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第3話:遺跡探検!(9)

 恐獣を倒し、白の回復魔法も合わせて私の腕を回復させた後、塔を追った。

 しかし既に塔は転移魔法か何かでいなくなってしまっていた後だった。

 (から)になった棚の量などの痕跡から見ても、そもそもここは近いうちに放棄する予定だったようだ。

 仕方ないので残っていたキメラだけを討伐し、その遺跡を後にした。


『待って』

「え?」


 さっきの開く壁から最初の遺跡に戻ろうとしたその時、どこからか声が聞こえた。


「どうした? また罠に引っかかったとかやめてくれよ?」

「違うよ!」


 本当に失礼な男だ。


「今声が聞こえなかった?」

「やめてくれよ。マッドサイエンティストの次はホラー展開か?」

「いや、そういうんじゃなくて!」


 そういうんじゃない。もうちょっとあったかいような……。


『あっち。行かないと』

「こっちだ!」


 その声に導かれるままに私は走り出していた。


「あ、おい! また罠にかかるぞ! ……ったく」


 白が後ろから走ってきてるのを感じた。

 しばらく走ると、そこは通路の行き止まりだった。


「なんだここ」


 そういいながら響鳴石を叩き、音波調査をしている・


「っ! この先に確かに小部屋があるな」

「やっぱり?」


 白が頷いた。


「よく見つけたな。たぶんここを押すと……」


 また壁が開く。そこは台座が置かれた小さな部屋だった。

 その台座には黄金に輝く宝石が置いてあった。

 形が整えられている様子も、磨かれた様子すらない。

 しかし見る者を魅了する宝石だった。


「なんだこれ。魔法鉱物みたいだけど……」


 白も不思議そうに見ている。


「触れても……、大丈夫そうだな。夜空それもって、出るぞ」

「うん」


 私たちはそれを仕舞ってその遺跡を後にした。

明日もよろしくお願いします。

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