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ハイカラな街で(3)

「うわああああ! この眺めは壮観でござるな!」


 俺たちに用意された部屋は最上階。一応この国でも冒険者としては有名になり始めているってのもあるんだけど、それだけ期待してもらえているのだろう。提示された報酬も結構なものだった。

 

「この町自体景気がいいんだろうが……、はあ……、失敗したら何言われるか……」


 顔をガラスにべったりくっつけて景色を眺めているしずくをみながらつぶやいた。 


 その後夕方までゆっくりしていた。

 そしてなんか部屋まで持ってこられた、少し豪華な夕飯を食べながら今回の作戦をしずくに話す。


「え、別行動……、でござるか?!」

「ああ」


 提案した作戦の内容は……、なんて話すほど複雑でも、大したもんでもないんだが。

 簡単に言うと、俺としずく別々でこのホテルがある1ブロックを見て回る。ただそれだけ。

 その二重者とかいうのが何なのかはわからないが、男を狙っているということだけは確か。

 なら俺がおとりになって一人でいた方が都合がいいだろう。


「しずくも強くなったしな」


 いや、もとから人外レベルの強さを持ってたけど……。


「それに敵は男を狙ってる。ならお前が同じような被害に遭う可能性は低い。だから俺と別行動して、もし、俺以外の奴が被害に遭っているのを目撃したんだったら、すぐに捕縛に移れ」


 しずくならおそらく、俺が戦いに気づいて加勢に行くまでの間耐えていられると思う。

 

「捕縛でござるか?」

「ああ、今回は敵を捕らえてくれっていう明確な指示がある。まあ、自分が危なくなるくらいならその限りじゃないけどさ。できる限り殺さず捕らえてくれ」

「承知いたした」


 なーんとなく話が進めば進むほど気乗りしないんだけどなんでかなぁ……。


「それにしてもこの食事は本当に美味でござるな」


 俺の心配をよそにしずくはリトラルトの料理に舌鼓を打っている。

 前から思ってたが本当によく食うな。昼間よく動くからその分エネルギーを使ってるんだろう。


「俺のもいるか?」

「え? いやいや。流石にそれはししょーに申し訳が……」

「いいよ。俺、割と小食な方だし」


 しずくの食いっぷりを見ていると、こっちまで腹いっぱいになってきてしまった。


「で、では遠慮せずいただくでござる!」


 ま、育ち盛り……、な時季なのか?

 とにかく、この歳で変に体重だのを気にして食わないよりはよっぽどいいんだろう。

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