夜空 VS スライド(2)
スライドがまたも攻撃をしかけてくる。それを刀で受け止めた。
「はん。馬鹿が……」
「そうかな?」
「…………。あれ?」
今度は"ブレ"が起こらない。
「あなたの能力は"可能性"を残し行動するというもの。違う?」
「!」
「言い換えれば、"確率の支配"。でも私の魂源は"確定"。言うなれば"確率の終焉"。能力の使い方がそれしかないんだったら私には」
短剣を弾き飛ばし、スライドの体の表面を切り裂いた。
「勝てないよ」
「が、はぁ……!」
ダメージを受けよろめく。
「くっそ! クソクソクソクソ! 殺してやる! てめぇなんかに!」
―――もうよい。
「?!」
「え、なに?」
どこかからか声が聞こえてくる。
―――貴様の様な役立たずは用済みだ。
「お、お待ちください! ルーフ……、あ、ガガガガ……」
突如、スライドの体が宙に浮かびあがり泡を吹き始める。
ボキッ。
そんな嫌な音が周囲に響き渡り、スライドの首が折れた。
そしてスライドの体が地面に落ち、ピクリとも動かなくなっていた。
「……」
えっと……、一体何が……。
と困惑していた時、ゴゴゴゴゴゴゴ……、と次第にユニヴァース・リミックスの唸るような音が大きくなっていく。
「やっば」
まだ未完成だから世界そのものに影響を及ぼすようなことはないと思う。
今この場所であれが爆発したら、上にいるっている白たちはもちろん少なくとも私は無事じゃすまない。
霊力を操って昏明術を使ってその力を抑え込む。
「ぐぐぐぐぐぐ……。げ、限界……!」
そして大爆発を起こす。急いで近くの柱に隠れた。
抑え込んでいたのもあってか何とか死なずに済んだ。
「ふぅ……。助かった……」
何が何だかわからないけど、とにかく逃げ出せたし、あのやばい魔法の発動も防げたみたいだしおっけーってとこかな。
「さっさと白たちと合流するとしないと」
その場を急いで離れた。




