりのギルドへ異動した。
ここが完成するまでは、付近の町や村のギルドへ売却に行かなきゃならなかったという冒険者が、続々とやってくる。
物は大したことないのにやたら品質が良くて、査定担当の人達は驚いていた。
業務開始当初はイマイチだった職員間の連携も、今ではなんとか形になっている。
不安要素があるとしたら、ここのギルド長が高齢で、何かの拍子に逝かないかということくらいかな。
「これで後は、クラスメイトの誰かに会えればな……」
思わず小声で呟く。
前に島田君がここに来たのを見たけど、ダンジョンに入ったっきり帰って来ないそうだ。
つまりは、もうこの世にはいない。
彼とは喋らなかった、というよりも僕に嫌がらせをしていた側だから喋りたくなかった。
直接会わなかったのは運が良かったけど、やっぱり帰って来ないと少し悲しい。
ダンジョン内で死亡した人の体は、よほどのことがない限りは一部ですら持って帰るということはない。
一緒にいた人達も戻って来ないから、全滅しちゃったんだろうね。
「サクラダさん、この書類なんですが」
「うん? どれどれ」
最近入った新人の子が分からない場所を尋ねてくる。
僕もまだ若輩だけど、新しく立ち上がったこのギルドは若い人が多い。
だから僕にも指導の仕事は回ってくる。
こうして指導をしていると、元の世界での勉強会を思い出すな。
柊君に英語を教えて、逆に数学を教わって、宮田さんや戸倉さんも交えての試験勉強。
今の僕にはもう訪れない時間だけど、無事に再会したら一緒に食事でもしたいな。
彼らに紹介したい人もいるしね。
「あの、お仕事まだかかりますか?」
「もうすぐ終わるよ。ちょっと待っててね」
声を掛けてきたのは、ややぽっちゃりした一つ年下の女性職員。
彼女はこの職場で知り合った、僕の交際相手だ。
関係も良好で、何度か職員用に用意された寮の部屋にお互い訪れ、時には泊まった事もある。
僕にこういう相手ができたのも、柊君達との日々で他人との交流を恐れなかったからだ。
もしも彼らと出会わなければ、嫌がらせに負けて引きこもっていたか、自殺していたと思う。
だからこそ、柊君達に会ったら真っ先に彼女の事を紹介したい。
(柊君。君は今、どこで何をしているんだい?)
どこにいるかも分からない友人に心の中でそう告げて、仕事を終えた僕は彼女と手を繋いで寮へと帰った。
****
見張りの交代を終えて、休憩室へ向かう。
俺こと田中次郎は、この世界の人間じゃない。
別世界から転移してきた人間だ。
そんな俺がこの世界でしている仕事は、町の警備隊だ。
警備隊といっても、田舎町だから大した事件は起こらない。
せいぜい喧嘩の仲裁や、農作物を猪や熊から守る程度だ。
たまに冒険者同士の諍いを止めに行ったり、事故現場の処理に動いたりするけど、そんな事はあまり起きない。
それ以外は町中を巡回したり、町の出入り口に立って見張りをするくらい。
だからかな、丈夫な体と命令を理解出来る頭があれば、読み書きができなくても働けると言われている。
そんなに頭は良くないし、腕っぷしもそこまで強くない俺にはちょうどいい。
「おう、お疲れさん」
「お疲れです」
休憩室にいた年配の警備隊員と挨拶を交わして椅子に座る。
さて、もうすぐ遅番と交代だな。
寮に帰っても寝るだけだし、どっか遊びに行こうかな?
といっても、こっちの世界は娯楽が少ないんだよな。
当然ながらゲームや漫画は無いし、遊びに行ける場所も無いに等しい。
数少ない娯楽は酒を飲むか娼館に行くか。
こっちでは俺の年齢でも成人扱いだから酒は飲める。
だけど俺はあまり強くないようで、すぐに酔い潰れてしまう。
娼館だってこんな田舎町には碌な女がいない。
向こうも商売だから変なのはいないものの、悪くない程度で外見のレベルはあまり高くない。
それでも月に一回、給料日には行ってるけど。
だって俺も男だもん。
「おう、今日は飲みに行くか?」
「いやいや、俺が弱いの知ってるじゃないっすか先輩」
「だからなんだよ。酒の席なんてのは、強かろうが弱かろうが楽しめればいいんだよ」
この年配の警備隊員は酒好きで、しょっちゅう飲みに誘ってくる。
悪い人じゃないんだけど、ちょっとメンドクサイから苦手だ。
それでも先輩には変わりないから、無下にはできない。
「お待たせしました。勤務交代します」
おっと、遅番が出勤してきたか。
さっさと引き継ぎして、どっかで飯食って帰るか。
「じゃあ、引き継ぎを開始します」
引き継ぎは交代要員が来た時、休憩中の奴がやるのが決まりだ。
先輩は何事も経験だって押し付けてくるから、俺がやるしかない。
こうして引き継ぎが終わったら、制服から私服へ着替えて寮への道を歩く。
今日の飯は、途中にある通いの食堂でいいか。
「この生活にも、だいぶ慣れたもんだ」
最初の頃はなかなか馴染めず、やっていけるのかと悩んでばかりいた。
そんな悩みは月日と共に解決し、気づけばすっかり馴染んでいる。
ホント、慣れって怖い。
「あとは、あいつがいれば最高なのに」
あいつとは、クラスメイトで俺が想いを寄せていた女子。
名前は宮田香苗。
あいつの明るさとコミュニケーション能力は、人付き合いが苦手な俺にとっては憧れだった。
けれどあいつには、好きな奴がいる。
幼馴染だっていう柊涼だ。
『涼』
『涼!』
『りょ~う!』
俺が最も好きな宮田の笑顔は、決まってあいつの名前を呼んでいる時。
だからこそ気づいた。宮田は柊を好きなんだって。
正直、すっげぇ嫉妬した。
俺もあの笑顔を向けられながら、名前を呼ばれたい。
そう思って告白したけど、やっぱりフラれた。
しかも「悪い無理」って即答されて瞬殺だったよ。
『オレはお前をそういう目で見れねぇ。だから諦めてくれ』
男っぽい口調でキッパリと物を言うのも、宮田の魅力だ。
そんな宮田も柊の前じゃ素直になれず、幼馴染というポジションに甘んじていた。
本人は自覚が無いようだけど、他の奴と接している時には見せない女の表情を柊には見せている。
羨ましかった。柊の奴がめっちゃ羨ましかった。
できることなら、あいつとの立場を入れ替えてもらいたいくらいだ。
分かっている、そんな事は無理だって。
どうにも吹っ切れないまま修学旅行になって、その帰りにまさか異世界行きになるとは思わなかった。
「はあ……宮田はどこで何やってんだろ」
ひょっとしたら柊と再会して、前みたいにしてんのかな?
まさかとは思うけど、こっちじゃ成人だからって結婚とかしてないよな?
「……未練がましいな、俺も」
とっくにフラれたのにまだ引き摺っている。
これを一途と言うべきか、しつこいと言うべきか。
……しつこい、だろうな多分。
おっと、物思いに耽っている間に食堂を通り過ぎるところだった。
「ちわっ」
「あっ、いらっしゃい!」
店に入ると、店主の十歳になる娘さんがこっちに笑顔を向けてきた。
小さい体で店内を動き回って両親を手伝い、接客をする姿はとても微笑ましい。
「お兄さん、また来てくれたのね。そんなに私に会いたかった?」
そんな子が俺に駆け寄って来て、手を握ってくる。
おませなこの子はどうやら俺に惚れているらしいが、生憎と十歳は守備範囲外だ。
将来は有望かもしれないけど、今のこの子へ手を出す趣味は無い。
店に来たのも、警備隊の安月給でも気楽に立ち寄れる値段設定と、その割には量が多くて味を気に入っているからだ。
立ち寄らなかったら立ち寄らなかったで、何で来てくれなかったのかって部屋に押し掛けてくるし。
(ていうか、いつの間に寮と部屋を調べたんだ?)
周りの酔った客も、口笛を吹いて煽るのはやめてくれ。
この子がなんか本気にしてるし、厨房の親父さんも娘が選んだ相手なら、て言いながら泣いてる。
そして何より。
「うふふ。この子のこと、頼んだわよ?」
有無を言わさない女将さんの笑顔が怖い。
なあ宮田、こういうのを詰んだって言うのかな?
****
私は谷元である。
そういう苗字を持つ、普通の女子高生だった。
それが何の因果か異世界に来て、焼き物工房で下働きをしている。
経緯の説明は面倒だから省こう。
とにかく異世界に来て、冒険とかそういうのも特に無く、普通に働いている。これ重要。
「おい、追加の粘土を頼む!」
「はぁい! ちょっと待ってください!」
先輩の指示に従って粘土を運ぶ。
できれば私も品物を作りたいけど、一番下っ端の私には雑用が次々と舞い込んでくる。
作業後の掃除や道具の手入れ、作業中も粘土を運び、出来上がった品を竈へ運び、焼き上がった品を取り出しては運ぶを繰り返す。
他にも食事の支度の手伝いや食後の後片付け、割れた失敗作の処分とか、雑用仕事は色々ある。
「はい、こっちできたわ。竈に運んで!」
「あっ、はい!」
納期が迫っているから、先輩達もピリピリしている。
私はそれを刺激しないよう、しっかり返事をして言われた通りに動く。
急ぎつつも丁寧に。
でないと遅いって怒鳴られたり、焦ってミスして怒鳴られるから。
下っ端は辛いわよ、本当に。
「おう来たか! こっち焼き上がったから、あっちに並べて冷ましてくれ!」
納期間近は本当に戦場だわ。
けれどそれが終われば、工房は穏やかな空気に包まれる。
ついこの間までの忙しさは消え失せ、談笑する余裕すらある。
(私も練習できるほどだし)
隅っこにある古いろくろを使い、練習用の粘土で皿やコップの形状にしては潰し、また形状を作っては潰しと練習を続ける。
今の私じゃ、まともな形状にできる確率は三割程度。
この程度じゃまだ仕事を任されないから、納期が近くなると雑用に徹する。
「そろそろ休憩入っていいわよ」
「はい」
先輩からの許しを得て休息に入る。
最初は人を募集していたから、とりあえずの職場として選んだ焼き物工房だけど、今じゃすっかりのめり込んでいる。
焼き物なんて、そんなに興味が無い。
そう思っていたはずが、働いてみたらすっかりハマっていた。
「こんな私を見たら、葵はなんて言うかな?」
葵こと戸倉葵は、高校に入ってからできた友達だ。
彼女は見た目は悪くないのに、言動が少しズレてる残念系女子だと思う。
その最たる証拠とも言えるのが、クラスメイトで同じ中学出身の柊君との関係。
なんか色々あって葵の中で彼はヒーローになって、やがて憧れが恋へと変化した。
それは分かる。まだ分かるのよ。
教室内で告白してフラれても諦めず、好きになるまで纏わりついて心変わりさせるとストーカー宣言した上に、本当に纏わりついて微妙にズレたアピールをしているのも百歩……いえ一万歩譲って分かってあげた。
そんな葵に対して柊君の反応は。
『あの妙な言動さえなければ、今頃好感度はいい感じだと思う』
激しく同意した。
そんな変わった思考をしているけれど、絶対に柊君を諦めない芯の強さが羨ましかった。
呆れられても彼の近くにいることを辞めず、諦めない姿が羨ましかった。
「今頃、何をしているのかな……」
空を見上げながら、眩しい太陽を手で隠す。
脳裏に浮かぶのは二人の顔。
一人は大事な友達の葵。
そしてもう一人は、その葵の想い人。
中学の卒業式の後で告白して、今は恋愛に興味が無いとフラれ、そこで諦めてしまった私が好きだった人。
「はぁ。私って本当に弱いわ」
意思も覚悟も芯も度胸も弱い。
だから諦めちゃったし、諦めない葵を羨ましく思えていた。
(会いたいなぁ……)
会ってどうするかは考えてない。
ただあの二人に会いたい。
それだけが今の私のささやかな願いだ。
「あっ、そろそろ戻らないと……」
休憩を終えて仕事に戻る。
この先、私が彼らに会う可能性は限りなく低いと思う。
それでも会いたいと思うのは、友人として当然よね。
……もしも会えた時にあの二人が結婚してたら、どんな顔すればいいかしら。
****
終わった……。
ようやく終わったわ。
そう、私はこの長く辛い戦いに勝ったのよ!
「はい、これが今回の分ね」
「ありがとうございます、先生」
先生ねぇ。
就職先の宿屋で休憩時間の合間を縫って、元々趣味で書いていた小説を再開したらこんな事になるなんてね。
内容?
この世で最も素晴らしい愛の形を描いた物よ。
試しに同僚に読ませたら、是非続きをって求められたわ。
そこから徐々に広まっていき、今ではすっかり作家業に転職してる。
「しかし、ここまでウケるとはね。ふふふっ、自分の才能が怖いわ」
これでもコミケでは壁サークルだったのよ。
尤も私は絵が駄目だから、原作者扱いだったけどね。
そういえば、同じサークルに所属するサトちゃんが副担任だって知った時は、お互いに驚いたものね。
けれどそのお陰で、相談と称してネタの打ち合わせを何度かできたのは大きかった。
作品作りがスムーズになって、修羅場を少し和らげることに成功したもの。
今日書き上げたのも、その時に出たネタの一つよ。
「それにしても、サトちゃん先生は大人しそうな顔しておいて凄い事を平気でするわね」
まさか自分の受け持っているクラスの生徒の友人関係を、薔薇本のネタにするとは。
「今回の奈良原君と渡部君の絡みも、いい感じに仕上がったわ」
クラスどころか学校内でも素行不良で、悪い意味で有名なあの二人。
そんな二人がグループの仲間には秘密で密会、深い関係になっているという新作。
腐腐腐腐……。
ああ、内容を思い出しただけで涎が……。
けれど、これで満足していられないわ。
次の作品の構想はもう決まっている。
「次はこれよ」
記憶があるうちにと書き写した、ネタ帳のような物を開く。
そこにある組み合わせは柊君と桜田君。
小太りでおっとりしている桜田君と、鋭い目つきで近寄りがたい雰囲気の柊君。
彼らは友人関係こそ広くはないものの、その分お互いの繋がりは深いと私は見ている。
そこに付け込んで妄想を広げるのよ!
「サトちゃん先生も、どこかで読んでくれているかな」
私とサトちゃん先生は、互いの作品を読み合っている。
だから私が出版している作品を読めば、私の無事を伝えられるはず。
それくらい、互いの書き方や癖とかを把握しているもの。
ひょっとしたら、ここまで会いに来てくれるかもしれない。
でも、ここまで特に音沙汰なし。
「サトちゃん先生は、何してるのかな?」
クラス内では気弱って評価が浸透していたけど、実のところ結構図太い。
ただし、こうした活動とかに関してだけ。
コミケで並みいる猛者を押しのけている姿は、本当に驚いたわ。
「せめて手紙くらい、届かないかな」
この世界は紙が普及しているから、手紙やなんかも普通にやりとりできる。
たまに私宛のファンレターや、締切に追われていて支払いを忘れていた、家賃の督促状なんかも来てるしね。
「この世界でもサトちゃん先生と組めれば、もっと幅広く活動できるかな?」
小説は私が、漫画はサトちゃん先生が。
やがてそれが舞台になって世界に広がり、私達の下には印税ががっぽり。
そんな事を夢見ながら、私は新作のプロットを練り上げていく。
この世界の腐女子の神になるために!
~ダンジョンタウン~
「はっ!?」
「どうしたんだよ、サトちゃん」
「今何か、成り上がりの絶好の機会を逃したような気が!」
「はぁっ?」




