第9話:死神の札殲滅作戦(8)
気づいたらこの小説を投稿し始めて、三ヶ月が経ったみたいです。
ここまで連続して読んでくださっている方がいらっしゃれば、ありがとうございます。
自分は物事が長続きしない質なので続けられるか不安でしたが、なんとか続けられてよかったです。
(投稿を忘れそうになったことは何度かあったのですが……)
この調子だとまだまだ完結まで時間かかりそうなので、頑張っていきます。
誤字脱字の多い稚拙な文章で申し訳ありませんが、お付き合いいただければ幸いです。
剣で目の前にいた敵を斬る。
しかし、手ごたえがなく空ぶった。
「ちっ、思った以上に面倒だ」
敵の一人、"世界"。
闘気力を用いて敷いた世界自身を中心とする一定範囲内において味方と何もない空間を入れ替えることができる。
こちらが攻撃をするとそれがたどり着く前に敵がその能力で消えてしまうのだ。
「ノア。世界とかって女、抑えられるか?」
「ん」
ノアに頼むとそちらの方に飛んでいく。
「"正義"、彼女を守りなさい」
「任されたぁああああっ!」
が途中そう会話をした敵二人の内一人に、ノアが殴り飛ばされる。
すぐに受け身を取ったから問題はなさそうだが、ノアを吹き飛ばすとは……。
「てんめぇ!」
そいつに近づき、殴るが避けられる。
「"悪魔"ァ! こいつァ?!」
「そいつも、われわれの邪魔をする敵ですよ」
「じゃあ、倒していい奴、だなァああああっ!」
「ええ」
そのまま飛んでくる蹴りを屈んで避け、下から攻撃を仕掛ける。
それもギリギリのところで避けられる。
「ちっ!」
少し後ろに飛びのく。
「なんだてめぇ……」
「彼は"正義"。自らの正しいと思う事のために戦うとき戦闘能力がどんどんと強化されていくのですよ」
"正義"とかってのに、命令をしていた男が俺に話しかける。
「そんな言葉、その正義とかってのに聞かせちゃっていいのか」
「問題ありません。私の能力で正義に届く私の言葉は全て私に都合のいい言葉に変換されますので」
「へえ」
「正義。先ほどの女から世界を守りなさい。この男は……」
「俺がやる!」
全く別の方向から、皇帝が飛んでくる。
攻撃を受け止めた。
「そうですね。皇帝、あなたに任せましょう。私はまた正義の制御に戻ります」
「ああ、任せた」
「すまない、白君。逃してしまった」
ノールが走ってこちらに来た。
「いや、しゃーないさ」
「戦闘の中で少しバラついてしまったな。ここは一度2対1でやるのはどうだ?」
「そうしよう」
「決まりだ」
ノールが大太刀を振り回しながら前に出た。
タンク役の方が得意そうだな。じゃあ、後ろから行くとしよう。
剣を投げ後ろから攻撃しつつ、銃を構える。
銃ではダメージなし、剣は皇帝の体を傷つけたが、すぐに回復した。
自身で回復能力を持ってる気配はなかったから、たぶん後方から魔法で支援しているものがいるのだろう。
その後もノールを盾にしつつ攻撃するのだが、そんな調子が続いた。
致命傷を与えられそうなチャンスが訪れても、今度は世界の能力で避けられてしまう。
「白君。自分で提案しておいてなんだが、一度下がろう。僕に策がある」
「了解」
そんな風に俺らは会話した後少し後ろに退いた。
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