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第4話:夢見るパンドラ(6)
―――同大陸のどこか・青水白―――
「ここが盗賊団のアジトか。むさ苦しいとこだ」
国からの最近暴れている盗賊団を探し出し潰せという開放型クエストで、そこに侵入していた。
今は屋根裏から見下ろしている。
「さーてと、さっさと終わらせて……、ん?」
『白、今ちょっといい?』
急にノアからのテレパシーが入った。
少し焦った思念に感じる。珍しいな。
「なんだ?」
『夜空が攫われた。ごめん』
……なるほど。怒られると思ったのか。
「状況は?」
『痕跡を追ってる。乱れ度合いから、今のところまだ殺されてはいないと判断してる』
「犯人は生け捕りだ。ただし、また疑似超人が出てきてるようなら、必要に応じて殺してもいい」
『ん』
「夜空の事はお前に任せるよ。また連絡をくれ。必要なら愛歌をそっちにやるぞ」
『今は大丈夫』
そこまで話したとこで、テレパシーが切れた。
俺は階下に飛び降りる。
今回は短くなりましたので10分後に次の話も投稿しようと思います。




