Vsエレメンタルバレッド②
四本剣を同時に投げ、敵を牽制する。
「その巨体は厄介だな」
剣で他を牽制している間にブルーのとこに駆けていき。
「ふっ」
顎を蹴り上げ倒す。
巨体といっても2と数十メートルくらいなもので、蹴り倒せるレベルだ。
そして足で踏みつけ、霊力で圧力をかけて抑え込む。
「またこれか」
「また?」
「そうだあの女にも」
「あー、ごめん。話してる余裕ない」
イエローが格闘で攻撃してくる。
それを受け流し、背後にあった俺の剣を手繰り寄せ後ろから攻撃する。
それに途中で気づいたイエローは大きく避ける。
その手元に戻した一本は、そのまま持っていることにした。
「はあ、俺もまだまだだな」
この剣は師匠から譲り受けたものだったが、師匠ならもっとうまくこの四本の剣を扱えていた。
それぞれの剣を操作して動かし、自分と含め5人は別々に相手取ることができていた。
俺にはそこまでの霊共感力がないため、投げて同じような動きを数分させることが限度だ。
そんな事をパープルの槍を避けながら思っていた。
「あんたの剣なんか戦いにくいわ」
「そうか?」
「なに! 私が弱いのが悪いとか言いたいわけ?!」
「知るか」
槍で突いてきたのを掴んで動きを止める。
軽くひねりながら力を籠め、柄でみぞおち辺りを軽く殴打した。
「う”」
それで怯んだところを投げ飛ばした。
ビリっ。
「ちぃ、なんだ」
すぐに攻撃を仕掛けてきたグリーンの目を見た途端、体が痺れ動きが鈍くなった。
『死の呪い……、DNAに干渉するウイルスが流し込まれているわ』
「? ここに死神は……、いや」
あいつは石眼魔か。厄介だ。
気力で呪いを洗い流し、体を防護した。
「おわ!」
と思っていた時足元のブルーが拘束から抜け出し俺の足を掴んだ。
そのまま俺を投げ飛ばし、その先にはレッドがいた。
燃える拳で俺を地面に叩きつける。
「あっちいなもう」
地面を転がって服を消火し、少し距離を取った。
「ったくもう」
地面を踏みつけ、地面に黒闘気力を流し込む。
すると敵5人それぞれの足元から触手が現れ掴み上げる。
『ちょっと! その力は!』
愛歌が心配そうに言った。そう黒闘気力を使うと精神が蝕まれる。
気分悪いし、体にも負担掛かるしあまりやりたくなかったけどな。
「もう面倒だ。全員、捻り潰れろ」




