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白 VS 夜空(3)

―――青水白


(これはやりたくなかったんだけどな)


 夜空が設置した地雷魔術を一斉に除去しながら思った。

 水闘気力を大量に消費しちゃうから、あまりこういう力技は使いたくないんだ。


「なんて言ってらんないよな」


 水闘気を足にながし一気に距離を詰めると、急に目の前の景色がトンだ。


「……っ、なるほど」


 さっきの矢と同じ。俺の座標を歪ませたんだろう。ならそれを利用してやろうか。

 その後3、4回同じことを繰り返したところであたりを引いた。トンだ場所がさっき投げた剣の上あたりだった。今持っている2本を夜空のとこに投げ飛ばし、地面にあった剣を手に取ってもう一度夜空の方に水闘気力で走った。

 投げた剣を処理している間に距離を詰める。そして夜空が空間を歪ませるその間合いの手前で、水闘気力を使って超スピードでステップし、夜空の後ろに回り込んだ。

  夜空が刀を横に薙ぐ。それを剣で受けそこを起点に飛び上がって反対側に飛び降りた。そこを狩るように追撃が来たが、最小限の動きで避け切る。地面に叩きつけられた刀の峰を踏み付け、回し蹴りを叩き込んだ。

 吹き飛んでいく夜空を追いかける。俺が追いつく前に地面に足をつけ滑るようにしながら体勢を立て直した。

 そして何故か、先ほど手放したはずの刀を手に持っている。


「そういうのもありか」


 おそらく刀の座標を自身の手中へと確定させたのだろう。地味に厄介な能力だ。

 数合の斬り合いの後、またも水闘気力を使って間合いを離す……、という風にカモフラージュした。


「光風魔術:爆発偽装アパテー・ファンタズム!!」


 爆音と共に強い光が放たれる。

 一切のダメージが発生しない爆発を引き起こす魔術だ。最大のメリットは魔力消費と魔力操作の過程が極端に少なくて済むこと。

 予備動作もほとんどいらないから、相手に悟られる前に怯ませることができる。

 そしてその隙ができたところ。


「わっ!」


 足を払って夜空を倒す。


 ザン!


 その頭の近くに剣を突き立てた。


「はい、俺の勝ち、でいいか?」

「うーん。まあ、ある程度は納得かなぁ」


 納得ってなんだよ……。

 そう思いながら手を差し出す。


「いいよ。ここでちょっと休んでる」

「あっそ。夕飯当番はお前だからな」

「わかってるって」


 その場を離れ、みんなの所に戻る。


「ししょー! すごかったでござるよ! 最後なんて、眩しくて目をつぶってる間に、終わっちゃってたでござるが……」

「お前はその素直すぎるとこを直さないとな」

「えへへ……」


 まあいいとこではあるんだけど。


「結局何だったんですの?」


 ナミネはつまらなそうにその場でしゃがみながら頬杖をついていた。


「さあ。なんかあいつの中で何かを納得したらしいぞ」

「ふーん」


 さて、ちょっとシャワーでも浴びようかな。

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