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2 出会い

~~~~~♪ん~…うるさい。まだ眠い…。でも起きなきゃ…。眠気と戦うこと30分。私はやっと起きた。こんな感じで1日が始まる。で、今は午後。授業はとっくに終わって、ほとんどの生徒は部活に行く放課後。だが私は校舎内にいる。それは体育委員の私は、もうすぐある球技大会について話し合っていたからである。

 「よしっ。解散!」やっと終わって活動場所へ急ぐ。今日は、昨日沢山降った雨のおかげでコートは使えず、外周と筋トレのメニューだ。外周は3周だから大丈夫!間に合う。よしっ!走るか。下ジャーを脱いでちょっと寒いけど走ってく。小学校の裏道の道路に入り見馴れた後ろ姿が…。

 『愛美(まなみ)-!歩香(あゆか)-!』2人が振り返って、

 「あっ!青海~!」ダッシュで近寄る。

 『も-。やっと委員会終わったよ~。も~疲れた。皆まとまりないんだもん。』と走りながらグチをこぼす私。

 「((苦笑」苦笑いしか対処法がなくて苦笑いする2人。ちなみに、サッカー部も校庭が使えなくて女テニに混じって外周中…。3人で黙々と走ってもう少しで1周目が終わろうとしてた時、サッカー部の集団走グループから遅れて走っている人がいた。何食わぬ顔で私達はその人を抜かす。だけど私は何故か気になって後ろを向いてしまった。あっ。目が合ってしまった。…あの顔どっかで見たことある…。そうだ!思い出した!あの人小山先輩に「チョコちょーだい」って言った人だ!勝手に1人で納得して2周目に入る…。

歩「あっ。またあの人だ!」

 『そだね。』と適当に返事をする。

歩「何かあの人気になる。」でたよ歩香の男好きのクセ。

 『じゃあ聞いてみれば?名前は何ですか?って。』と大晦日にやってた番組のギャグをやりながら言ってみた

 「フッ」2人が笑った。あっ、ちょっとウケたのね。

歩「ね-ね-。そこの人-!」振り向いた。やっぱり見たことある顔。私達3人はダッシュで駆け寄って行った。

歩「名前は何ですか?」もうすでに逆ナン状態…。

?「ヤダ。教えな-い。」と言いながら体に腕を巻きつける。

 『あっ。あれだよ。個人情報は拒否~ってヤツ。』と言ってみたが思いついた。

 「あぁ~。」って2人が同感してくれた。でも、思いついたのはとても単純なことだった。それは…

 『あっ。でも名札見れば分かるもんね~。』だった。そして、名札をガン見する。‘山田’。

 『山田先輩だって~。』何か自分が偉業を成し遂げた気になれる。結構、嬉しい…。

歩「下の名前は~?」悪いけど、男LОVEオーラ出まくりじゃんか…((苦笑

山「教えな~い♪」幼稚?何の根拠持って教えねーんだよ((苦笑

歩「苗字聞くと下の名前も知りたくなる。」よくしゃべるな~歩香は。でも同感してたから、

 「『あぁ~。確かに~。』」って愛美とハモって言っていた。

歩「イングランド人のハーフ?」どう言う意味?意味不~(笑)

山「何でイングランド…。」って山田先輩。そうだよな。普通、そう思うよな。  1コ気が付いた。そして、それを生かしてフォローに入る。

 『イングランド人のハーフだったら矯正なんかつけてないでしょ。』そうこれが気が付いた所。矯正をつけてる。

山「うん。そうだよ。」自意識過剰かもしれないけど、顔にフォローしてくれてありがとうって書いてあるような気がする。…うん。気のせいにしておこう。

歩「あぁ~。ん~。下の名前知りた~い。」粘り強いな歩香。強引な性格はモテないぞ。もう1コ気が付 いた。外周をしてるのは女テニだけじゃなかったんだ。だから、

 『サッカー部に聞けば良いじゃん。』と言った。丁度良い所に先輩と同じサッカー部の空汰(くうた)がいたから聞いてみた。

 『あっ。ね-空汰-。山田先輩の下の名前知ってる~?』

空「知…らな…い。ハァハァ」あっ。疲れてんのね。結構な量走ったんだ。なのに私は、

 『ん~。つかえない。』って小声で言ってしまっていた。その声が聞こえてしまったのか、終始無言で走り続ける4人。山田先輩は、顧問の先生にしゃべってたのがバレないように、少しスピードを上げて先に行ってしまった。そのうちに私達3人の外周が終わってしまった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -  これが私とアイツの出会い。歩香と一緒になって話すんじゃなかった。そしたらアイツは私のこと、忘れてたかもしれなかったのに…。

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