第22階層 意外な物って転がりこんで来るものだっけ
イーリア「最近ヒイラギ様が、藁に大豆を入れて腐らせています」
捕らえた冒険者達と一緒に、元クラスメイトの奈良原と渡部を奴隷として売った。
聞くに堪えない言葉を吐いて煩かったから、雷魔法でちょっと痺れてもらって引き摺るように連れて行かせた。
売却しに行ってもらったイーリアとローウィとフェルトによると、異世界人だと告げたらロビーが一時騒然として、職員の人達が対応に大慌てだったらしい。
「で、あの二人の値段は?」
「一人につき白金貨四百五十枚で売れました」
二人合わせて白金貨九百枚。
ギルドへの売却時の値段の最低買い取り額か。
それはつまり、あいつらの価値は異世界人という点だけってことになる。
理由はスキルか? あいつらなら性格とか気性ってこともあるかも。
まぁ、今となってはどうでもいいか。
……元クラスメイトを奴隷として売った事をどうでもいい、ね。
罪悪感もあまりしないし、こっちのやり方に慣れて染まった証拠だろうな。
「ギルドで喚いて頭の悪い発言をしなければ、もっと高値が付いたんでしょうけどね」
あぁ、その光景が容易に頭に浮かぶ。
そんでやっぱり性格とか気性が原因だったか。
「色々と面倒をかけたな。お詫びに夕飯はコーンチャーハン作ってやるから」
「コ、コーンチャーハンですか!?」
この前の定休日にトウモロコシを「異界寄せ」した時、夕食で振る舞ったら何故かとても気に入られた。
イーリア曰く、米とトウモロコシの食感の組み合わせが良いらしい。
「しかも他の野菜や肉を入れない、完全に米とトウモロコシだけのチャーハンだ」
「お、お米とトウモロコシだけの……コーンチャーハン……」
よほど楽しみなのか、恍惚とした表情を浮かべてる。
「そういう訳だから、しっかり仕事してくれよ」
「お任せください!」
敬礼のポーズを取ったイーリアは、司令室へ駆け込んで行った。
これは作ってやらないと、本気泣きして数日は拗ねそうだな。
「……今夜は米を炊いておくよう、戸倉に言っておくか」
想像だけで恍惚としていたんだから、実際に前にして食べたらどうなることやら。
「さて、今日も景気よく冒険者が来てくれているな」
画面にはフレアゴーストが三人の冒険者三人と戦っている様子が映っている。
盾使いが火魔法を防ぎ、その間に剣士と槍使いが攻撃しているけど、種族特性の無属性物理攻撃完全無効化を持つフレアゴーストには全く効いていない。
『くそっ、ゴースト系がいるなんて聞いてないぞ』
『やっぱこいつは魔法使える奴がいないとキツイって!』
『仕方ない、撤退だ!』
戦っていた三人は逃げ出し、そのままフレアゴーストの追撃を防ぎながら逃げて行く。
「あの三人の逃走方向に魔物はいるか?」
「パンデミックゾンビのナイトバットが十体ほどいます」
「フレアゴーストに追撃をやめさせろ。油断を誘って、気を抜いた襲わせろ」
「分かりました」
指示を出して少しすると、フレアゴーストを振り切った冒険者達にナイトバット達が襲いかかった。
一息ついたところへの襲撃に冒険者達は慌て、武器を振り回すばかりで上手く迎撃できていない。
あっという間に全員がどこかしらを噛まれたから、追い払えたようにみせかけて退却させた。
後は待てばいい。
『あぁぁぁっ!』
『ど、どうした!?』
『熱い熱い熱い! 体が、溶ける! どげるうぅぅっ!』
『一体何が、ぎゃあぁぁっ! 痛い痛い痛いっ!』
『い、いぎが……』
苦しみだした冒険者達は全身を掻きむしったり、水中でのたうつように悶えたり、膝を着いて喉元を押さえたりする。
どんなに抵抗しても、感染スキルからはもう逃れられないぞ。
やがて冒険者達は苦しんだ挙句に絶命し、全身から出血しながら動き出してパンデミックゾンビと化した。
それによって俺の支配下に入ったから、誰かが来る前に育成スペースへ移動させる。
「誰でもいい、育成スペースに送ったパンデミックゾンビから持ち物を回収してくれ」
「俺が行きます」
名乗り出たフェルトが育成スペースへ向かうのを見送り、三体のパンデミックゾンビのスキルを調べる。
どれも大したスキルは習得していなかった。
「まっ、使っている武器のスキルがあるし、パンデミックゾンビを増やせたから良しとしよう」
ランクが上がって階層を増やした時、ダンジョンフロア・オブ・ザ・デッドを実現するためには数が必要だ。
おまけに武器が使えるのなら、いずれはゴブリン同様に進化を促せるかもしれないし、噛みつく程度しか攻撃方法が無いパンデミックゾンビに戦闘の幅が出る。
武器で傷さえ付けられれば、そこへ体液が付着して感染させられる可能性もあるしな。
考えをまとめつつしばらく監視をしていたら、持ち物の回収へ向かったフェルトが戻って来た。
「ご主人様、パンデミックゾンビ化させた冒険者の持ち物の報告書です」
「ん、分かった。鑑定はしてもらったか?」
「はい。ユーリットさんにお願いして、見積もりも出してもらいました」
だったら問題無いな。どれどれ?
うぅん、思ったより安くて質の低い品ばかりだな。
取っておく価値が有りそうなのは、魔心晶と回復薬、それに槍と盾くらいか。
「ていうか、こんな装備で挑みに来るなよ。碌な収入にならないじゃないか」
「不謹慎だと言いたいけど、こっち側にいる以上は言えない」
気持ちは分からなくもないぞ、フェルト。
俺だって一度でも冒険者側にいれば、たぶんそう思える。
「こればかりは仕方ないと割り切るしかない。俺達はこういった収入で、飯を食ってるんだからな」
だから収入が少なくなるのは、そのまま生活の質が低下することに繋がるんだよ。
そうならないようにするのも俺の役目だから、収入はできるだけ多めに確保しておきたい。
まあそれはそれとして、これは今日の記録に残しておこう。
残しておく物、それを除いた品々の見積額、後は……。
「ヒイラギ様、少々よろしいでしょうか? 見ていただきたい物があるのですが」
作業中になんだよ、イーリア。
つまらない物だったら、この作業をお前に押し付けてやる。
「見てもらいたい物って何だ?」
「お米です。知り合いの農家が複数の品種を掛け合わせて作った新種なんですが、今までに無い強い粘りが出るようになったそうです」
へぇ、こっちにも品種の掛け合わせがあるんだ。
しかも米に粘りがあるって事は、ひょっとして日本の米に近い品種なのかな。
「ですがどう扱えば良いのか分からず、異世界の知識をお借りしたいと、実家を通じて送られて来たんです」
うん、なかなか面白そうだ。
作業を押し付けるのはやめておこう。
「分かった。これが終わったら見よう」
「お願いします」
もしもその米が日本の米に近い物なら、今後はあのパサついた米を食べなくて済むかもしれない。
こっちの米は海外の米っぽい感じだから、そのまま食べるのはどうも合わないんだよな。
チャーハンのように、炒めて食べるのには向いているんだけどさ。
さて、余計な考えはここまでにして作業をしよう。
といってもさほど手こずる訳でもなく、作業は滞りなく終わる。
「終了っと。アッテム、しばらく頼むぞ」
「ひゃ、ひゃい」
噛んでしまって恥ずかしそうにしているアッテムへ苦笑いを向け、居住部へ移る。
「待たせたな、イーリア。早速見せてくれ」
「はい、こちらになります」
両手で持ち上げた袋をテーブルの上に置き、見せてくれた中身は確かに米だ。
見た目は日本風の丸みがある形状で、色は白っぽい。
パッと見た感じだと、日本の米そのものだけど、肝心の味はどうかな。
「味を知りたい。調理してみてくれ」
「そうおっしゃるだろうと思い、準備をしておいたのですが……」
用意が良いのは助かる。
でも、どうして表情が浮かないんだろう。
まさか調理に失敗したのか?
いや、イーリアの性格ならすぐに謝罪して、もう一度調理しているはず。
「何かあったのか?」
「は、はい。実はその、お米がこんな事になってしまって……」
差し出された椀によそわれていたのは、なんかグチャグチャしてる白い塊だった。
「も、申し訳ありません。普通のお米と同じようにに炊いたのですが、何故かこんな事に。届け先の農家でも、調理したらこういう風になってしまったそうで……」
多分それは米の性質のせいだろうな。
こっちの米の炊き方は、水分を多めに入れて時間を掛けて炊く。
もしもこの米が日本風の米なら、同じ事をすればグチャグチャになるのも当然だ。
一瞬目を疑ったけど、日本の米に近い物の可能性は高い。
「とにかく、食べてみるか……」
塊の上の方を箸で掴んで持ち上げると、餅のように伸びた。
もう少し持ち上げると千切れ、取れた分を食べてみる。
うん、食感は餅みたいで味も悪くない。
ひょっとするとこの米って、普通の米じゃなくてもち米じゃないのか?
どう品種改良したらこうなったのかは気になるけど、難しい話になったら理解できないから聞かないでおこう。
「どうでしょう? 私も試食しましたが、粘る上にグチャグチャになってしまうので食べ辛いですよね」
そりゃあ、こんな状態じゃ食べ辛いよな。
でもそれは、こっちの米の炊き方で調理したらの話だ。
炊飯器が有れば楽なんだけど、そんな物はこっちに無い。
だとすれば蒸して調理するのがいいだろう。
ちょうど蒸篭もあるし、やってみるかな。
「安心しろ、俺がいた世界にこれと同じような米があって、調理法も知っている」
落ち込んで俯くイーリアにそう伝えると、少し驚いた様子で顔を上げた。
「本当ですか? ヒイラギ様の世界では、これをどう食べるんですか?」
「これは炊くというよりも、蒸して食べるのが一般的だ」
「蒸す? 蒸すというとヒイラギ様が発案した蒸篭で、ですか?」
イーリアは不思議そうな表情をしているけど、もち米は基本的に蒸して調理する。
炊飯器を使わないのなら、餅だろうがおこわだろうがもち米は蒸す物だ。
少なくとも俺のなかではそうなっている。
「そうだ。一晩水に浸ける必要があるけどな」
「一晩も水に浸けるのですか? でしたら今日食べるのは無理ですね」
そういうこと。
という訳で今夜の夜勤時間に入る前に米を洗って、水に浸けた状態で一晩置いておこう。
ちなみに夕飯で約束通り、米とトウモロコシのみのコーンチャーハンを振る舞ったら、感極まったイーリアがこれ以上ないほどの笑みで食べてくれた。
翌朝、水気を切ったもち米を濡れ布巾を敷いた蒸篭で蒸す。
これを搗けば餅になるし、小豆を入れていれば赤飯ができる。
頃合いを見計らって蒸篭から取り出し、数粒手に取って粘度と味を確認すると、ちょうどいい感じだった。
「よし、完成だ」
蒸しあがった米を一旦お櫃に入れ、椀によそって配る。
昨日のとは違い、一粒一粒がしっかりしていてグチャグチャになっていない。
「なあ涼、これってマジでもち米なのか?」
「お米を前にワクワクするのは、これが初めて」
「言っちゃなんだけど、こっちのは期待外れだったものね」
同じ日本人として香苗達は興味津々に米を見つめている。
こっちにも米があると知った時は喜んでいたけど、食べたらがっかりしてたもんな。
「さっき味を確認したら、間違いなく俺達が日本で食ってたもち米だった」
全員分を配り終えてそう言うと、三人の期待が高まったのが表情から窺える。
「では、いただきます」
まずは少しだけ取って、口に含んで噛みしめる。
そして確信した、これはやっぱりもち米だと。
やばい、久々にこんな米を食ったせいか感動する。
考えてみれば一ヵ月半ぶりだもんな、もち米とはいえこういう米を食べるのは。
「香苗、戸倉、先生。心して食え。でないと泣く」
「誰が泣くか! いくら懐かしいからって……ぐすっ」
ほら見ろ泣いた。
「やっぱり日本人は、こういうお米がいい」
「あぁ……。私、日本人で良かった……」
戸倉はともかう、先生はそこまで言うか。
しかも全員泣きながら米をかっ込んでるし。
「これがヒイラギ様の世界のお米の味なんですか。知っているのとは大違いです」
いつの間にか食べていたイーリアは目を見開いていた。
こっち出身の皆も気に入ったようで、おかずを食べては米をかっ込んでいる。
「完全に同じという訳じゃないけど、ほぼ同じだな」
「だとしても、このお米は今までのお米と大違いです! この調理法を、お米を作った農家へ伝えに行ってよろしいでしょうか!」
それは構わないけど、その崇拝するような視線はやめてくれ。
「休憩中に行くならいいぞ」
「分かりました!」
「涼、おかわり!」
「自分で取れ」
俺も米を食うのに忙しいから。
というか、一応俺上司で主人だぞ。
*****
それから数日の間にもち米の調理方法と味が広がり、開発した農家にはもち米の注文が殺到。
さらに別の米農家から、もち米の種籾を売ってほしいとの話が多く寄せられたらしい。
自分の農地だけでは注文に対応しきれないと判断した農家は、要望に応えて種籾の一部を販売。
当面は生産量を増やすための栽培が主になるそうだけど、いずれは全ての米農家がもち米を栽培するかもしれない。
ただ、こうした理由から保管していた分もあっという間に売り切れ、早くとも次の収穫まで入手できなくなってしまった。
「あぁ、もち米食いてぇな」
「言うな。来年まで待て」
イーリアが貰ってきた分は二日で底をついた。
美味いし懐かしいからって、調子に乗って食べすぎたのが原因だ。
「そういえば、その、農家さん、から、御礼を、言われま、した」
「次に収穫したもち米は、真っ先に届けてくれるそうです」
マジか?
よし、だったらその時に備えて餅つき計画を立てておこう。
杵と臼はベアングのおっちゃんに特注で作ってもらって、場所は育成スペース。
日取りは定休日にして、参加者は勿論ここの住人全員だ。
「ところでヒイラギ様、本日は土地探しに行く予定ですよね。そろそろ出発しませんか?」
今日は定休日。前日からの侵入者も無しだからダンジョンは休業中。
前日の戦利品の売却は済ませて報告書にはまとめたし、今日の分の「異界寄せ」はズッキーニを召喚済み。
残る予定はそれくらいだな。
「そうだな。イーリアとローウィとリンクスは準備できてるか?」
「大丈夫です」
「問題ありません!」
「ちょっと待ってください。せっかくですから、シェリーさんに作ってもらった新作に着替えてきます」
いや、その必要はあるか?
ていうか、新作って今度はどんなの作ったんだあの人は。
気になりつつ待っていると、着替えを終えたリンクスはどこぞのアイドルみたいな衣装で部屋から出てきた。
存在だけでセンターを取れるくらい似合っているのは、新たに習得した変装スキルの影響だろうか。
「性別って、一体なんなんでしょうか……」
「負けた……」
「何度見ても、勝てる気が、しません」
「なんであれで男なんだろ……」
「どう見ても女性にしか見えないのに……」
女性陣が敗北感に包まれている。
あれで男でインキュバスなんだから、そうなっても無理はないか。
「そりゃ私は貧しいですから女らしい格好とかは諦めてますけど、やっぱり譲れない一線というのは存在するわけで、そもそもリンクス君は男であって」
ローウィ、長い長い。
辛うじて抵抗を試みようとする気持ちは評価するから、落ち着け。
「異世界でリアル男の娘、それもインキュバス、そしてあのハイレベル。やばい、妄想が滾って鼻血出そう」
あれはスルーして良し。
「違う違う違う、僕はときめいてなんかいない」
「男、男、男……」
ユーリットとフェルトは平静を保とうとしなくちゃいけないほど、衝撃を食らったのか。
まあ俺も何度も見ているけど、たまにリンクスの性別を疑ったりするからな。
「あの、僕なにかやっちゃいましたか?」
「リンクスは存在自体がやらかしているから大丈夫だ」
「どういう意味ですかっ!?」
そのまんまの意味だ。
とまぁ、ちょっとドタバタはあったけど、気を取り直して不動産屋へ向けて出発。
道中で擦れ違う男はほぼ全員、振り返ってリンクスへ視線を向けている。
奥さんや彼女と一緒にいるお兄さんやお父さん達、連れの視線が凄いことになってますよ。
後ろから悲鳴や謝罪が聞こえるから、怒られたか抓られたかされたんだろう。
「男の性ですかね。視線の先のリンクス君は男ですけど」
同感だ、イーリア。
俺もリンクスが男って知らなかったら、多分チラ見はしているはず。
「それで、肝心の不動産屋はまだなんですか?」
「もう少しのはずなんですが……あっ、ありました。あそこです」
メモ書きへ目を向けて周囲を確認したリンクスが、一軒の建物を指差す。
どんな不動産屋……なん……。
「なぁ、本当にここなのか?」
「……はい。間違いありません」
何度もメモ書きへ視線を落として確認したリンクスが肯定したんだから、間違いないんだろう。
見た目が古いのは老舗って話だから、百歩譲って良しとしよう。
でも建物全体に、蔦のような植物が纏わりついているのはどうなんだ?
しかも看板にまで纏わりついているから、店名が読み辛い。
辛うじてアレストア不動産って読めた。
「大丈夫なのか、ここ」
「と、とにかく入ってみましょう」
不安を覚えつつ、何故かやたらとデカイ扉を開けて店内へ入る。
すると店内は広いというより天井が高く設計されており、奥の方に何故か一本の木が立っていた。
(何で木があるんだよ!)
思わず心の中でツッコミを入れてしまった。
その直後に木が横に半回転して、下半身を木の中へ突っ込んだ妙齢の女性が現れた。
向こうも俺達に気づき、その格好のまま微笑んだ。
「アレストア不動産へようこそ。私、店長でドライアドのナヅルと申します」
色々とツッコミたかったけど、ドライアドって聞いて納得した。
建物に植物が纏わりついているのも、下半身を木の中へ突っ込んでいるのも、全部種族特有のものなんだと自分を納得させた。
「どうぞお座りください。あっ、私はこの格好のままでもよろしいでしょうか?」
この格好って、下半身を木の中へ突っ込んだ状態のことか?
カウンターから離れているから、接客し辛そうだぞ。
「別に構いませんが、その位置で大丈夫ですか?」
「平気ですよ。このまま動けるので」
えっ、そのまま動くってどうやって?
「今から行きますので、お掛けになってお待ちください」
促されるまま席に座り、あの状態でどう移動するのかと観察していたら、木の根っこの部分がウネウネと動いて移動しだした。
なんか少し気持ち悪くて、イーリアとローウィが若干引いている。
「お待たせしました。本日はどのようなご用件でしょうか」
カウンターまで移動してきたナヅルさんを前に一度咳払いをして、表情を引き締める。
さあ、土地探しをしようか。




