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4 決断

私は決めた。沢山悩んで悩んで悩みぬいた結果、私はあの先輩を選んだ。でも、本当にこれで良いのかとまた、悩んでしまう。

 『梨亜(りあ)-。ウチ、好きな人1人に絞れたよ。』

梨「マジで?!誰??」

 『あの先輩。』

梨「ヤメなって。あいつタラシだよ?」注意をうけた。

 『でも、好きなもんはしょーがないじゃん…。』そーだよ。好きなもんは

しょ-がないよ…。

梨「ヤメた方がいいからね。」もう、手のつけようがないみたい…。

実際、タメとは沢山話せて楽しいし、一緒にいれて嬉しい。でも、あの先輩は先輩だし一緒にいるなんて1番ありえないし、話せない。何でだろね…。何故、あえて辛い方を選んだんだろう…。何故、自分が苦しまないですむ方を選ばなかったんだろう…。何を信じてあの先輩を選んだの?私しか知るハズのない心の訴えを聴かないで…。

 『はぁ…。』軽い溜め息をつく。あっ。もしかして、あの先輩を選んだのは自分で与えた自分への試練なのか?会えない日々に不安を感じて、誰か違う人に目を移してしまうかもしれないのに。私が求めている笑顔を毎日見れなくて心が曇り泣き続けるかもしれないのに…。どうして?辛くなるばかりの現実に耐えるしかないのに。笑顔を見るかわりに、溜め息をつく毎日になるかもしれないのに…。何故、目の前にある扉を開けばつかめる幸せではなく、長い道の先にある、天使の羽根のような儚い道を選んだのか?もしかして、先輩と後輩と言う関係をおもしろがってあの先輩にし のかな?ありえないでしょ。そんなの絶対にありえないでしょ。たとえ、先輩と後輩と言う壁があったとしても、そんなの自力で乗り越えてやる。それでいつの日かあの先輩の隣で笑っていられるようになるんだ!だって苦汁の決断をしてまでも、あの先輩を選んだのだから…。

 『よしっ。』私は気合いを入れるように、頬をパチンとたたいた我ながら

に痛い…。まっ。いっか。これから精神的に辛くなるだろうから…。がまんがまん!

- - - - - - - - - - - - - - - - - 

これが私がしてしまった史上最悪の決断だった。バカなことしたなぁ…。なんでアイツを選んじゃったんだろう。少なくともアイツを好きにならなかったら、祈っただけですんだかもしれないのに…。

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