【初見の方などへ】これまでのあらすじ③④
あらすじ③
突如、"魔霧"と呼ばれるものがフラエル皇国を覆う。
人の体調と精神状態を不安定にするその魔霧は、戦闘力が高いほどに影響される。超人である白と夜空には苦しい状態であった。
その状況に天帝エルリフィは死神の札殲滅作戦に参加した冒険者をもう一度招集し、ことの収束にあたる。エルリフィの命で各地を旅する中、やはり魔霧の騒動は"正義の弾丸軍"により引き起こされたものであることがわかる。果てに魔霧を止めることには成功したが、それがフラウロウ全体を巻き込む巨大な戦いの引き金となってしまった。
鎮圧に成功するも、その代償に多くの冒険者、人民の命を支払う結果となる。
今までは巻き込まれた形で戦いに参加していた夜空だったがその戦争を体験したことで、「目の前で死にゆく人たちをただ見ているだけの自分」、に2度とならないため、更なる強さを手に入れる事を決意する。
その後、正義の弾丸軍の発言から、敵の目的は、「各大陸にひとつづつある"契約の石"を手に入れること」、「多くの死を振りまく事」の二つであると推測された。
世界にはフラエル皇国のあるウィンダルフ大陸、そしてトナクノイド大陸、アマノク大陸の3大陸がある。他大陸での正義の弾丸軍の暗躍を止めるべく、4人にトナクノイド大陸出身のアルノを加えた一行はトナクノイド大陸を全域を治めるクレルラル王国に向かうのだった。
あらすじ④
クレルラル王国に到着し、まず驚いたのはその科学力だった。他の国に比べて魔法学力では大きく劣るが、科学力が飛躍的に進歩したその国は、まるで夜空たちの世界をも超越する、SF映画のような町であった。
エルリフィの書状を政府に提出し、町を観光していた時、突如その国の兵士に国家転覆の容疑で逮捕されてしまう。その数年前国から逃げ出した王子であったという身分を明かしたアルノは、その事について父である王に直接抗議したのだが、それが覆ることはなく夜空たちは裁判も無しに投獄されてしまう。
アルノの手引きですぐに脱獄することができたのだが、兵士や賞金稼ぎに追われる身になってしまった。追手を逃れつつ契約の石を探すその最中、クレルラル王国を支配する民であるクレイ族から迫害を受けていたリラル族が、反乱を起こす計画を耳にする。その規模から大きな戦争の火種になることも懸念された。そこで夜空たちは契約の石を探す、反乱を止める、その両方をこなす計画を立てる。
そして計画が実行された結果、政府の中枢にまで入り込んでいた正義の弾丸軍の抵抗も招き、大きな戦いとなる。結果、フラウロウの時のように多くの命が失われることだけは阻止できたが、契約の石を奪われ、クレルラル王国の行政機関が失われることととなった。
その後クレルラル王国はリラル族とクレイ族が手を取り合う新しくリトラルト共和国に生まれ変わり、アルノに付きまとっていた王子という重荷から解放されたのだった。
残る契約の石はあとひとつ。それを守るために一行はシンノミヤ国へと旅立つ……。




