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第6話:かつて魔王と呼ばれた男(9)

「お前、マジに強えな」

「私はがっかりよ!」


 今度はこっちが攻撃を受ける。

 正直攻撃を受けるだけならそう難しいこともないが、それを繰り返すほどに体が呪われていく。

 愛歌に解呪を急がせているが、流れ込むスピードの方が速い。


「面倒だな、その鎌!」


 気づけばまた街中に出てきていた。

 水闘気で少し距離を取り、壁を蹴りながら弓を持つ。

 頭を地面に向けるように空中で振り返りながら矢を番え、地面に着地するまでの間に三度放つ。

 着地するとともにブーメランを投げ、さらに距離を取る。

 すぐに銃を取り出し魔術を撃ちだし牽制する。

 魔術と実弾を織り交ぜているのだが、その中を搔い潜り近づいてくる。

 大鎌の届く距離まで近づいてきた時、飛び上がって近くの家の屋根の上に登った。

 またも弓を放ち、家々の上をまた走る。


「こんな戦い方したの久しぶりだな。ノアん時いらいか?」


 飛び道具を使い牽制しながら解呪の時間を稼ごう。そう思っていたのだが。


「っ?!」


 どうやったのかラヴィスは、いつの間にか俺の前に回り込んでいた。

 急いで道路の方s魔術を撃ちだし牽制する。

 魔術と実弾を織り交ぜているのだが、その中を搔い潜り近づいてくる。

 大鎌の届く距離まで近づいてきた時、飛び上がって近くの家の屋根の上に登った。

 またも弓を放ち、家々の上をまた走る。


「こんな戦い方したの久しぶりだな。ノアん時いらいか?」


 飛び道具を使い牽制しながら解呪の時間を稼ごう。そう思っていたのだが。


「っ?!」


 どうやったのかラヴィスは、いつの間にか俺の前に回り込んでいた。

 急いで道路に背を向け身を投げるが、追いつかれ上半身に大きな斬り傷を作られる。


「ぐっ」


 同時にじかに呪いが入り込み、全身を駆け巡る。

 地面に体が激突するが、すぐに起き上がって距離を取った。


「お前、本当にやるなあ。こんなダメージを負ったのなんて久しぶりだ」

「それは良かった。けど私もイライラしてるのよ」

「へぇ? なんで?」

「だってあなた。いつまで経っても、魅了が効かないんだもの。こんな男初めてだし、本当にイライラするっ!」


 そういって、近くにあった家に火をつけた。

 ったく、その程度の事で癇癪を起すなよな……。もう避難完了してる地域だとは思うけど……。


「俺はさ、てめぇみたいな女が嫌いなんだよ。ちょっとばかしツラと体の出来がいいからって世の中のもんなんでも手に入れたような顔してる女がな」

「……」

「それに俺には婚約者がいるんだ。そいつに比べたらてめえなんざ下の下だ」

『私は?』

「上の下?」

『なんかリアルなとこなのやめてくれる?』


 せっかく褒めたつもりだったのにな。


「はあ、もういい。やりたくなかったけど、やるしかないか……」

『本気? あまりおすすめはしないわよ』

「わかってる。調整は任せた」

『了解』


 一度強化魔術を解いた。

 そして剣を全て仕舞う。


「どうしたの? 降参?」

「いや、今から本気で剣を使えば壊れる可能性があるんでな……。形見は大事にしないとだろ」


 人の魂は魂源二つが重なって一つの性質を持った魂となる。

 人の体にある魂の器には通常一つの魂しか収まらないのだが、俺は何故か水とは他にもう一つ魂、つまり闘気力を保有してた。

 それが黒闘気力。魂源は狂気と吸増。


「まずは手堅く……、黒化(アザトース)5%」


 触手の刺青のような線が少し俺の皮膚に走る。

次回も読みに来ていただけたら嬉しいです

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