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第53階層 発想の一日

ミリーナ「最近ちょっとお腹周りが……」


 希少なスライム、イータースライムが誕生した。

 一体は元リンクスの遊び相手を乗っ取らせて、もう一体の扱いは保留中だ。

 ちなみに乗っ取らせた方はローウィに踏まれた経験からか、常にローウィとは距離を取っている。

 日々の訓練はちゃんと受けているけど、距離は常に一定以上取って近づこうとしない。

 いくらローウィが連日謝っても距離は縮まらず、逆にちょっとずつ開いていく。

 今日も距離は縮まらず、遂にローウィは水飲み場近くに体育座りして泣いた。


「うっ、ぐすっ、そんなに、きらあなくてもぉ……」


 しかも本気泣きだ。

 てっきり気を引いて、可哀想と思わせて距離を近づける作戦かと思っていたのに。


「あの、どうしますか?」


 不憫に思ったアッテムがオロオロしながら尋ねてきた。


「こういう時は思いっきり泣け。後は時間が心を癒してくれるはずだ。多分、おそらくは」

「そんな、不確かな、回答は、いりません!」

「じゃあ何と言えと」

「……頑張れ?」

「何を頑張らせるんだ」


 そこをハッキリさせないと、逆効果になる場合がある。

 今のローウィからは、そういう反応がありそうな雰囲気をひしひしと感じる。

 だからこそ、放置しておくべきかと俺は思う。


「今は一人にさせておけ。さっ、仕事に戻るぞ」

「は、はい」


 素直に頷いたアッテムを伴って司令室へ戻る。

 戻ってすぐに画面の方に目を向けると、二階層のフロアリーダーの間に配置していたデットリー・マンティスコーピオンが、六人組のパーティーと戦闘をしていた。

 カマキリの上半身とサソリの下半身を合わせたアンデッドとあって、困惑しながらも懸命に戦っている。


『くそ! なんなんだ、この魔物は!?』

『駄目ですわ! アンデッドに有効な火魔法が通じませんわ!』

『落ち着け、通じていないはずがない。おそらくは耐性を持っているだけで、少なからず効果はあるはず!』

『うおぉぉぉっ! マジっすか!? こいつ、飛ぶんっすか!?』


 羽を羽ばたかせ、飛行スキルを使って飛んだ途端、冒険者達の困惑は混乱へと変化する。

 自分で作っておいてなんだけど、アンデッドが飛ぶって結構奇妙な気分だよな。

 アンデッドって基本、地面をフラフラ歩いている印象があるから、なおさらそう思う。


『やばいってこれ! これ以上は無理だろ!』

『仕方ない、撤退するぞ!』


 リーダーらしき男の指示で全員が転移石を取り出した。

 そこへ、空中にいたデットリー・マンティスコーピオンが急降下してくる。

 従魔覚醒で強化されたスピードで降り立ち、六人いる冒険者達のうち四人を踏みつけた。 


『ぐあっ!』

『ギャッ!?』

『ひぎいぃぃっ!?』


 この踏みつけによって一人は頭を踏まれて即死、二人は胴体を踏まれて吐血して、残る一人は左脚を完全に踏み潰されて変な方向に曲がっている。

 辛うじて無事だった二人は、仲間の状態を見て顔を真っ青にしながらも地上へ転移した。

 残された三人のうち、吐血しながらも転移石を手放さなかった全身鎧の騎士も地上へと転移したけど、他の二人はどちらも転移石を手放して身動きすら取れない。

 それでも踏みつけられた状態から抜け出そうと抗う二人に、腕の鎌と尾の毒針がトドメを刺した。


「戦闘、終了。あれらは、どうしますか?」


 あれらっていうのは、今の戦闘で死亡した冒険者達の死体のことだろう。


「今回のはどれも損傷が激しいから、全部魔物の食事に回せ」

「了解、です」


 指示を受けたアッテムがデッドリー・マンティスコーピオンに命令して、死体を育成スペースへ移させる。

 その後の持ち物回収と鑑定作業は、もう慣れたもので指示せずとも皆が動いてくれる。


「ご主人様、そちらは何の報告書ですか?」

「いや、これは報告書じゃなくて、イーリアに頼んでダンジョンギルドから借りてきてもらった、イータースライムに関する資料だ」


 どうすれば効率的にイータースライムが手に入るのか、ずっと気になっていた。

 こいつは他のスライムと違って、ランクが上がっても召喚できない。

 おまけに繁殖力が弱く、滅多にこれへの進化をしない。

 だから進化させるしかないんだけど、そのための条件が全くの不明。

 スライムが進化するための条件が食事であることは、過去の研究から判明していても、イータースライムになるための食事だけが判明していない。


「資料を見る限りでも、似たようなものか……」


 ギルドから借りた資料を読みながら、気になった点は書き出しながら分析をしていく。

 時折指示出しを挟みつつ色々と考察するけど、結論どころか切っ掛けすら掴めない。


(やっぱり、運任せなのか?)


 法則性も規則性も見つけられず、運任せと以外の結論を導き出せない。


「うぅん……」

「ご主人様、気分転換に何か飲み物でも持ってきましょうか?」

「悪いけど頼む」


 行き詰っている以上は、気分を変えないとな。。

 しばらくしてフェルトが持ってきてくれたお茶を、喉が渇いていた事もあって一気に半分以上飲む。


「ふぅ、少しスッキリした」

「でしたら、こちらの書類もスッキリさせたら如何です? 色々書き込んでいて、滅茶苦茶ですよ?」


 言われてみればそうだ。

 気になったことを次から次に書き出し、それを似たような部分と照合したり、立てた仮説を殴り書きしたりして、結構滅茶苦茶になっている。

 確かにこれは整理しないと駄目だ。

 ひょっとしたら、その過程で何か新しい説を閃くかもしれないし。

 そう思いながら新しい用紙に書き直しをしていると、ふと浮かんだ。


「うん?」


 書き直した内容は、余計な書き込みや明らかに違う仮説を取り除いてある。

 そんな作業をしながら思った。

 ひょっとしたらイータースライムへの進化に必要なのは、何かを加えるんじゃなくて、逆に取り除くんじゃないのかって。

 資料を手に取って、これまでに行われたイータースライムの研究を見直す。

 すると、どれも何かしらの追加の要素があるという前提で行われており、何かを取り除くなんて研究はされていない。


(この仮説が本当なら、何か余計な要素があるってことか?)


 進化に必要だと思っている何かが原因で、イータースライムへの進化を妨げている、もしくは進化の確率を下げている。

 だから滅多に進化せず、一応は進化していたから特別な追加要素があると信じられ続けてきた。

 でも実際は、何かの要素を取り除くことでイータースライムへ進化するんじゃないか。

 それが俺の辿り着いた仮説だ。

 問題は何の要素を取り除くかだけど、これはやっぱり食事内容かな。

 とにかくまずは提案書を作成して、明日の朝礼で皆へ提案してみよう。

 そういう訳で、この仮説を立証するための実証実験をする提案書を作成し、翌朝の朝礼で皆へ提案してみた。

 これまでに検証されていなかった方法ということで、割とあっさり承諾は得られた。

 やりたいと言い出したエリアが担当になり、大量に召喚したスライムを任せることにした。


「じゃあエリアス、頼んだぞ。ある程度鍛えておきたいから、ローウィと協力してな」

「はい! お任せください!」


 これでしばらくは様子見だな。

 さてと、ダンジョンの方はどうだ?。


『皆、大丈夫か?』

『なんとかね』

『マジでここ、できて一年も経ってないダンジョンなのかよ。魔物強すぎだろ』

『しかもランクの低い魔物よね? それがどうしてあんなに強いのよ』


 一番進んでいる七人組のパーティーの会話を拾ったら、魔物の強さに愚痴を言い合っていた。


「こいつらがいるのは……三階層のフロアリーダーの間か」


 倒したフロアリーダーは、ボイスマーメイドとファントムフォックス、そしてここにいたサイクロプスパンダ。

 こいつらを倒した以上、並の冒険者パーティーじゃないな。

 身に着けている武器も防具も、これまで回収してきた品より遥かに質が良さそうに見える。


『皆さんの回復が終了しました』

『よし。じゃあそろそろ出発するぞ』


 リーダーらしき騎士の言葉に、数人がブーイングした。


『えぇぇ。もうちょっと休もうよ』

『そうだぜ。このダンジョンって足場が泥と水だから、そこら辺で休憩って訳にはいかないんだしよ』

『隆起した岩はあるけど、天井は近いし毎回そこに昇るのも辛いから、ここでしっかり休憩を取ったほうがいいと思います』


 うちのダンジョンでフロアリーダーを倒したパーティーは、通路だと休みたくとも休める場所が無いから、大抵フロアリーダーの間で充分な休息を取っている。

 まあ、通路で休ませないのが目的で作ったからな。


『私も同感です。それに情報通りなら、次の階層は……』


 女司祭の指摘に、先に進もうとしていたリーダーの表情が変わった。


『ああ、そうだったな。分かった、もうちょっと休もう』


 次の四階層は、ある意味うちのダンジョンで最も厄介な階層、ダンジョンフロア・オブ・ザ・デッドだ。

 人や魔物のパンデミックゾンビがパニック映画さながらに押し寄せてきて、侵入者を感染させようと噛み付いてくる。

 噛み付かれたら最後、そこの新たな一員となることが確定。

 これまでに多くの冒険者がそこで命を落としたり、地上へ逃げ帰ったりしている。

 自分で作っておいてなんだけど、見ててちょっと引く。

 でも防衛率は高いから、引き続きパンデミックゾンビ達には頑張ってもらおう。

 それからしばらくした後、充分に休んだ冒険者達は第四階層へと足を踏み入れた。


『気をつけろ。情報では、相当な数のゾンビが一斉に押し寄せてくるらしい』

『しかも人間や魔物が入り乱れてでしょ? 想像するだけでちょっと怖いんだけど』

『それだけではありません。もしも噛まれたら、噛まれた人もゾンビになってしまうそうです。例え傷を回復してもね』

『やられる前にやれってことか。面白ぇ!』


 どこが面白いんだろうか。

 俺が侵入者の立場なら、ここへ立ち入る前に地上へ帰ることを選ぶぞ。


『索敵はどうだ?』

『駄目だ、相変わらず反応しない』


 そりゃあ、対策としてナイトバットを天井に潜ませているし。

 当然パンデミックゾンビ化させている上に、日頃から潜んでいるから潜伏スキルを習得し、さらには隠密スキルも習得してくれたから非常に助かっている。


『耳を澄ませろ。足元が水浸しなんだ、水の音で接近は分かる』


 うん、それが一番の対策方法だな。

 ここはパンデミックゾンビ達が動きやすいよう、岩の隆起もさせていないし、踏まれないようにスライムも水中に潜ませていない。

 だから音で接近を知るのが、一番の対策だろうな。

 でも、必ずしも相手が近づいて来るとは限らないぞ。

 果たしてこいつらは、それに対してどう対応するのやら。


『……なかなか魔物が出てこないな』


 もういるよ、そこに。

 具体的に言うと、お前達の左右と真上に。


『待ってください。確かこのダンジョン、ロックスパイダーがいましたよね? ひょっとしてここの壁って』


 女司祭の指摘に全員がハッとして身構えるけど、もう遅い。

 周辺の壁はほとんどが擬態して潜んでいる、パンデミックゾンビ化したロックスパイダーだ。

 冒険者達が反応するのとほぼ同時に、擬態していたロックスパイダー達が一斉に襲い掛かった。

 さらに天井に潜んでいた、同じくパンデミックゾンビ化したキラーアントも参戦する。


『くそっ! 全員応戦しろ!』


 突然の奇襲にも慌てず、冒険者達は女性司祭を中心に置いて、彼女を守りながら応戦する。

 あの奇襲に対応するなんて、やっぱりこいつら強いな。

 よし、今のうちにパンデミック集団を出動だ。


『ん? なんか水の音が近づいてきてないか?』

『おい、それってまさか……』


 お待たせしました。

 さっきまでお前達が警戒していた、ゾンビ集団が前方よりお出ましです。

 ついでに後方からは、ずっと潜んで待機していたロックスパイダーのパンデミックゾンビも集団参戦。

 これであいつらは完全に袋のネズミだ。


『ちょっ、待てえぇぇぇっ!?』

『アンナ、結界はまだか!?』


 結界だって?


『いけます! セイントサンクチュアリ!』


 女司祭の魔法が発動すると、光の魔法陣が女司祭を中心に冒険者達の足元に広がって、全員を包み込む光のドームになった。

 パンデミックゾンビ達はそれに遮られて接近できず、噛みついても引っ掻いても結界には傷一つつかない。


『無駄です。この聖なる領域に、アンデッドが立ち入ることはできません』


 なるほど、対アンデッド用の結界か。

 けど、その後はどうするんだ?

 その状態のまま移動するか、中から攻撃できなくちゃ意味が無いぞ?


『では皆さん、先に進みましょう』


 進行方向に手を向けたまま女司祭が歩き出すと、光のドームもそれに合わせて動く。

 あの結界は移動が可能なのか。

 他の冒険者達は魔法陣から出ないように気を付けながら、歩調を合わせて移動する。

 ゾンビ達を押し退けながら移動している辺り、浄化やダメージを与える効果は無いようだ。

 おそらくは仕入れた情報から、戦闘は避けた方がいいと判断したんだろう。

 確かに、パンデミックゾンビと戦う時は噛みつきとか以外に、飛び散る体液にも気をつけなくちゃならない。

 接近戦でそれを浴びないようにするのは難しく、かといって魔法や弓矢で遠距離攻撃するにしても接近を防ぐ必要はあるから盾役が必要になる。

 でもその盾役がパンデミック化したらどうしようもない。

 だったら、こういった結界で完全に防いで進もうってことか。


「こういう方法をとった奴は初めてだな」


 大抵のパーティーは、アンデッドに有効な火魔法か光魔法の使い手を連れて来て、体を隠せるほどの大盾で守りながらの遠距離攻撃に徹していた。

 だけど最終的にはパンデミックゾンビの物量に押し切られるか、そっちへ気を取られているうちに、天井や壁に潜むいるキラーアントやロックスパイダーに奇襲されるかだった。

 それに対し、このパーティーは、新しい対処法を編み出してきた。

 パンデミックゾンビ達がどれだけ攻撃しても、光のドームはビクともしない。

 天井から飛び降りたロックスパイダーも、水中から接近しようとしたパラライズスネークも、行く手を阻まれてしまい接近できない。


『無駄です。あなた方のような汚れた存在が、この結界を破る事は不可能です』


 確かに、パンデミックゾンビ達だとあの光のドームを破れそうにない。

 だったら攻撃手段を変えよう。


「アッテム、死水団を出動させろ」

「分かりました」


 さあ、こういった手にはどう対応してくるかな?


『ん? なんかゾンビ達が壁際に寄ってね?』

『どうやら、この聖なる結界に恐れをなしたようですね』


 胸を張って自慢するのはいいけどさ、もうちょっと前をよく見なよ。


『ん? 待て、前方に何かいるぞ』


 リーダーの男が見つけたか。

 でも、だからってどうにかできるかな?

 次の瞬間、パンデミックゾンビ化したマーメイド達が水中から飛び出し、一斉に水魔法を放った。


『くっ!?』


 水魔法は結界によって防御された。

 けれど、光のドームを展開している女司祭の表情が曇っている。


『ちょっと、大丈夫なの?』

『正直に言うと拙いです。この結界はあくまで、闇魔法やアンデッドを退けるものなので、それ以外での攻撃には弱いんです』


 防げるには防げるけど、あまり長くは保たないってことか。

 どうやら死水団、パンデミックゾンビ化したマーメイド達の投入は正解だったようだな。

 時間差をつけて絶え間なく水魔法を撃ち続けることで、形勢は逆転した。

 あんなにアンデッドに対して有効だから、それ以外には大した事がないんじゃないかとは思ったけど、どうやら正解だったか。


『このままでは、いずれ結界を破られます』

『ちょっと待てぇっ! こんなゾンビに囲まれた状態で、結界を破られたら終わりだぞ!』

『後方に下がるか?』

『それも無理っぽいかも……』


 女戦士の指摘に他のメンバーが後方を見ると、いつの間にか後方のゾンビ達も端に寄っていて、前方同様にパンデミックゾンビ化したマーメイド達が魔法を放つ射線を確保していた。


『後ろからもかよ!』


 今さら気づいても遅い、後方の死水団も水魔法で攻撃開始。


『ぐっ!?』


 前後からの同時攻撃に、光のドームを維持している女司祭は苦しそうだ。

 表情にはさっきまでの余裕が一切無く、必死な表情を浮かべている。

 だけどいつまで保てるかな?


『だ、駄目です……。もう、あまり維持できません……』


 なんだ、もう限界か。

 となると、そろそろ転移石で脱出かな。


『これ以上は無理だ! 撤退すべきだ!』


 やっぱりな。

 倒せないのは残念だけど、このダンジョンを防衛できたのならいいか。


『仕方ない、撤退するぞ。全員、転移石を』

『待ってください! 転移石に魔力を注ぐのに集中したら、結界の維持ができません!』


 おっ? こりゃ思わぬ展開だぞ。


『なんだよそれ! だったら俺らが転移するまで、結界を維持していろ!』

『ちょっと! それってアンナに犠牲になれってこと!?』


 おいおい、揉めだしたよ。

 命が掛かっているから、仲間を犠牲にしてでも逃げたいのは分かる。

 非情だけど、全滅したら何にも残らないもんな。

 それなら一人でも生き延びて、情報を持ち帰るべきだ。

 ここでそれを決断できないのは甘い。

 そんな喧嘩をしているうちに、遂に光のドームが消え去ってパンデミックゾンビが殺到し、冒険者達は悲鳴を上げながらそれに飲み込まれた。


「呆気ない最後、でしたね」

「そんなもんだろう、こういうことはな」


 画面の中では、感染によってパンデミックゾンビ化した冒険者達が立ち上がる姿が映っている。


「あのパンデミックゾンビ達は育成スペースへ移動させて、装備品や持ち物を回収しろ。その時には」

「体液が付着しないように、防護服を着用、ですよね?」

「そうだ。頼むぞ」


 防護服と言っても、アビーラに頼んで作ってもらった、露出を限りなく少なくした鎧だけどな。

 防御の必要があるわけじゃないから、厚さは薄いし。


「平行して死んだ魔物も回収しろ。パンデミック化か、キメラゾンビとして使用する」


 ついでに倒された分も、魔力を消費して召喚しておかなくちゃ。


「マスター様、別の冒険者、パーティーの戦闘も、終了したようです。二名逃亡、一名死亡です」

「分かった」


 今日も順調に侵入者を撃退できているようで、なによりだ。


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